F9の雑記帳 -187ページ目

2019年10月7日

 昨日ここで書いたせいか、就業中かなりの時間嫌な気分で過ごしてしまい、本当は残業すべきだっただろう所をつい早く事務所を出てしまい何だか自分に対してゲンナリしてしまった。うーむ、どうしたものか。

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 滝口悠生「茄子の輝き」「街々、女たち」(『茄子の輝き』(新潮社)所収)を読む。今日読んだ二篇の小説の中では、「街々、女たち」をより面白く感じた。もっとも、その理由はこれまで読んできた(『茄子の輝き』に収められている)それぞれの小説達を踏まえたうえで、オノと言う名字の女性が登場したり主人公の妻や彼女の両親についての内容が出てきたりと新たに知る事が多かったからなのだが。なので、別の日に読んだり読む速度が違ったりすると感想や印象が変わるかもと思った。実際、「茄子の輝き」は詰まらない訳ではなかったし、千絵と言う女性に対する主人公の興味の強さに自分と同じ部分を感じて一寸ガッカリしたりもしたのだし…。

2019年10月6日

 明日からの事を考えると嫌な気分になってしまい、一日の大半の時間を居眠りと読書とテレビを観る事に費やしてしまった。ああ、どうしたものか…。

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 滝口悠生「お茶の時間」「わすれない顔」「高田馬場の馬鹿」(『茄子の輝き』(新潮社)所収)を読む。今日読んだ三篇の小説は(『茄子の輝き』が連作短篇集である故)それぞれが関連してはいるのだが、今日読んだ中では「わすれない顔」が主人公の男性の新婚旅行の思い出について書かれているので、主人公のかつての勤務先であったカルタ企画の思い出について書かれている他の二篇の小説と違い印象に残りました。しかし、主人公の中で千絵と言う女性はかつては大きな存在だったのに、会社を止めた後はそれ程大きな存在ではなくなってしまったとは。そんなものかもしれないな…。

2019年10月5日

 今週は帰宅しない事に決めていたので、昼と夜に近くのスーパーへ買い物に行った(昼にスーパーで職場の同僚に会い吃驚した。)以外は、本や雑誌を読んだりテレビを観たりして過ごした。相変わらずな休日の過ごし方だな…。

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 午前中、水村美苗『母の遺産──新聞小説』(中央公論新社)を読み終える。主人公の母親の死を中心にして小説が進んでいくので、読んでいて辛かったり虚しい気分になる事が多かったが、(感想らしい物で何度か書いたが)母親の強烈な性格のせいだろうか、少しうんざりしつつも何だか面白く読んでしまった。途中、主人公には夫の不倫等色々あるのに面白さを覚える僕はどうなんだと(私事とは言え正直)思わなくはなかったが、最後の場面を読んで主人公が本当に幸せになってほしいなと思った。彼女には余りに疲れる事ばかりあったのだから。しかし、人間と言うのは一人一人個性的で、厄介だけど素敵な生き物なのだな…。あと、個人的には登場人物の一人である松原の様にありたいなと(少し)思った。

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 続けて、高瀬隼子「犬のかたちをしているもの」(『すばる』2019年11月号所収)を読む。第43回すばる文学賞受賞作。性を中心に書かれている上に変わった展開の小説で何だか心配だったものの、読んでいて気分が悪くなる事もなく読み進められたので安心したが、読み終えてそれ程充足感を得られなかったと感じた。ただ、僕自身が読む体勢を構築し、主人公が女性である事を強く意識していれば感想はもっと違った物になった気がしてならないが。