前回のブログ『スメル語で武具「クメ」とシュメールの風と嵐(雨をもたらす)神、さらに球磨の「アモリ」について』 より続きます。

https://ameblo.jp/hirom0211/entry-12440043577.html

 

前回、私は

風伯(箕宿)と雨師(畢宿)= エンリル
シュメール・アッカドにおける事実上の最高権力者であり最高神でいらっしゃるエンリル様

と、確信致しました。

この事によりさらに

★後漢の応劭『風俗通義』祀典篇に「風師者箕星也。箕主簸揚、能致風気」とあり、周代に風伯(箕宿)と雨師(畢宿)を祭る祭典があったとされる。
周・・つまり「姫(き)姓」の「国王」国家ではシュメールのシュメール・アッカドにおける
事実上の最高権力者であり最高神でいらっしゃるエンリルをお祭りする祭典があった。

と言う事にも気が付きました。

 

でも(ー_ー)!! マダマダ・・・

前回、前々回のブログで、見落としていた事がありました(p_-)

その事を含めて、今回は『「キ」とバビロンと黄道帯・獣帯と面田』と題して書かせて頂きます。

 

1.姫(き)姓と風伯(箕宿)風の神と雨師(畢宿)雨の神エンリル

 

見落としていた事

前々回のブログ『シュメール起源 いて座のアルナスルと古代の麻可胡矢と岡原村』で

https://ameblo.jp/hirom0211/entry-12438649379.html

中国天文学『二十八宿』をウィキペディアより「転記」した記述の中に私の見落としがありました。

二十八宿 ウィキペディアより 抜粋

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E5%8D%81%E5%85%AB%E5%AE%BF

※二十八宿の星座は4つの方角の七宿ごとにまとめられ、その繋げられた形は4つの聖獣の姿に見たてられ、東方青龍・北方玄武・西方白虎・南方朱雀の四象(四神あるいは四陸ともいう)に分けられた。

※考古学上、二十八宿の名称が整った形で発見されたのは、1978年、湖北省随県で発掘された戦国時代初期(紀元前5世紀後半)の曾侯乙墓(曾国の乙侯の墓)から出たものが最古である。そこで発見された漆箱の蓋には青竜・白虎と朱書きされた二十八宿の名称のある図があった。

※東方青龍 箕宿 距星は 「いて座γ星」  風の神

  西方白虎 畢宿(ひっしゅく)和名は雨降り星 距星は 「おうし座ε星」 雨の神

 

★戦国時代初期(紀元前5世紀後半)の曾侯乙墓(曾国の乙侯の墓)

見落としていました・・・

曾侯乙墓(曾国の乙侯の墓)  ウィキペディアより

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9B%BE%E4%BE%AF%E4%B9%99%E5%A2%93

曾侯乙墓(そうこういつぼ)あるいは擂鼓墩1号墓(らいことんいちごうぼ)は、中国の湖北省随県(現在の随州市曽都区)で発見された戦国時代初期の諸侯の墓。

墓主は45歳前後の男性、殉葬者は13 - 25歳の女性。出土した銅鐘の銘文の鑑定を経て、

戦国初期の曾国の名を「乙」という君主の墓であると判明したため、墓主は「曾侯乙」と呼ばれるようになった。墓葬年代は楚の恵王56年(紀元前433年)頃と推定されている。

 

『曾国』と『楚』は全く別の国です。(御存じの方が殆どとは思いますが)

『曾国』 

国姓    姫姓  国都    随(湖北省随州市)

存在時期    不詳 - 前419年

滅亡原因    楚が占領

 

つまり、青竜・白虎と朱書きされた二十八宿の名称のある図が発見された「曾侯乙墓」

曾侯乙と言う方は国姓『姫(き)姓』である「曾国」の君主でいらっしゃった・・!

