武産合氣道 大和/宮城野合氣修練道場 稽古日誌 -5ページ目
・杖6の素振り
・体の変更
・諸手取り呼吸法
・片手取り 一教 表、裏
・片手取り 四方投げ 表、裏
・坐り技呼吸法
熱心に通っている白帯の年配女性。
技の名前を言われても思い出せなかったり、
技の途中で急に止まり、あれっ、次どうやるんでしたっけと尋ねてきたり。
自分の道場で指導している子供達と全く同じで、思わず笑ってしまう。
この女性を相手にすると、若い人たちが稽古中に困惑している事が多い。こういう相手に慣れていないのだ。せっかく来てくれたのに、消化不良で帰る事になる。
なので私が相手をする事になる。
本日はそれに年配の男性がプラスされて、ちょっとしたカオス状態。
方や技を時々忘れてしまう年配の女性。しかも色々と故障を抱えている。
方や稽古着すら持っていない年配の男性。悔しがって必死に掴んでくる。
どちらもまるで子供。
そんな状態でも稽古を楽しめるんだから、私も丸くなったなと思う。
杖13の素振り。
柴田先生のあの素振りには、未だに遠く及ばない。
私はすごい先生に習っていたんだなぁと思う。
・体の変更、氣の流れ
・諸手取り呼吸法
・肩取り 一教 表、裏
・坐り技呼吸法
2年生が徐々に力をつけてきた。
稽古前、私と一時間サシで稽古する者はいるかと問う。
2年生で一人だけ手が挙がる。
ニヤリ。
20年前、よほどの事がない限りお願いダッシュは柴田先生だった。
腕が太くて、掴めなくて、ビタンと投げられて、命の危険すら感じるのだから、本当に勇気を振り絞って向かっていった。
さてさて、今の学生さんはどうかな。
ニヤリ。
八相返し後ろ突き。
前の攻撃を八相返しでさばき、すかさず後ろの相手に攻撃を加える。
1対多を想定した技である。
前後に気を配る訓練でもある。
最近の学生さんは大変忙しい。
3年生ともなれば、実験、レポートに加えて、就活が重くのしかかる。
その合間を縫って稽古、演武会の準備を行っているのである。
3年生がじっくりと自分の技を磨く時間はなかなかないのである。
だから朝か、昼しかないんだよね・・・。
正面打ち込み。
相手の攻撃線を外して上段に振りかぶり、一歩踏み込みつつ打ち下ろす。
力強い技である。
・杖6の素振り
新しい勇者が現れた。
身体は小さいが、技のセンスが光る男の子である。
稽古は一番初心者に合わせて行う。
だから再び杖の突き、打ち込みからやり直し。
6の素振り、杖素振り20本、杖31の素振りを次々とマスターしてきた大きな勇者達も、最初からやり直し。
ところが。
いつの間にか悪い癖がついていたり、勘違いして覚えていたりと、大きな勇者達が基本を忘れている事が判明。
「岩間ではな、初心者に合わせて稽古するんだ。
そうするとな、上級者は嫌がるんだけど、
実はもう一度基本をやり直すチャンスなんだ。
な、基本を忘れてた事に気づいただろ?
お前らはこの子に感謝しなきゃなんねえ。
さ、みんなでお礼をしよう」
そう言うと、頭を下げる勇者だけではなく、土下座する勇者までいて、大笑いさせてもらった。
杖31の素振り。
大先生が残した型を、斉藤先生が31の動作にまとめたものである。
樋渡・鈴木はその斉藤先生に直接教わってきたのである。
本部道場での本日2回目の稽古。
9月末とは言え、動けば汗もかく。
シャワーを浴びてサッパリした所で新しい稽古着に着替える。
年長の男性を相手に、ニコニコと笑いながら稽古を続ける。
時々師匠から教わった技を垣間見せる。
顔は笑って、技はエゲツなくって奴です。
剣5の素振り。
相手の横面を、左右に変わりながら打ち込む。
右半身の時は右手を緩めて右に返す。
左半身の時は左手を緩めて左に返す。
本来は相手に反撃をさせないくらい連続で打ち込む技である。
車の買付けのため、前日に東京入りし、一泊。
いつものホテルから本部道場へ向かう。
しかし少々早かったらしく、窓口は閉まっている。
なので近所の公園で時間を潰す。
すると公園に隣接する家屋から袴姿の女性が出てくる。
本部道場の寮かな?
