【アプリボット戦記】最強エンジニアを目指す【しま】

【アプリボット戦記】最強エンジニアを目指す【しま】

サイバーエージェントに入社したエンジニアが最強エンジニアを目指すブログ。
アプリボット所属。

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ゲームから新事業部へ

2021年は僕自身2回目となる新規リリース〜リリース後半年の運用開発を経験しました。
CEDEC登壇も行い、前年までの経験・反省を生かすチャンスに恵まれた年でした。
 
一方で
・[会社]入社時(6年前)と比べ、市場環境/開発規模が大きく変化している
・[個人]自らの手で事業開発に携わりたい(入社時からの目標)
を感じていたところで、新しい事業部立ち上げの話をもらい異動することにしました。

今何をやっているか

ゲームで培った開発/組織力を武器に、非ゲーム領域で事業を立ち上げることがミッションです。
事業部はまだ立ち上がったばかりで、0→1のフェーズです。
「新規事業を考えるのってこんなに難しいのか!!!」と思いながら、
 
・ご縁のあった取り組みに100%コミット
・市場調査、ヒアリングを通した事業案考案
 
体当たりしながらタネ探しをしています。
ヒアリング/調べてみたら没になるケースが大半で、歯軋りしながら帰路につく日が多いです。
が、事業案を産むべく学びを積み上げながら日々取り組んでいます。
 
〜取り組みの中の学び〜
・現場業務を徹底的に理解する
 現場業務の解像度がプロダクト品質に直結する。
 特にBtoBは開発者と現場利用者と異なるため、能動的な現場業務理解が競争力につながる。
 
とにかく人に聞く
 対象とする業務はもちろんのこと、新規事業の考え方等も聞きまくる。
 (アイデア、各種経験持っている方、ランチさせて下さい!!)
 
マインドシェア100%で向き合う
 兼業のマインドシェアでは出るものも出ない。
 
徹底的にインプット
 日常のアンテナを拡張する。

何故この環境で取り組むのか

鼻息の荒いタイプであれば一度は通る

新規事業を自分で起こして成功させたい

という目標。

かくいう僕も新卒入社時から今まで持ち続けています。

 

いざ挑戦するならどんな環境でやるかという話になりますが、

ゲームを長年開発してきた組織/開発力プロダクトを成功させる強い競争力になると思っています。

 

不確実性の高い新規事業に取り組むなら「これがあるから僕らは成功できる」と心から思える要素があるべきだと思うし、それが新事業部では長年の開発力であると僕は思っています。

今後事業部に参加してくるメンバーが同じく信じて突き進めるよう、事業面だけでなく組織面も作って行きたいと思っています。

2022年: 事業のタネを生み出し、開発力の歯車に噛み合わせる

この新事業部であれば精度高くプロダクトを実現できるなと思いつつ、事業ドメインが決まって初めて開発力は活かせるのも事実です。

2022年初頭は引き続きコミットする事業ドメイン生み出しに注力していくつもりです。

早い段階で事業を開発に噛み合わせ、「この先頑張れば勝てる」と信じて突き進める状態に持っていきます。

 

ワイドショーでオカリナを吹いた1年

今年はリモートワークで社内の交流/情報交換機会がすくなったこともあり、アプリボットワイドショーというzoomの社内コンテンツ企画が社内で定期的に開催されました。
ありがたいことに何度もお声がけ頂き、1コーナー分オカリナを吹いたりしていました。
少しでも皆さんの楽しみに繋がっていたら幸いです。

 

(ワイドショー用に買った2万円のオカリナ)

オカリナは真面目に準備、練習する

社内コンテンツで吹くために始めた楽器なので、演奏スキルは小学校のリコーダーに毛が生えた程度しかありません。
とはいえ、適当な演奏をしていい理由にならないので

  • 森田からお題をもらう

  • 期待に答えられる曲を考える

  • 音取りを妻に協力してもらう

  • 本番緊張で飛ばないよう繰り返し練習する

の順で、出番3分くらいに3,4時間かけて準備しています。
(さすがに最近は慣れて準備時間は減ってきましたが)

入社以来、数々の楽器を社内で演奏してきましたが、大体同じスタンスでやってきました。

会社でオカリナを吹き続ける理由

感情の共有がワンチームを作る

同じものを見て「感情」をみんなで共有することが、同じ目標に向かって本気で立ち向かえるチーム/会社を作ると思います。

事業的に正しい目標であっても、感情がワンチームでないと響かない

朝会等で重要な目標を共有する際、「あ、今この人に響いてないな」と思う瞬間があります。
でも朝会で伝えられたメッセージは非常に的確で、全チームメンバーが念頭におくべきものだったりします。


