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韓国で政府関係者が買春で逮捕

昨日まで、悪友くんの「キャバクラ大冒険」を書いていたが、その原稿を執筆中の4月3日、朝鮮日報がこのような記事を掲載した。


韓国で政府関係者が買春で逮捕



報道によると、大統領府の官僚がテレビ局関係者ら3人からルームサロンで接待を受けた際、ホステスとラブホテルへ泊まった。

そこへ抜き打ちで取り締まりを行っていた警察に摘発され、買春の現行犯で逮捕されたというものだ。


警察は事件当日、ルームサロンで支払われた飲み代が180万ウォン(約13万円)に上ることから考えて、他にも買春行為を行った人物がいると見て調査を進めている。



この官僚は警察の調べに対し、「女性とラブホテルへは行ったが、性行為はしていない」と、容疑を否認しているという。


◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇ 


韓国では買春行為はもちろん違法だ。警察に摘発されて逮捕されても何の文句も言えない。

しかし、ルームサロンでこのような行為が行われていることは公然の秘密。

何もこの官僚だけがやっていたわけではなく、このルームサロンだけが特別なわけでもない。

それに飲み代180万ウォンも4人なら決して高くない。ルームサロンならどこでもこのくらいはする。

韓国人なら誰でも知っていることだ。




日本でも時々風俗店が摘発されるが、そこは本音とタテマエの世界。

たまたま何らかの事情で警察が摘発せざるをえない状況が発生し、摘発している。


韓国でも事情は同じだ。いちいちルームサロンを摘発していたら、被疑者は何万人いるかわからない。

昨日の悪友くんだってその対象。立派な犯罪者だ。



話がややこしいのは、この官僚は当初「会社員」と名乗っていた。

それが取り調べの最中に「大統領府の官僚」ということが判明し、一緒にいたのがテレビ局関係者であったことから、収賄事件に発展してしまったということだ。
(注:韓国では大統領府がテレビ局の新規開設などの許認可権を持っている。この官僚はその担当課長だった)


それにしてもこの官僚、「ホテルには行ったが、性行為はしていない」なんて・・・・・こういう時の言い訳は万国共通なのだなと、つくづくおかしくなってしまった。



男性諸氏、海外での行動はくれぐれも自重していただきたい。

ムン・グニョン ダンサーの純情 

今日はムン・グニョン主演映画の中でも最高傑作を紹介したい。



ダンサーの純情


2005年、ムン・グニョン18歳の作品である。

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3月18日に紹介した「マイ・リトル・ブライド」は、アイドル映画的な軽い内容のコメディーだが、本作はストーリーもしっかりしている本格的な恋愛映画である。



ムン・グニョンが演じるのは中国の延辺朝鮮族自治州からソウルへやってきた朝鮮族の少女。


朝鮮族とは何か、ご存じない方もいらっしゃるだろう。

簡単に言うと、「韓国・朝鮮系中国人」のことだ。


日本の場合、日系アメリカ人や日系ブラジル人がいるように、中国には朝鮮民族であるが国籍は中国人という人たちがいるのだ。


ムン・グニョン演じる朝鮮族の少女は、ダンス大会で優勝を狙うダンサーとペアを組むために、エージェントが手配して不法入国をすることになる。朝鮮族は中国国籍なので、まともには在留許可が下りないのだ。