と言う事です。

さらに、先にも書いたように

★後漢の応劭『風俗通義』祀典篇に「風師者箕星也。箕主簸揚、能致風気」とあり、周代に

風伯(箕宿)と雨師(畢宿)を祭る祭典があったとされる。

周・・つまり「姫(き)姓」の「国王」国家ではシュメールのシュメール・アッカドにおける

事実上の最高権力者であり最高神でいらっしゃるエンリルをお祭りする祭典があった。

 

「姫(き)姓」の「国王国家」と東方青龍 風伯(箕宿)と西方白虎 雨師(畢宿)は非常に深い関係にある・・

「姫(き)姓」の「国王国家」とシュメール・アッカドにおける事実上の最高権力者であり

最高神エンリル

一つ気になる事があります・・・・

 

2.エンリルの地母神の「キ」と「姫(き)」氏

エンリル ウィキペディアより

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%AB

伝承
エンリルの出自に関する記録は時代・地域によって異なりはあるが、人類創造や天地開闢のような創世神話にまで至る古い歴史を持つ。代表的なものに、エンリルは天空神のアヌと地母神の
から産まれ、その際に天と地を分かち現在世界の形を生み出したとされる。

更にアヌからを奪い、に代わって地上の支配者になった後、神々の労働を肩代わりさせるためにと交わって人間を生み出したこの流れは、原初の天空神(=アヌ)から農耕に不可欠な雨をもたらす「嵐」と「風」の神(=エンリル)へと信仰が変動していったことを意味している。

※神々の労働を肩代わりさせるためにと交わって人間を生み出した・・・

姫(き)姓」の「国王国家」とシュメール・アッカドにおける事実上の最高権力者であり

最高神エンリル・・・

 

ちなみにシュメールの大洪水の項に

※シュメール版の『大洪水伝説』は古バビロニア時代に書かれたとされる粘土版でニップルから出土したが、破損が多く全体の1/4程度しか内容が分かっていない。
アヌ・エンリル・エア・ニンフルサグの4柱の神が黒頭(人間)と動植物を創り、王権が天から降り原初の5都市が築かれた。

と記されています。

黒頭(人間)・・・ここで「黒」が登場する訳ですね・・・

黒原山・・・

宇佐神宮内の黒男神社様 御祭神 武内宿禰(建内宿禰)様・・・

「黒」にも意味があるような気がします・・・

 

3.バビロンと黄道帯・獣帯と面田(免田)

エンリル 系譜

系譜
エンリルの系譜に関しては説話によって違いがある。配偶神は穀物神のニンリルとアシュナン、豊穣神のニントゥ、子どもには月神のシン(シュメール名:ナンナ)を授かったとされる他、冥界の男神ネルガル、治癒神メスラムタエア、医術神ニンアズ、冥界の宰相ナムタル(英語版)などを持つ。神話によっては降雨を司る男神イシュクル(アッカド名:アダド(英語版))や金星の女神イナンナ(アッカド名:イシュタル)、戦を司る男神ザババなどもエンリルの子であるとする例もある。また、諸説あるが兄弟姉妹についても複数の神がいたものと思われる。

 

エンリルの子 月神のシン(シュメール名:ナンナ) ウィキペディアより 抜粋

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%B3_(%E3%83%A1%E3%82%BD%E3%83%9D%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%82%A2%E7%A5%9E%E8%A9%B1)

シン (Sîn) は、古代メソポタミアで信仰された月の神(男神)。シンはアッカド語の名前であり、シュメール語ではナンナ (Nanna)。「ナンナ」はアッカド語ではナンナルと呼ばれる。

シンボルは三日月で、三日月に似た角を持つ雄牛と深い結びつきを持つとされた。

配偶神はニンガル。

シュメールではナンナ(シン)の子は太陽神ウトゥ(英語版)と金星神イナンナとされ、アッカドではシン(ナンナ)の子は太陽神シャマシュと金星神イシュタルとされた。

 

父「エンリル」 母「キ」 子 月の神「シン」 

「シン」の子である神々 

太陽神ウトゥ(アッカドではシャマシュ)と金星神イナンナ(アッカドではイシュタル)