なぜ響いていないかを考えるに、一つの理由が「絶対このプロジェクトをこのチームで成功させてやろう」というチーム全体で感情の共有が十分でないことが一因だと思います。
コロナによる業務連絡以外のコミュニケーションの激減による打撃が大きい部分です。

感情の共有はどうしたら出来るのか

同じ場や同じものをチームみんなで見て、感情を分かち合うことだと思っています。
必ずしも業務に直結している必要はありません。
飲み会や総会、各プロジェクトで行われる新卒コンテンツなどがその例です。
(今いるプロジェクトの新卒コンテンツが面白くて、かつみんなで楽しめているのがとても良いと思っています)


業務に直接的に関係ない内容で、長く定期的に感情を共有していることでワンチーム感が醸成されて行きます。

アプリボットワイドショーはその中でも会社全体での取り組みであり、会社のみんなで感情を共有出来る場であり続けることが、コロナ化においても会社がワンチームであり続けるための一助になると思っています。

オカリナを適当に準備したら、「合理的に消化したタスク」になってしまう

オカリナを吹いてて、たまに
「業務は別にあるのに大変だね〜」
と声をかけられたりします。
エンジニア業務とは全く関係ないのでそう見えるのはもっともなのですが、
「義務感でオカリナを吹いている」
ように見えてしまうと、大変そうという感情しか出てこなくなり、
「コンテンツをみんなで見て感情を共有している感」
がなくなってしまいます。

「オカリナを吹かないといけないから適当に間に合わせた演奏」

「楽しんでもらうために真面目に準備した演奏」
は目に見えて違うし、見てくれた人が抱く感情も変わるので、毎度真剣に取り組んでいます。

だから今年もオカリナを吹く

「オカリナを吹く」という行為でなくても良いのですが、

  • チーム/会社みんなで盛り上げる場に貢献する

  • 他の人が頑張って用意したものは全力で楽しむ、応援する

ようで引き続きありたいし、そういう仲間を増やしていきたいと思っています。

 

 

2021年の楽器環境アップデート

新年明けたし何か新しいものを仕入れようと思い、プラスチック製最安値の篠笛から、

篠笛の製作過程で大量に廃棄されている竹クズと、グラスファイバーを混合した新素材の篠笛に変えるべく、ネットで注文しました。

エコロジーかつ前衛的ですね。

2021年吹くのが楽しみです。

2019年の振り返り

2019年は多方面に活動を広げつつもバランスを取り、結果各所成果を出せた1年でした。
 
主なトピック
①開発D(PM)としてのチームビルド
②新規リリース支援
③SGE最多の内定者バイト/インターン受け入れ
④AWS re:Invent(海外カンファレンス)への参加

開発D(PM)就任、チームビルド、そして移譲

チームを支えていた主要ベテランが一斉にチームを離れるタイミングで、サーバーのリーダーと兼任で開発Dに就任しました。

それぞれが意思決定する強い開発チームへ

従来の中央集権的に開発物を管理する体制をやめ、

各セクションのそれぞれのメンバーが、
ユーザー体験の最大化への共通認識を持ち、それぞれが意思決定し行動する分散型の強い組織を目指しました。

そのために
・開発内容、進捗を可視化
 →PMブートキャンプで学んだ考え方を活用
・日時で顔合わせて現状の確認、議論
 →共通認識の水準を上げていく
・進め方、スケジュールの調整は開発Dは入らず担当メンバー間で直接責任持って行う
 →開発Dとしては開発全体だけ見る
などを行い、それぞれが独立してプロダクトにコミット出来る強い開発チームになりました。

このメンバーでバスに乗りたい

上記挙げた開発のマネジメント手法もありつつ、
「誰をバスに乗せるか」
に代表されるような、このメンバーでなら何とかやってやろうと思えるような非常に強い関係性になれたなと思っています。

役割の移譲

チームがある程度仕上がったところで徐々に権限移譲を進め、開発D及びサーバーリーダーを中心になって支えてくれているメンバーに移譲しました。
開発Dの代替わりは毎度波乱になることが多かったですが、今まで一番スムーズに以上できたと思っています。

間違いなくPJ史上最高の開発チームになったので、任せた後の心配はありません。

新規リリース直前〜直後のサーバーサイドリリース支援

とある新規のリリース直前に、負荷試験等リリース前の大詰めでヘルプ依頼が入り、参画しました。

新卒の頃から横軸で繋がってきた資産が、大きな力になる

参画したタイミングで、自分一人だけではどうにもならないことに気付き、SGE中のエンジニアに声を掛け、ヒアリングや協力をお願いしました。
新卒の頃から忘年会でダンスしたりオカリナ吹いたり、一見関係ないことを沢山やってきましたが、その時の繋がりがそのまま活きたなと実感しました。
SGEの人は面識なくても快く引き受けてくれる人がもちろん多いですが、既に有機的に繋がっていた場合の方がやはり話が早いです。

