● 通訳案内士試験を振り返ります
こんにちは!ビジネス英語をマスターする英語教室講師の鈴木洋美です。
平成28年度通訳案内士試験(英語)に合格しました!
合格通知はまだですが、国際観光振興機構(JNTO)のウェブサイトで確認しました。
お友達の北海道のひろえっちも見事合格!ひろえっち、おめでとう!
さて、どなたかのお役に立つかもしれず、今回の受験勉強を振り返ってみますね~
~受験を思い立ったのは昨年6月末。
春頃友人に受験を勧められたときは、「私なんてまだまだ。」と答えたのですが、ふと思い立ち試験概要を調べてみました。
8月の一次試験は英語、日本史、日本地理、一般常識の筆記と、12月の二次試験の外国語口述試験。
準備時間は十分とはいえないけれど、一次試験の英語は既得のTOEICスコアで免除になるし、ダメ元で深く考えずに締め切り1週間前に申し込み。
ここで熟慮していたら受験の機会を逃したかもしれませんね。
教訓その1.何かを始めるには、思い切りも必要!
そこから試験について調べ、合格者体験記を読み、参考書籍を購入。
受験はいずれもそうらしいですが、合格者がしたことをその方と同じ時期に同じようにすると合格すると言われています。
体験記を読み返すのはモチベーションの維持にもなりますね。
情報には偏りもあり、すべてが自分に合うわけではないので、いろいろ調べて信憑性の高いものを選んでくださいね。
こちらのサイトからは無料でダウンロードできる資料がたくさんあるので、大いに活用させていただきました!
教訓その2.まず敵を知り作戦を練る!
さて、いざ日本地理、日本史、一般常識の勉強を始めてみたのですが、参考書もなかなか読み進めないくらい知らないことだらけ。
そこで詳しい資料は一旦脇に置き、基本事項を分かりやすくまとめている参考書、地図帳、資料などを使い、まとめノート作りを2回3回と行いました。
学生時代を思い出しながら、自分で地図を書いたり年表を作ったりしてみましたよ。
先のサイトで紹介されていた暗記ソフトも、ゲーム感覚で毎晩寝る前に活用して、暗記定着させました。
教訓その3.身近なできることから始めてコツコツと!
試験ひと月前くらいから過去問10年分に取り組み、間違えたところは参考書に付箋を貼って読み直し。
最後はひたすら過去問を繰り返し、使う教材も一つにまとめていきました。
教訓その4.これ!と決めた教材をとにかく使い倒す!
実は最近の通訳案内士試験の一次試験は傾向が随分変わり、難問奇問が出るようになりました。
今年も一般常識はとても難しく、私は恐らく半分の50点も取れていないと思います。
通常の合格ラインは60点と言われており、本来なら到底合格には及びません。
しかしながら、やはり難問奇問続出の昨年度の筆記試験は、合格ラインの調整があったのか、40点台の方も合格したと聞き、最後まであきらめないつもりで2次試験対策を始めました。
教訓その5.やっぱりこれ!最後まであきらめない!
2次試験は日本事象の逐次通訳と、プレゼンテーションです。
これまた範囲が膨大なのですが、バイブルを一つに定めどこに行くにも持ち歩き、音源を聞き暗記しました。
やはり教訓4.のこれと決めた教材は、心中するくらいの気持ちで取り組みましたよ。
ただ、2次試験は暗記だけではだめなのですね。
通訳とプレゼンテーションですから、日本語を英語に直す、英語でプレゼンをする練習が必要です。
そこで、試験2週間前くらいから実技の練習をしました。
聞いた日本語をメモし、自分のメモを見ながら英語に直す練習、プレゼンには型があると良いと知り、自分なりの型、パターンづくりをし、時間を計りながら鏡の前でプレゼン練習。
パターン練習で、どんなテーマが来ても対応できるように穴を無くすよう心がけました。
英語に直しやすいメモ取りの工夫、メモを見ながら英文を即座に作る練習、型をベースにプレゼンの構造を組み立てる練習など、本番を想定しましたよ。
教訓その6.実技試験(面接)は本番を想定する!
さて、2次試験は以上のような内容の試験ではあるのですが、最も重要なのは通訳案内士としての適性を見られる、ということです。
通訳案内士とは、外国から日本を訪れる方々の日本滞在をサポートし楽しんでいただくプロフェッショナルなお仕事。
相手を思いやり、もてなし、周囲に気を配りつつ、臨機応変に対応する力も試験ではみられるわけです。
すなわち、試験官を試験官としてではなく、外国から来られているお客様と思って話す、会場に入る瞬間から出る瞬間まで、自分が通訳ガイドだと思ってふるまうことが大切ということ。
そうすると、笑顔で生き生きと、落ち着いて、何かあってもユーモアで返すくらいがちょうどいいのだと思います。
教訓その7.面接では通訳ガイドとして笑顔で振るまう!
1次の時もですが、2次の口頭面談では徐々に緊張してきます。
そんな時は俯瞰して、あー緊張しているなぁと自分を観察してみるとすーっと緊張が和らぎます。
周囲を見渡すと周りの方の緊張感も伝わりますが、みんな同じなんだなぁと思えて落ち着きます。
首や肩を回したり、大きく呼吸をすると気持ちが整いました。
教訓その8.会場では俯瞰して落ち着く!
勉強し始めた時から、準備期間が短いくせに絶対受かる!思うようにしました。
計画が遅れても、受かるために、あと何をするか?と考えます。
自信があったというより、受かるイメージだけしたという感じでしょうか。
特に2次試験会場では、多くの受験生がいらっしゃいましたが、自分が落ちるわけがない!と言い聞かせ強気で臨みました。
教訓その9. 成功するイメージを信じきる!
昨年度の合格者で、直前は幻覚を見るほど1日15時間勉強したという方がいました。
この方は、通訳案内士が子どもの頃からの憧れで、これに受かるなら少しくらい寿命が縮んでも構わないと思って頑張ったそうです。
試験会場には、私より年配の方々も多くいらっしゃり、これまでの経験を生かしてインバウンド業界に貢献されようとしているのだと感銘を受けました。
そんな人生の諸先輩方も、最後の一分一秒までテキストに噛り付いて暗記に努めています。
こんな方々の姿にはとても励まされました。
又、1次試験勉強がちょうど中3娘の夏休みと重なったのです。
受験生の彼女と2人してダイニングテーブルで勉強できたのも、励みになりました。
教訓その10. やる気を高める人や仲間を周りに集める!
飽きっぽく、怠け者の自分がここまでこれたのも、短期集中だったからですね。
取り組んだ参考書、資料、ノートなどはこちら。
来年通訳案内士を目指す方、資格試験などを目指す方の参考になればうれしいです!