 

ここで、気が付いたのです。 ウィキペディアの「バビロン」にあった記述に・・・

バビロン ウィキペディアより 抜粋

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%93%E3%83%AD%E3%83%B3

 

※宗教

主神はマルドゥク。他にも三位一体で黄道帯の支配者であるシン(月)、シャマシュ(太陽)、イシュタル(金星)などが祀られていた。

 

ここで『三位一体で黄道帯の支配者』、黄道帯とは何だろう??とウィキペディアで調べました。

黄道帯 ウィキペディアより

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%84%E9%81%93%E5%B8%AF

黄道帯(こうどうたい、英: Zodiac)とは、黄道の上下に9度の幅をとって空にできる帯のこと。

獣を象った星座を多く通ることから獣帯(じゅうたい)とも呼ばれる。

現在、黄道帯には13の星座があり、このうちへびつかい座を除いた12の星座を黄道十二星座という。

 

★獣を象った星座を多く通ることから獣帯(じゅうたい)とも呼ばれる。

獣帯?・・・!!!!・・・\(◎o◎)/!

 

そう言えば!! 見たぞ見たぞ!!私は見たぞ!(p_-) 二十八宿 『星官』 より 抜粋

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%9F%E5%AE%98

 

二十八宿は黄道の領域を占め、西洋における黄道十二星座に相当するものと考えられる。ただし黄道十二星座とは対照的に、二十八宿は太陽年の太陽ではなく、太陰月の月の動きを反映している。

 

つまり(p_-)・・・\(◎o◎)/!

黄道帯 =二十八宿 東方青龍・北方玄武・西方白虎・南方朱雀の四象(四神)

三位一体で黄道帯の支配者であるシン(月)、シャマシュ(太陽)、イシュタル(金星)

黄道帯は獣を象った星座を多く通ることから獣帯(じゅうたい)とも呼ばれる。

獣帯(じゅうたい)・・・!! 免田(面田)の才園古墳から出土した・・

鎏金獣帯鏡!!!!\(◎o◎)/!

 

 

神獣 つまり東方青龍・北方玄武・西方白虎・南方朱雀が施されている『鎏金獣帯鏡』!!

 

各地で出土した獣帯鏡・四神鏡の中でも、金メッキされた鏡『鍍金鏡』は中国でもたいへん

貴重なもので、日本では3枚しか出土していない。

一貴山銚子塚古墳:福岡県糸島市、城塚古墳:岐阜県三野

そして球磨郡あさぎり町免田(面田)

 

最近私が調べていた、メソポタミア→中国→日本(球磨郡)との関係がこう言う形で繋がって来るとは、自分自身、考えてもいない事でした・・・

 

★バビロン

主神はマルドゥク。他にも三位一体で黄道帯の支配者であるシン(月)、シャマシュ

(太陽)、イシュタル(金星)などが祀られていた。

黄道帯(こうどうたい、英: Zodiac)とは、黄道の上下に9度の幅をとって空にできる帯のこと。獣を象った星座を多く通ることから獣帯(じゅうたい)とも呼ばれる。

二十八宿は黄道の領域を占め、西洋における黄道十二星座に相当するものと考えられる。

 

黄道十二星座 ウィキペディアより

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%84%E9%81%93%E5%8D%81%E4%BA%8C%E6%98%9F%E5%BA%A7

歴史

これらの12星座は、メソポタミア起源で、てんびん座を除けばすべてシュメール時代までさかのぼることができる。その後、惑星(太陽や月も含む)の通り道にあたるこの場所は重要視され、天体観測もこの黄道十二星座がある黄道帯を中心に行われるようになった。

シュメール→バビロニア→アッシリア→ペルシア→ギリシアと伝来するたびに、いろいろな変化を経てきたものの、遅くともバビロニア時代には現在の12サインに該当する12星座(現在の12星座と同じではないが)が成立していた。
黄道十二星座は、メソポタミアで星占を取り仕切っていた神官によって設定されたといわれる。

★シュメール→バビロニア→アッシリア→ペルシア→ギリシアと伝来

おそらく、球磨郡には上記の何れかから、姫(き)姓と共に伝来したのか・・・!?