本日の指導は金澤先生。
学校合気道指導者講習会で既に顔なじみ。
森先生、桂田先生とは学生時代一緒に稽古している。
「本部道場幹事」と刺繍された稽古着を着ている人とも顔なじみ。
技は違えど、一緒に稽古して汗を流せば、そうそう悪い人はいない。
顔なじみが増えてくれば、当初感じていた居心地の悪さもなくなってくる。
「苦手な相手には飛び込め」
が私の信条だからね。
生理的に無理な人もいるけど(笑)
剣の構え。
木剣なので「抜く」必要はない。
しかし木剣だからと言って、刃に触れてはならない。
武器はまたがない。
またぎそうなところに置かない。
普段は右手に持ち、
稽古の時は刃を上にして左手に持つ。
礼をするときは柄に手をかけない。
相手から目を離さない程度に頭を下げる。
武器の扱いで、その人が普段どういう稽古をしているのかが分かるのである。
工学部道場にて早朝稽古。
9月末で早朝なのに、暑くて汗が流れ出る。
演武会準備の報告を受けたり、学生さんが抱える悩みを聞いたり、貴重な時間である。
なんやかんや言っても、合氣道が好きだし、合氣道部が好きだし、学生さんが好きなのね。
これから東京へ車買付け。
バスで新宿まで移動である。
八相返し後ろ払い。
正面からの攻撃を八相返しでさばき、すかさず後ろの相手を牽制する。
「来るんじゃねぇ!」
と言いながら後ろ払いを行うと良い(笑)
・体の変更
・諸手取り呼吸法
・片手取り 二教 表、裏
・片手取り 四方投げ
うちの道場には、6年生が3人いる。
6年生だけは特別に、袴を着用。
そうすると下級生から羨望のまなざしで見られるし、優越感もあるようだ。
だが権利には義務がつきまとう。
彼らの義務は「先生の受け」である。
受けは投げられるし、関節は決められるし、下級生から笑われる事もある。
稽古終了後、逆に私が彼らの受けを取る。
そうするとちょっと満足げな表情を見せてくれる。
彼らが中学生になっても続けてくれるかどうかが、今の課題である。
杖の構え。
人間にも「重心」がある。
それは数学のように固定的なものではなく、人間の体内にあって、状況に応じて上下するものである。
重心が高ければ不安定、低ければ安定となる。
「重心を落とす」というのが武道の基本である。
そのための半身と腰。
下っ腹を面と考えたときに、その面が下を向いているかどうかもポイントである。
学生さんと私。
忙しい合間を縫っての稽古。
剣の型を見せてもらう。
受け太刀よりも、打ち太刀の方を改善する。
すると道場入口に、部長先生がお弁当を手にひょっこりと顔を出す。
車の中でお昼を食べようと思ったら、武器を合わせる音がしたので覗いてみたとの事。
熱心に稽古してる姿を、思いがけずアピールできたかな。
31の素振り。
早いだけで参考にはならないかもしれないけれども、早いのが好きな人もいるからね。
・体の変更
・諸手取り呼吸法
・片手取り 一教 表、裏
・片手取り四方投げ 表、裏
宮城県合気道連盟50周年演武会に、当道場から小学生3人、高校生一人、私を含めて5人が演武する。
小学校3年生と5年生のペアは体術。
小学校3年生と高校生のペアは杖素振り。
私は体術の演武。
本日はそのリハーサルである。
小学校3年生の女の子は、幼稚園の時から通っていて、もうベテランなんだけど、イマイチ覚える気がない。それを5年生の女の子が導く。
小学校3年生の男の子は、武器技クラスも熱心に通っている。覚えも早い。この子は心配ない。
まぁ当日頑張ってもらうしかなないね。
なるようになるさ(笑)
片手遠間打ち。
斜め後ろに下がりつつ、杖を握った右手を後頭部に持っていく。
杖は拳一つ分位余らせて握る。
その状態で一歩踏み出し相手の側頭部を打つ。
打ち終わったら、左手の指を下に向けて取る。
遠間打ちがかわされても、すぐに第2の攻撃が出せるようにしておくこと。

