「人当たりが良い未経験」に非らず
ポテンシャル人材とは、将来大きな成果を出してくれることが期待される今は未経験の人。
グループ全体を見回しても、ポテンシャル人材が大きな成果を上げたケースが枚挙に遑がなく、ポジティブな言葉として各所でよく耳にする。
ただ時折言葉が一人歩きして、履き違えられる瞬間があるなと最近思う。
ポテンシャル人材は、一言で言えば
成果を出すまでやり切る覚悟の決まったやつ。
将来出してもらう大きな成果に賭けて投資してもらう立場。
ポテンシャル人材として受け入れてもらうにあたっては相応の覚悟が必要だし、受け入れる側は成果を出すところまで立ち上げ切る覚悟が必要。
双方の覚悟が伴って初めて成り立つと思っている。
ポテンシャル人材の条件
面接面談やトレーナーをやる中で、ポテンシャル人材として覚醒する人の共通項が自分の中で言語化出来たのでまとめてみる。
1.自分を突き動かす「エンジン」がある
未経験から身を投じてでもやりたい強い動機があるかどうか。
身の丈以上の仕事の勝負所で粘ってやり切れるかどうかは、動機の強さに依存していると思っている。
「バックエンドをやりたい、極めたい」
「ゲーム開発やれるようになりたい」
「稼ぎたい」
何でも良い。
それが自分を強く突き動かす動機であるかどうか大事。
その言葉がどれだけ覚悟のあるものか。
自分が出来ないことに強く課題感を持ち、改善するために本気になれるか。
言葉で言うのはとても簡単だが、動機が弱いと出力が足りず、道半ばで止まってしまう。
2.言われたことを素直に吸収する
未経験で入った場合、圧倒的に経験の物量が不足している。
まずは仕事を喰って喰って食いまくる。
任せられた仕事に対して反論したり、意味を問いただしている暇はない。
とにかく物量をこなして、現場の知見を最短で吸収する。
半人前に到達出来てから考える。
3.最後まで粘ってやり切る
任された1つ1つ仕事に対して、成果が出るまでやり切れるかどうか。
始まりはほんの小さな修正対応かもしれない。
細部までのこだわり、関係セクションとの調整、ユーザーに届け切るところまで現在のジョブサイズに関わらず最後まで拘ってやり切れるか。
仕事の詰めが甘いまま仕事を繰り返していては成長もないし、信頼残高も積み上がらず成長が止まる。
仕事の大きさに関わらず仕事をやり切ることは、次はもう少し大きな仕事に繋がり、その繰り返しが大きな成長へ繋がるスパイラルになる。
これまでの経験より、これからに対する覚悟
先日話している中で、
「ゲームをエンジニアとして開発出来るように絶対なりたいと思っている。でも友人と比べて開発経験が足りていない自覚はあるし、ゲームのやり込みもまだまだだと思っている。それゆえ引け目を感じることが多い。やはり今までの経験が物を言うのだろうか」
という旨の相談をもらった。
今までの経験に目が行きがちだけど、覚悟決めて会社入ってからやり切れれば、それくらいの経験は引っ繰り返せる。
今までの経験に関係なく、成果出すまでやり切ると覚悟が決まった人を受け入れたいと思うし、一緒に働きたいと思う。