F9の雑記帳 -38ページ目

「新しい恋愛」



 高瀬隼子「新しい恋愛」(『群像』2024年2月号所収)を読みました。
 キラキラネームはもはや当たり前となり、恋愛について積極的に語り合うようになった近未来、主人公知星(チホ)の姉が遠出をするため、姪の美寧々(ミネネ)を預かることとなった一日の状況についての小説で、知星が回想する場面の中での肉食系女子の面の描写は読んでいて面白かったのですが、それよりも美寧々の恋愛至上主義的な考え方が個人的になかなか強烈で、小説の後半にある「まるで無知な子どもを導く準備をしている、大人の代理人みたいな顔をして」(22頁)と言う知星の台詞もこの小説の展開では無理ない気がしました。
 ですが、読み終えた後にとても怖くなりましたし、ホラー小説かしらんとも感じました。
 まあ、個人的にはこの小説に書かれているような未来は嫌ですし、不倫をこの小説の後半のように考えるのはちょっと受け入れがたいです…。

『料理と人生』



 マリーズ・コンデ『料理と人生』(大辻都(※「辻󠄀」は二点之繞)訳、左右社)を読みました。
 昨年末、図書館の新着図書の棚で見かけ、タイトルに惹かれて借りてきて読み出したのですが、全体的にこの作家の人生における料理の比重の大きさが読んでいて興味深かったです。
 また、作家の旅の様子や苦悩等が書かれた部分を読んでいる時は本当に息苦しい瞬間もあったのですが、口述筆記にあたったという夫との仲の良さの描写は読んでいて羨ましくなりました。
 もっとも、この作家の小説やエッセイについて、僕自身にもう少し知識があれば、読んでいる間の面白さや読み終えた後の感想も全く違った内容や展開になっていたと思いますが…。

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 随分遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。
 本年も、私の拙い文章を読んでいただければ幸いです。

2023年12月31日

 2023年もあと僅かで終わろうとしています。

 どれだけ書いても拙い私の文章をお読みいただき、本当にありがとうございます。

 本当は、今年は読書感想文(めいたもの)だけでなく、CDを聴いた感想等も書いてブログにアップしていくつもりだったのですが、踏み出す勇気がないばかりに意図通りにする事ができませんでした。

 来年からはできるだけその様な文章もブログにアップしていきたいと思いますので、お読みいただければ幸いです。

 それでは、皆様良いお年をお迎えください。