昨日、横浜にぎわい座で行なわれた「笑点Jr.」の収録を見てきました。前の記事のコメントにも書いたように現在失業中で平日の昼間でも時間がとれる状態だったので、葉書で申し込んだのです。なお、幸いなことに次の仕事が決まっていますが、2月いっぱい無職なのは確定しています。ただ、入社前の準備があるので、完全に暇だというわけではありません。
さて15時開場ということで上尾を13時20分過ぎに出る電車で横浜まで行き、そこから桜木町まで行って横浜にぎわい座に出たら14時40分頃でした。すると横浜にぎわい座は入場待ちで長蛇の列ができていました。
写真は地下1階から撮ったのですが、会場の入口は3階にあります。平日だと言うのにずいぶん混んでいるなあと思ったら、観客はほとんどが60代以上の人でした。私達のそばに並んでいたおばさんは山手の「フエリス(地元の人はこう呼ぶ)のそば」に住んでいる人でしたが、どうやら収録10日前に横浜にぎわい座で配られる整理券をもらって来たようです。「笑点Jr.」は CS で放送されているのでそんなに知名度はないはずなのになあと思っていたのですが、そう言った理由で入場者が多かったようです。さて収録のスケジュールはこんな感じです。
15:30 収録開始
・ショート落語 二席
・落語 二席
・大喜利(2回収録)
司会:春風亭昇太、座布団運び:セイラ
五明楼玉の輔、橘家文左衛門、春風亭柳好、
三遊亭愛楽、神田蘭、立川生志、林家彦いち、
林家木久蔵
17:20 休憩(10分間)
17:30 収録開始
・トークコーナー 2組
~18:30頃 収録終了予定
ちなみに通常の放送では、ショート落語→「こいつは凄芸(すげー)!そいつは頂!!」→落語→使ってみよう!落語ことば→大喜利、という順番で進みます。ご覧のとおり、収録は二本撮りで、「使ってみよう!落語ことば」のコーナーは4本撮りのようです。道理でこのコーナーだけ出演者が違っていることがあるわけです。
さて収録開始です。まずショート落語です。落語の枕の部分だけをかけるコーナーです。まず彦いちが登場。この人初代林家木久蔵こと林家木久扇の弟子で、林家きくおこと二代目林家木久蔵の兄弟子です。私はこの人は好きですが、昇太をけなすネタを多用して座布団を取られてしまうと言うパターンが多いため、最近はあまり登場しません。幼稚園で子供達に落語を教える時の苦労話をネタにしていました。次は愛楽が登場。この人は前回の放送で座布団の枚数が一番少なかったため、文左衛門ともども出場権をはく奪されています。ここで登場したということは、二回目に登場することは確定しているようです。なお愛楽は五代目三遊亭円楽の弟子で笑点でアシスタントを務めています。その関係で笑点の大喜利の方に姿が映ることがあります。なお楽太郎こと六代目三遊亭円楽(襲名予定)も笑点のアシスタントをしたことがあるそうです。
落語のコーナーはでは二人目の人が隣の家の竹林から伸びて自分の庭に生えてきた筍を食べようとする人と筍の「元の持ち主」である隣人との攻防戦(?)をネタにした噺をかけていました。収録のリストでは出演者とネタは本番までの「お楽しみ」となっているため、明かすことはできません。
さて1回目の大喜利は彦いち、神田蘭、生志、林家木久蔵、玉の輔が登場。二人出場権をはく奪されて2回目には愛楽と文左衛門が登場しました。皆テレビでも見た芸を披露していましたが、やっぱり玉の輔が一番おもしろかったです。彼は一度も出場権をはく奪されたことがないのです。1回目は終了間際に2枚とられてしまったので一番多くはなかったのですが、2回目の方は一番多かったです。この人は春風亭小朝の弟子です。座布団運びのセイラも2個ほどネタを披露していました。放送されるかどうかわかりませんが、「口に字を付け足して別の漢字を作ってください」というお題では「口」の右に「H」をつけて「口H」とし、「玉の輔」と言いました。そして、ホワイトボードの向きを変えて玉の輔の頭の上にかざしました。すると
「エ
ロ」
となったのです。玉の輔は下ネタを多用してセイラに対してセクハラまがいのネタを言うことが多いので、このネタをセイラが出したわけですが、残念ながらこの日の玉の輔は下ネタをあまり使っていませんでした。
うまいネタを多用していたのは生志です。この人は立川談志の弟子でつい最近真打に昇進したばかり。その関係で師匠の立川談志をけなすネタを披露することがあります。彼が真打に上がれなかったのは立川流の厳しさに原因があります。昇進させるかどうかは立川談志が芸を見て決めるのです。落語はある程度の数を覚えなければならず、踊りなどの教養も身につけなくてはなりません。そのため、二つ目の時も、その辺の真打よりもうまいと言われていました。なお立川流の昇進基準が厳しくなっているのは、立川談志が落語協会の昇進基準に異を唱えて脱退したからです。
文左衛門が(つまらない芸をみせる)愛楽を突き飛ばすのも4回くらい披露されました。この人は顔がいかついため、「楽屋の模範囚」などという挨拶をすることが多いのですが、今回はそのフレーズは披露されませんでした。この日突き飛ばしたのは愛楽だけですが、愛楽の反対側に座っている木久蔵を突き飛ばすこともあります。
木久蔵は今のところ可もなく不可もなくと言う感じです。父木久扇の芸風を受け継いで笑点Jr. では与太郎ネタを多用していますが、父ほど馬鹿に徹し切れていないような気がします。先ほどの漢字の問題では普通に漢字を考えていましたが、父木久扇なら漢字と絵を組み合わせたものを答えて歌丸(昇太)に「字を書きなさい」と言わせるでしょう。もう少し馬鹿に徹した方がいいかもしれません。ただ、つまらないわけではありません。生志に向かって「親のコネで真打になった」と言うなどの自虐ネタを披露して笑いをとったり、観客に向かって「答えないでね!」と言ってから、誰もが予想できる答えを言うという一種の滑り芸を使ったりしています。なお、笑点Jr.では与太郎ネタを多用していますが、真打に上がっただけあって、本業の噺の方も小朝についてよく勉強しています。
最後に神田蘭ですが、彼女はちょっとスベリ気味です。ただ彼女は芸名からもわかるとおり、落語家ではなくて講談師です。だからこう言った大喜利には向いていないと思うので少々可哀そうだと思います。一回、ショート講談を披露していましたが、こちらは大喜利とは違ってそつなくこなしていました。なお、彼女は出場権をはく奪された時はアシスタントの仕事も務めており、収録には毎回参加しています。その関係で、出場権をはく奪されてもすぐに登場することが多いです。なお講談師の世界も落語と同様の昇進制度があり、現在彼女は二つ目です。
大喜利終了後は休憩をはさんで「こいつは凄芸(すげー)!そいつは頂!!」の収録が行なわれました。こちらに登場した芸人さんは明かすことができません。二回目の収録終了直後の写真をお見せしますので、どういう芸かを想像してみてください。ヒントは生志と木久蔵の仕草と台の上に載っているものです。なお、このコーナーでは林家たい平も登場しますが、彼は愛楽を「兄さん」と呼んでいました。なぜかなあと思って調べてみたら、愛楽が円楽に入門したのは、たい平がこん平に入門する数ヶ月前だったからでした。たった数ヶ月の違いでこんな序列がついてしまうのですから、落語界と言うのは厳しいところです。
今回の収録分は2月に放送される予定です。


