からくち兄目ブログ に「な、何ですって!?4月から所さんの目がテンの時間に新ヤッターマンを放送だってぇ?許せん!」という題の文章が載っていました。これだけで文章の主題は見当つくと思いますが、なんと、あの低視聴率で「名探偵コナン」の足を引っ張りまくっている新作ヤッターマンが4月から日曜日の朝7時の枠に移動して放送を続行するというのです。


うーん、どうしてなのかさっぱりわかりません。この枠というのは長寿番組「所さんの目がテン!」を放送している枠。実は原発事故の影響で電気事業連合会がスポンサーを降りてしまったのが影響し、目がテンが終わることになったらしいのです。そこで代替番組として新作ヤッターマンを持ってきたようです。しかし、この番組移動、次の二つの理由で成功するとは思えません。


(1) 「所さんの目がテン!」と新作ヤッターマンは視聴者対象が違いすぎる。

(2) この時間帯はテレビ朝日がメ~テレ制作のアニメを放送し、テレビ東京もアニメを放送しており、明らかに競合する。


この二重のマイナス要因をはねのけて新作ヤッターマンが続けられるとはとても思えません。それとも、新作ヤッターマンには日本テレビの編成は誰も期待していないのでしょうか。


そういえば昔、裏の「サザエさん」に負けた「ファイヤーマン」が日曜日から火曜日に移動したことがありましたが、視聴率を挽回できずに打ち切られてしまいました。ファイヤーマンは円谷プロ創立10周年記念番組として力を入れて作られた番組でしたが、原点(ウルトラマンへの)回帰を志向したのが裏目に出て話が地味になってしまいました。後半は子供のゲストを入れたりするなどして路線変更しましたが、これも失敗したのです。また「UFO大戦争 戦え! レッドタイガー」は土曜日→火曜日→木曜日と2回も移動しましたが、これも視聴率が上がらなかったためのようです。末期は予算削減のためにアクションシーンは過去のフィルムの流用が多くなり、レッドタイガー役の中屋敷哲也さんと殺陣師の岡田勝さんだけが現場へ行ったということもあったらしいです。レッドタイガーの土曜日時代の裏番組は「闘将ダイモス」で、私は悩んだ末にレッドタイガーを選択しました。ダイモスはその後 CS で再放送されたり DVD が出て今では見ることが可能ですが、レッドタイガーの方は再放送もされたことがなければ DVD も出ていません。レッドタイガーを見ておいてよかったなあと思います。なお、レッドタイガーは原作が大野剣友会代表(現会長)の大野幸太郎さんで殺陣も大野剣友会が務めていましたが、ダイモスの方はアニメなのに故高橋一俊さんが殺陣師を務めていました。高橋さんは元大野剣友会で当時は大野さんに破門されていました。なぜ破門されたかについては定かではないのですが、もともと大野さんは高橋さんを後継者にするつもりで目をかけていました。実際、高橋さんはそれだけの技量がある人で「柔道一直線」、「仮面ライダー」、「秘密戦隊ゴレンジャー」(の初期)、「快傑ズバット」など名作を手掛けています。皮肉なことに、レッドタイガーとダイモスは師弟対決の意味合いもあったのです。もっとも、これは結果的にそうなったというだけで、おそらくお二人とも、放送前はこうなることは予想できなかったに違いありません。


またまた話が横道にそれてしまいましたが、この枠移動が成功するのかどうか、見ものだと思います。なお、私は「からくち兄目ブログ」に書かれているとおり、3月打ち切りでもよかったのではないかと思います。