2019年11月7日
原田宗典「その顔」(『すばる』2019年12月号所収)を読む。つい掲載順を無視して(短さゆえに)読んでしまったが、主人公が子供の頃短い間だけ一緒に住んだ“オカアサン”が印象に残った。子供の頃の主人公が大胆なキスをしたりしているから、余計にそう感じるのかもしれない。もっとも、タイトルからして既に彼女絡みである以上、仕方ない所ではあるけれど…。しかし、“オカアサン”が印象的なのは別の理由、彼女の生活に比べて父母の生活の振れ幅が大きいからかもしれない。まさか、最後には(岡山から)夜逃げするまでになってしまうとは思わなかったし…。
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ああ、何とも言えない一日。微妙だったな…。
2019年11月6日
福永武彦「地球を遠く離れて」(『加田伶太郎作品集』(P+D BOOKS、小学館)所収)を読む。(作者は船田学となっている が、加田伶太郎と同じく福永武彦の別名義での小説である。)宇宙船「オーロラ号」についての地球連合政府や月基地の発表と、「オーロラ号」の乗組員の態度や行動、心理の描写のずれが、読んでいて上手い流れだなあと思った。まあ、普通に考えれば当たり前なのだが…。そして、途中まで普通の小説の様な気がしていたが、終盤になって途端にSFと言った感じの展開になり、何だか面白かった。最後の場面以降、何が登場するのだろう?きっと、変な物ではないだろうが…。なお、「素人探偵誕生記」は裏話的な内容(探偵の名前すらアナグラムだったのか。)で読んでいて面白かったし、「某月某日」も作者の信濃追分での日々の一部が分かり、(加田伶太郎名義ゆえ、多少嘘も混じっているだろうが)少し興奮してしまった。
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今日は職場でのノー残業デーのため、早めに尾鷲市で今借りているマンションに戻ったのだが、戻ってから夜にこれだけ元気では明日が思いやられる感じがした。ああ、何とすれば良いのだろうか。
2019年11月5日
福永武彦「女か西瓜か(A riddle story)」(『加田伶太郎作品集』(P+D BOOKS、小学館)所収)を読む 。短い小説で読んだ事がある様な気がしたが、読んでいる間少し怖かった。下手したら、人を殺していたかもしれないだなんて…。ただ、西瓜を人の頭に被せるだなんて、かなり大きい西瓜じゃないかと思ったりもしたが。
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珍しく、昼食を食べずに仕事をした。その時は本当に食欲がなく食べなかったのだが、残業していたらきちんとお腹が減ってきて、我ながら現金だなあと思った。
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福永武彦「サンタの贈り物(A X'mas story)」(『加田伶太郎作品集』(P+D BOOKS、小学館)所収)を読む。偶然とは言え、家に上がり込んでしまった泥棒にとっては、子供の願いを叶えると同時に証拠の隠滅が図れて、何だか上手い展開だなあと思った。しかし、今日読んだ二つの小説のどちらも、短い中に仕掛けがあって、読み終えてピリッとした気分になった様に感じられた。ああ、良かった…。