運用PJで培った「何とかならないものを何とかする」力は必ず役立つ

運用PJでは

  • 原因不明の本番で起きている問題を最速で解決させる

  • 時間もリソースも何も足りていないが、要件を満たせる落とし所を決め完遂す

など、何とかならないものを何とかする経験値を一番稼げる場所です。

その経験がそのまま活きたなと思いました。

 

新しい技術やゲーム性に惹かれて新しいPJに惹かれるケースが往々にしてありますが、「何とかならないものを何とか出来る」だけの力を今のPJで身に付けきったのかは考えて欲しいなと思っています。
新しいことを知っているエンジニアより、今PJで一番困っている問題を解決出来る方が個人的にはcoolだと思います。

CTO級の成果を出すには、技術力がまだまだ足りない

リリース前後にCTO級のバックエンドエンジニアが集まって課題解決に取り組んだ際、自分の技術水準がまだまだ低いことを痛感しました。
巻き込み力・コミット力だけでは解決出来ない水準が存在していました。
改めて技術力のバルクアップに取り組もうと思っています。

SGE最多の内定者バイト/インターン受け入れ

内定者バイト,弟子入り,インターンで計7名のバックエンドエンジニアを長期就業型受け入れを行いました。
数的には、ほぼ常にトレイニーがいた計算になります。
2週間のインターンCA Tech Dojo Go編にも企画段階から入り、採用には多く取り組んだ1年でした。

発明その1:「受け入れコスト > バイト中の成果」の壁を超える

受け入れコスト < バイト中の成果
の式が成り立つ受け入れ方法を確立すると、PJが忙しくても無限に内定者バイト/インターンを受け入れられると考えて、成果を出してもらうことにとにかくコミットしました。

今まで出来ていなかった改善系の開発が沢山実現され、プロデューサーが「次はいつ内定者バイト来てくれるの?」と聞いてくれるくらいにはなりました笑

発明その2:SGE初のリモート内定者バイトの実現

「地方の内定者が長く現場で活躍できる機会を実現したい」
と考え、人事の方に掛け合って実現しました。
先月最終勤務が終わり、本人にもPJにも良いものになって良かったです。
リモートでボトルネックになりがちなコミュニケーションを手厚くするなど、運用方法のノウハウが溜まったので推進していきたいと思っています。

AWS re:Invent(海外カンファレンス)への参加

去年から絶対参加したかったAWS re:Inventに参加させて頂きました。

技術は凄まじい速度で発展し、技術でビジネスを加速させる

大量に展開されるAWSのサービス、広大な敷地に展開される企業ブースで話すうちに、自分が思っていた何倍も技術は進み、汎用化されてビジネスに転用されている現場を目の当たりにしました。
英語圏でこんなに進んでいたのかと焦ると同時に、自分達の事業に技術の活用余地を見出しとてもワクワクしました

この1年の注力ポイントを2点見つけたので、SGEやPJごと巻き込みこみながら進めようと思っています。

 

必ずやAWS re:Inventでの学びで成果を出し、改めて今年もAWS re:Inventに絶対に参加したいです!!

2020年の挑戦

新PJでボトルネックを解決し続ける

業務の比重が新しいPJに移行する予定です。
「今PJ内で一番困っている場所へコミット」
を判断軸に動いてこうと思っています。
解決方法や明確でない課題がまだ沢山あるので、1実装エンジニアに止まらず貢献していければと思っています。

新規リリース支援をエンジニア組織としてコミットする

昨年の新規リリース支援に関われたのは良かったものの、よりエンジニア組織として包括的に戦略的に関われればと思っています。

技術力のバルクアップ

自分に技術力があれば出来ること、会社として取り組めば新たな事業価値が生まれる分野があることをAWS re:Inventや新規リリースで気付きました。

愚直に技術力を上げ、貢献出来る幅を増やします。

次の2,3年を見据えたゲーム開発ループ改善への投資

AWS re:Inventを踏まえて、まだ取り組めていない技術領域で、次の2,3年を見据えたゲーム開発ループ改善への取り組みが出来そうだと思っています。

投通常業務と別軸で周りを巻き込みながらやりたいと思っています。

「人当たりが良い未経験」に非らず

ポテンシャル人材とは、将来大きな成果を出してくれることが期待される今は未経験の人

グループ全体を見回しても、ポテンシャル人材が大きな成果を上げたケースが枚挙に遑がなく、ポジティブな言葉として各所でよく耳にする。

ただ時折言葉が一人歩きして、履き違えられる瞬間があるなと最近思う。

 

