昨年9月からすでに9,000人入党があったらしい。

その現象も驚きましたが、私はマーチャンダイジングの敗北を感じました。

「蟹工船」自体も今年すでに35万部以上増刷されている(通年は5千部程度)。
それがこの2ヶ月で30万部売れました。

「蟹工船」…小林多喜二の名著、プロレタリア文学の代表作。
内容はというと、こんな書き方すれば叱られるかもしれないが、
面白いということからは対極、読み終わった後の無力感・やるせなさは想像以上。

これがなぜ売れているのか?なぜ急に?

ちまたでは、各社社会の中、ワーキングプア層を中心に若い世代に読まれているという。
自分たちの境遇と重なるからだそうだ。

もし、今の若者がそれだけの理由でこの重い作品を手に取り、この内容を読めるのなら、モノを売る私たちはモノを売る方法を根底から考えなければならないのかも知れません。

僕にとってはそれだけの衝撃を受けた現象でした。
だって、「書籍の若者離れ~今は読書なんてしないんだよ。みんなケータイさ。」「携帯小説一大勢力に~だから言ってるだろ。今の若者なんて、そのレベルの文学しか読まないんだよ。でも、あれは文学じゃないよ。所詮ケータイさ。」…

最近の書籍業界不振の理由を世間はそう分析していたんじゃなかったっけ?
そして、それが定説になっていなかったっけ?(当然、私を含め)。

で、この現象。
確かに内容は中学生にだって読めます。
でも、この暗い・重い内容の作品が飛ぶように売れている。

マーケティング、マーチャンダイジングの難しさを痛感しました。

蟹工船
●日経MJ

今年で36回目、恒例の専門店調査が発表されました。
好調業界は「家電」「医薬」「家具」「カジュアル衣料」、
不振業界は「呉服」「楽器・CD」「生鮮」ということです。
その中から売上高ランキングをピックアップして紹介します。

【業種別売上高ランキング】
・家具(9.1%)
1位ニトリ 2位大塚家具 3位山新 
※大塚苦戦、その他ではアクタス健闘

・玩具、ホビー用品(3.1%)
1位トイザらス 2位NESTAGE 3位ランシステム 
※常連キデイランドは、大なた振るい中で4位へ

・書籍、文具(2.6%)
1位紀伊國屋書店 2位丸善 3位有隣堂
※小規模店舗は生き残りがかかってきた

・楽器、CD(△6.6%)
1位タワーレコード 2位新星堂 3位山野楽器
※この業界、TSUTAYAの行方次第って感じ

・100円ショップ(2.4%)
1位大創産業 2位キャンドゥ 3位セリア
※原材料高騰が直撃、先行き不透明

・生活雑貨(6.2%)
1位良品計画 2位東急ハンズ 3位ロフト
※増収率トップはバルス(フランフラン)

・紳士服(2.6%)
1位青山商事 2位AOKIホールディングス 3位はるやま商事
青山、AOKIが○、はるやま、コナカ×。既存店勝負がカギ。

・婦人服、子供服(1.9%)
1位しまむら 2位ファイブフォックス 3位西松屋チェーン
しまむら、ハニーズ好調。

・カジュアル衣料(8.8%)
1位ユニクロ 2位ライトオン 3位ポイント

・呉服(▲9.3%)
1位さが美 2位やまと 3位鈴乃屋
厳しい。独特の商法のこの業界。根本からの改革が必要では。

・装飾、服飾雑貨(6.3%)
1位東京デリカ 2位藤久 3位神戸レザークロス

・靴(2.1%)
1位チヨダ 2位エービーシーマート 3位ニューステップ

・時計、めがね(0.6%)
1位三城 2位メガネトップ 3位メガネスーパー

・宝飾品(1.3%)
1位ツヅミ 2位ミキモト 3位田崎真珠

・スポーツ用品(5.6%)
1位アルペン 2位ゼビオ 3位ヒマラヤ

・ドラッグストア、医薬品
1位マツモトキヨシ 2位カワチ薬局 3位サンドラック

・家電製品(12.4%)
1位ヤマダ電機 2位エディオン 3位ヨドバシカメラ

・カメラ(12.4%)
1位キタムラ 2位カメラのキムラ 3位コイデカメラ

・総合ディスカウントストア(5.3%)
1位ドン・キホーテ 2位トライアルカンパニー 3位MrMax

・HC、カー用品(2.6%)
1位カインズ 2位コーナン商事 3位コメリ

・酒類(6.7%)
1位やまや 2位カクヤス 3位リカーマウンテン

・生鮮(▲1.2%)
1位ニュークイック 2位中島水産 3位北辰水産

みなさんの業界はいかがですか?
独立店舗ではなく、インショップが中心の業界は、入居する小売業態にも大きく左右されます。
気になった商品を写真で(携帯なので汚いですが)。
全く個人的なセレクトです。



●モレスキン(MOLESKINE)のカラーバージョン。昨年「赤」を出して、今年さらに種類を増やした。



●<Bic>×<ハイタイド>がコラボしたBicのノートパッド。



●このマークを見て思わず懐かしい方もいらっしゃるだろう。そう、<コーリン>です。97年に廃業しましたが、タイに残っていた工場が独自に再開、日本への逆上陸を準備中らしい。



●マルマンのスケッチパッド。今まであったようでなかった商品。



●<呉竹>の高級筆ペン。「万年毛筆」というらしい。10,500円。



●<Hartley & Marks>のノートブック、ダイアリー。デザインもさることながら質感、製本の美しさも際だっている。