ある宗教団体にハマりかけた日【私の内観#37】 | 子供と離れて暮らす親の心の悩みを軽くしたい

ある宗教団体にハマりかけた日【私の内観#37】

 

 

こんにちは、斎藤宏幸です。

 

【私の内観】と題して過去の振り返りを配信していきます。

 

 

 

前回、大学受験【私の内観#14】からの続きです。

 

 

大学に入学して間も無く、ある宗教団体が学校の近くで勧誘をしていました。

 

「サークルにはいりませんか?」というトークで誘ってきて、自分も大学に通い出したばかりだったので、軽い気持ちで、誘われるままついていってしまいました。

 

マンションの一部屋に入ると、数人の若い男女がいて、フレンドリーに話しかけてきました。そして、「ちょっとビデオでもみてみる?」と言われて、「あ、はい」と答えてしまいました。

 

皆、とても気さくな感じで話してくるので、警戒心もなく、言われるままにビデオを見ました。

 

 

そのビデオの内容は、アダムとイブの話でした。聖書の話です。

 

 

それまで聖書を読んだこともなかったので、新鮮な感じで知識として吸収して行きました。

 

ビデをを見終わってから「内容はどうだった?」と聞かれたので、「とても興味深かったです」と答えると、ちょっと間を置いて、「今度の週末、2dayの泊まり込みのセミナーがあるんだけど、行かない?」と誘われてしまいました。

 

みんな気さくでフレンドリーに接してくれて、とても居心地がよかったので、何の疑問も警戒心も持たずに、「わかりました」と答えてしまいました。

 

その研修がある週の金曜日、いつものように家から学校に出かけて行きましたが、母親が、自分の行動に不信感を感じ取りました。

 

なぜなら、泊まり込みなので、着替えなどを入れた少し大きめのバックを持って出かけたからです。

 

たまたま、自分の机の上に、その2dayの泊まり込みのセミナーのチラシが置いてあるのを、母親が見つけました。

 

おそらく息子はこのセミナーに出かけるつもりだ、とピンときた母親は、父に電話して相談しました。

 

父は、その主催している宗教団体について、知人に聞いて調べてもらうと、公安警察も監視しているやばいところだったのです。

 

それを聞いた父は、慌てて仕事を終えると、自分の通っている都内の学校まできました。

 

自分は普通にクラスで授業を受けていたのですが、いきなり父が入ってきて、「ちょっとこい」と呼びだされ、近くのコーヒーショップで、自分がこれから行こうとしていた宗教団体のことについて、父から詳しく聞きました。

 

 

自分も素直に父の話を聞き入れて、セミナーには行かずに、父と一緒に自宅に帰ることにしました。

 

 

父親としても、どうやって息子を説得してつれもどそうかと、色々と考えていたことでしょう。もし、息子がいうことを聞かずに、その宗教団体のセミナーに行ってしまったら、と学校に向かう電車の中で心配していたことでしょう。

 

 

でも、自分は何の反論もせずに、素直に父親のいうことを聞いたので、もしかしたら父は、拍子抜けしたかもしれません。

 

 

この一件から数年後、この宗教団体は、合同結婚式など、マスコミを賑わす事に。

 

 

もし、この時、母親が自分の行動に不審がらずにスルーしていたら、一体どうなっていたでしょう。

 

 

今までとは全く違う人生を送っていたかもしれません。

 

 

世間知らずの自分は、この時もまた、父母に心配をかけてしまいました。

 

 

 

次回、母への暴力【私の内観#36】に続きます。

 

 

 

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