そんなことは自分にはありえないと思っていました。
部屋に自転車のホイールが何セットも転がっていることになるなんて・・・。
そんなことは自分にはありえないと思っていました。
たかが自転車、車輪は前と後ろ2つしかないのに・・・。
(これが「ロードバイク乗りあるある」というやつですかね。)
でももう、ホイールがあるのは現実として仕方がないので、できる範囲でレビューをします。
MAVIC Ksyrium Elite UST(マビック キシリウム エリート UST)
<まずは入手の経緯から>
MERIDA Scultura 4000を2018年1月に購入してしばらく標準装着のタイヤとホイールで走っていましたが、6月にはZonda C17(チューブド)とPrime Pro(チューブレス)というホイールを入手して気分によって使い分けて乗っていました。
いずれもそれまでよりも軽快な乗り味で、ロードバイクに乗ることがより楽しくなったので良かったなと満足していました。
特にチューブレス運用ができるPrime Proについては、Zondaよりも回転自体の抵抗は軽くはありませんが、チューブレスならではのタイヤの乗り心地の良さが印象的で常用となりつつありました。
ということで「蒜山高原」へのライドもこのPrime Proを持ち込んだわけですが、その顛末はこの通りでした。
チューブレスの空気が自然に抜けたのは良いのですが、フロアポンプではうまく空気の再充填ができず、結局チューブレスタイヤにチューブを入れて(通常のチューブありのクリンチャータイヤのように)急場をしのいだ格好となったわけです。
いくらチューブレスの利点(乗り心地のよさ、転がり抵抗の低減)があったとしてもポンプで空気の入らない状況になるのはいただけません。
ということで、ホイールとタイヤの相性の問題に正面から取り組み、メンテナンス性を向上させた(といわれる)マヴィックのUSTシステムに目が向いたわけです。
USTシステムとは簡単に言えば、ホイールのリムの外径とタイヤの内径を精度良くマッチングさせて設計・製造し、タイヤの装着や空気装填がスムーズにいくように改善したものです。
これにより従来のチューブレスタイヤ・チューブレスホイールの弱点が大幅に改善されました。(と言われています。)
今回のMAVIC Ksyrium Elite USTはCycling Express(台湾)から購入しました。(関税も入れても5万円台中盤の価格だったと思います。)
こういうダンボールで届きます。
通販会社の保証書もついています。
取り出すと個別にビニールで包装されていました。
USTはホイールとタイヤがセットとなっていますので、最初からタイヤが装着されています。
TUBELESSの表記があります。
マヴィックケア(メーカーによる保証)の登録の説明があります。
付属品の入った袋です。
さらに袋が入っています。
取扱説明書やクイックリリースが入っています。
もう片方は取扱説明書とクイックリリースに加えてシーラントと注射器、タイヤレバー、バルブコアツールが入っています。
保証書の説明書きです。
前輪はホイールとタイヤで938g。
後輪は1,166gです。
スペシャルに軽量というわけではありませんが、同クラスのクリンチャー(チューブド)ホイールとタイヤ・チューブの合計重量と比べても同等レベルでしょうか。
ロングライドも含めて現時点までに400キロ以上乗りました。
初期はハブの馴染みのせいか、ZONDAなどよりも若干の回転の渋さ(重さ)を感じることもありましたが、次第に気にならなくなりました。
タイヤの空気圧を前6.0bar、後6.5barに設定しています。
もっとも良いと思われる点は、乗り心地のよさです。
そもそもロードバイクに乗っていて「乗り心地」など軟弱な、というご意見もあるかもしれませんが、短時間ならともかくほぼ丸一日乗り続けるロングライドの場合、この「乗り心地」は無視できないと思います。
アスファルトの細かい凹凸を振動としてハンドル上の手やサドル上の上半身に伝えないので、疲労を大幅に低減します。疲労が低減されるということは、安全性が高まるということにも繋がります。
他にも、チューブレスは転がり抵抗が低いのでパワーをロスすることなく巡航速度が高くなるなどと言われますが、これについてはZONDAなどと比べると特段向上したような印象は受けません。
チューブレスということで心配される空気漏れについては、シーラントでしっかりと止まっています。
朝に適正に空気を入れれば夜までは問題なく持ちます。24時間後に1barほど減る感じです。
1日1回ライド前に毎回空気を入れるだけでOKなので、通常のチューブドクリンチャーと実用上の扱いやすさは遜色ないのではないでしょうか。
タイヤの交換時のメンテナンスですが、昨日の琵琶湖でのパンクの際にはビードは手で落ちました。タイヤの取り外しは専用のプラスチックのタイヤレバーでできました。応急処置としてチューブを入れて空気を充填することも問題なくできます。
ただし、外出先でのチューブレスタイヤ交換時の空気の充填はまだチャンスがありませんので経験はありません。
総じて言えば、乗り心地がよく身体が楽で今は特に不満に思う点もないので、しばらく使い続けたいと思っているホイールです。