ポテンシャル人材は、一言で言えば

成果を出すまでやり切る覚悟の決まったやつ。

将来出してもらう大きな成果に賭けて投資してもらう立場。

 

ポテンシャル人材として受け入れてもらうにあたっては相応の覚悟が必要だし、受け入れる側は成果を出すところまで立ち上げ切る覚悟が必要。

双方の覚悟が伴って初めて成り立つと思っている。

ポテンシャル人材の条件

面接面談やトレーナーをやる中で、ポテンシャル人材として覚醒する人の共通項が自分の中で言語化出来たのでまとめてみる。

1.自分を突き動かす「エンジン」がある

未経験から身を投じてでもやりたい強い動機があるかどうか。

身の丈以上の仕事の勝負所で粘ってやり切れるかどうかは、動機の強さに依存していると思っている。

「バックエンドをやりたい、極めたい」

「ゲーム開発やれるようになりたい」

「稼ぎたい」

何でも良い。

それが自分を強く突き動かす動機であるかどうか大事。

その言葉がどれだけ覚悟のあるものか。

自分が出来ないことに強く課題感を持ち、改善するために本気になれるか。

言葉で言うのはとても簡単だが、動機が弱いと出力が足りず、道半ばで止まってしまう。

2.言われたことを素直に吸収する

未経験で入った場合、圧倒的に経験の物量が不足している。

まずは仕事を喰って喰って食いまくる

任せられた仕事に対して反論したり、意味を問いただしている暇はない。

とにかく物量をこなして、現場の知見を最短で吸収する。

半人前に到達出来てから考える。

3.最後まで粘ってやり切る

任された1つ1つ仕事に対して、成果が出るまでやり切れるかどうか。

始まりはほんの小さな修正対応かもしれない。

細部までのこだわり、関係セクションとの調整、ユーザーに届け切るところまで現在のジョブサイズに関わらず最後まで拘ってやり切れるか

仕事の詰めが甘いまま仕事を繰り返していては成長もないし、信頼残高も積み上がらず成長が止まる。

仕事の大きさに関わらず仕事をやり切ることは、次はもう少し大きな仕事に繋がり、その繰り返しが大きな成長へ繋がるスパイラルになる。

これまでの経験より、これからに対する覚悟

先日話している中で、

「ゲームをエンジニアとして開発出来るように絶対なりたいと思っている。でも友人と比べて開発経験が足りていない自覚はあるし、ゲームのやり込みもまだまだだと思っている。それゆえ引け目を感じることが多い。やはり今までの経験が物を言うのだろうか」

という旨の相談をもらった。

今までの経験に目が行きがちだけど、覚悟決めて会社入ってからやり切れれば、それくらいの経験は引っ繰り返せる。

今までの経験に関係なく、成果出すまでやり切ると覚悟が決まった人を受け入れたいと思うし、一緒に働きたいと思う。

 

あけましておめでとうございます。

年末年始は次にひかえているプロジェクトの大型開発と、ボルケーノ会議で決まったシステムの開発で、ひたすらコードを書き続けていました。

 

2018年後半からは新しいチャレンジの機会を多く頂いた。

仕事の横幅と縦幅が大幅に増え、圧倒的に時間が足りなくなり、

常に何かに追われているような状態になっていた。

 

その中で一番感じたのは、

価値を生み出し続ける「仕組み」作りに最注力する

べきということ。

 

プロジェクトの機能開発の例でいうと、

 

・ユーザーさんに長く満足してもらえる仕組みか

・プランナーがやりたい施策を実現し続けられるか

 

が重要。

一言で言えば、「1年後に使われ続けているか」ということ。

ありがちな失敗としては、1回使ったはいいがそれ以降使われず、翌月には別の新しいことがやりたくなり、また新しい開発を行うことを繰り返してしまうこと。

これを繰り返すとたくさん開発しているにも関わらず、

回し車の上を走るハムスターがごとく、同じ地点で忙しく走り続けることになる。

 

使われ続けているかか1回で終わるかの違いは、

初期設計の段階で、目先の課題だけでなく

全体を俯瞰した上で課題・解決策を設定できているか

の違いだと最近感じている。

 

考えるコストが高くてかなり大変だけど、「仕組み」が軌道に乗ってしまえば価値を出しつつ別のことに時間を使っていけるので、事業も組織も成長して次のステージへ移行していける。

横軸施策の場合も全く同じだと思う。

 

2018年後半は労力投下型の働き方をしてしまい、あらゆることに手が回らなくなっていたことが一番の反省。

1つのことに潤沢な労力を投下し続けることが出来ない以上、価値を出し続ける「仕組み」を作ることにすることで、個人・組織のステージを上げていくのを2019年は頑張っていきたいと思います。