そこで取られる手段が偽装結婚。


ところが、有望なダンサーのはずだったムン・グニョンは、実は姉の身代りに渡ってきた、ただの素人。


大金をはたいて呼び寄せたエージェントは激怒。彼女を売春酒場へ売り飛ばしてしまう。


物語はここから、パートナーに救出され、ともにダンスの大会を目指すうちに恋が芽生えるという展開となっていく。



この映画はすばらしい恋愛映画ではあるのだが、同時に韓国における朝鮮族の位置づけという深いテーマも隠されている映画なのだ。


差別、偽装結婚、不法入国、不法滞在、暴力団、人身売買・・・・と、およそ考えられうる社会問題がすべて包含されている。


「朝鮮族」について知っていると、より深く理解できる映画であろう。



なお、劇中でムン・グニョンがしゃべっている方言は、一部のブログなどでは「中国語なまりの韓国語」と誤解されているが、実際は咸鏡道(ハムギョンド)方言である。

ソウル おもしろ看板


ソウルの路地裏のぞいてみれば


Beef MAX・・・・




ケンタッキー・フライドチキンなのに・・・・





ビーフ・・・ハンバーガー





ちなみに・・・・





牛肉はオーストラリア産だそうだ・・・

韓国・インチョン空港8周年

今日、3月29日はインチョン空港が開港して8周年になる。


インチョンは「アジアのハブ空港」を目指して、韓国が国家的戦略に基づき造った空港だ。


インチョン沖の海を埋め立て、2001年に開港した。


以来、年平均8%の成長を遂げてきた。


特に目を引くのが、航空貨物取扱量だ。

2002年170万トンだったものが、2008年には242万トンにまで成長し、世界第二位となった。


また旅客数も2002年の2090万人から、2008年には2997万人となり、世界トップ10に入るまでになった。

際立っているのは乗換率だ。

インチョンを利用する旅客の5人に1人がトランジット客なのである。


韓国の戦略である「ハブ空港化」が、その目的を確実に遂げつつある。





韓国の航空会社は、日本の地方都市にまで路線を開き、「ハブ空港化」戦略の一翼を担っている。


日本からインチョンを経由して、世界各地へ人とモノを運ぶため、あえて赤字でも路線を維持しているのだ。


僕も大韓航空で韓国へ行く時、某格安旅行会社でヨーロッパやアメリカへ向かうツアー客といっしょになることがある。彼らはトランジットのため、時間によってはソウルで一泊し、そこでカネを落とす。



人や貨物が集まれば、そこには必然的に経済効果が生まれる。


インチョン空港が韓国にもたらす経済効果は、計り知れないものがあるだろう。



日本は「ハブ空港化」で韓国に大きく後れを取った。


人も貨物も韓国に奪われているのだ。


成田の不便さと滑走路の不完全さ、そして関空の不振など、この差はもう取り戻せないかもしれない。



インチョン空港は2014年に新ターミナルが造成される予定である。


現在二つに分かれているターミナルを統合し、増え続ける需要に対応するためだ。





アジアの片隅の小国である韓国。世界への扉が、さらに広がりつつある










永遠の片想い

今日はイチ押しの韓国映画を紹介したい。


「永遠の片想い」

(韓国での原題は「恋愛小説」)


2002年の作品である。


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この映画はいい。本当にいい。


ひょんなことから知り合った男女3人。大学生のジファンと、女子高生時代からの親友スインとギョイン。


最初は微妙な友達関係だったのだが、少しづつ恋愛が芽生えて、ちょっと三角関係ぎみに・・・

と、ここまではよくあるラブストーリーだ。


しかしこの映画は後半、一気に見せてくれる。


スインとギョインの秘密が徐々に明かされ、お互いがお互いを思いやる男女3人の、切ない気持ちが交錯していく。


時を越えて明らかになるすれ違い。もし時計の針をもどせたなら・・・


最後はとうとう、うるっと来てしまう。




切なくもドラマチックな恋愛群像を見せてくれるのは、「猟奇的な彼女」のチャ・テヒョン、そしてイ・ウンジュとソン・イェジンの二人の女優。


清純な女の子の役は、ソン・イェジンの十八番だ。

韓国では「結婚したい女優」ランキングの常連である。


そして、イ・ウンジュもいい。勝ち気だが、実は内面に弱さを抱えている微妙な役どころを好演している。

この映画は、イ・ウンジュがストーリーの核だと言っていいだろう。


ソン・イェジン20歳、イ・ウンジュ22歳の作品である。


イ・ウンジュはこの3年後、自ら命を絶つことになってしまう。



また、本作は当時15歳のムン・グニョンの映画デビュー作でもある。

あどけないムン・グニョンが、やっぱりかわいい。