 

二十八宿 画像 ウィキペディアより

もしくは・・バビロニア→アッシリア・・・バビロンから「アモリ人」と共に・・??

しかし・・神獣 つまり東方青龍・北方玄武・西方白虎・南方朱雀 『四神』 こちらを

「高句麗」辺りとの関係・・と言う意識で止まっていたら、私は、球磨、いえ日本の古代の真実には近づく事が出来なかった・・と考えました。

黄道十二星座に興味が湧いた事・・大きな御力の御導きのように感じました。

 

所で、今回バビロンを調べていたら非常に興味の湧く記述を目にしました。

※バビロン 宗教
主神はマルドゥク。他にも三位一体で黄道帯の支配者であるシン(月)、シャマシュ

(太陽)、イシュタル(金星)などが祀られていた。

 

上記の太陽神 シャマシュ ウィキペディアより

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%83%A5

シャマシュ(Shamash, šamaš)は、メソポタミアの太陽神。シュメール語ではウトゥ(Ud)と呼ばれる。シャマシュはアッカド語で「太陽」、ウトゥはシュメール語で「太陽」または「日」の意
シュメールにおける原初の5都市のうち、天から与えられた4番目の都市シッパル、ほかラルサにおいても都市神を担い、両都市に神殿「エバッバル」を持つ。

シュメール人は太陽を白色と見ており、エバッバルは「白く輝く神殿の意を含み別名「白い家」とも呼ばれていた。

 

ウトゥ(Ud)は日本の地名で「宇土(ウト)」・「内(ウチ)」等に変わって残っている事はかなり以前、ブログでご紹介していたのですが、私の地元を例にあげると

黒原山の麓、左側にあたる「切畑大明神(切旗大明神)」御鎮座地の地名は「宇土山」

右側にあたる「宮原城跡地」は「宇土山宇土谷」です。

 

★シュメール人は太陽を白色と見ており

太陽は「白」・金星は「金」・月「月」と考えて気が付いたのですが・・・

 

百嶋由一郎氏神代系譜(部分)

無題.png

 

拝見すると「白」・「金」・「月」そして・・「キ」(姫氏)が見えます。

そう私には感じられるのです・・・

 

ヘブライとシュメール・バビロンの関係が、今まで私には今一つ良く理解出来なかったのですが、最近の勉強でようやく頭が整理出来るようになりました。

バビロン第1王朝
アムル(アモリ)人がバビロン第1王朝を建設し、前18世紀に第6代の王ハンムラビ

メソポタミアを統一した。

アモリ人とは、紀元前2000年期前半に中東各地で権力を握った諸部族の名称で旧約聖書創世記に出てくる物語ノアの方舟のノアの3人の息子セム、ハム、ヤペテ。

ノアの子息「ハム」の子であるカナンの子でありカナンの諸部族の一つとされる。

つまり、ヘブライとバビロニアは繋がっていた訳でした・・・ようやく理解出来ました。

詳しくは、次回のブログで書かせて頂きます。

 

今回、前回に引き続き「気が付いた事」を書かせて頂きましたが、これで・・ようやく「アモリ」と球磨に関わるお話をさせて頂く準備が整いました(p_-)

私が書く事を「トンデモ話」と一笑される方々もいらっしゃるかとは、もちろん思いますが

皆様方・・今回書かせて頂いた事、どうでしょうか・・「トンデモ話」だったでしょうか・・・・

 

私「ひろっぷ」は前進あるのみ!です(p_-)・・・・<m(__)m>

 

次回 『球磨と「アモリ」と「呉人」と「風神族」』 に続きます。

https://ameblo.jp/hirom0211/entry-12442157354.html