小林研一郎指揮・ハンガリーブダペスト交響楽団・亀井聖矢(p)
昨日は、本当に久しぶりに大阪に行ってきました。前職をやめたときに行った以来なので、7年ぶりぐらい?元々母が大阪人なので、子供時からずっと行きなれた場所ですが、ここ10年ぐらいは、休みとなれば東京へだったので、ちょっとした浦島太郎状態でした。目的は、日本を代表する指揮者小林研一郎さん指揮のハンガリーブダペスト交響楽団の演奏、プラス亀井聖矢さんのリストのピアノコンチェルトを聴くため。今回は時間的に朝イチのバスで出発です。バスだと乗り換えがないので楽だけど、時間はかかる。電車で行っても帰りの便がない。泊まるほどの時間の余裕はない。何かと不便ですね。会場は2019年にできたばかりのフェニーチェ堺。キャパ2000席のきれいなホールです。すぐ近くには、歴史の教科書で有名な仁徳天皇陵や古墳群があり、惹かれるものがありましたが、暑すぎて今じゃない!ということで、ただただ目的地を目指すのみ。ハンガリーブダペスト交響楽団は、6~7月かけて石川、東京、埼玉、名古屋、岩手、山形、福島、金沢、香川、愛媛と公演し、大阪が最終日。この演奏終了後3時間もすれば機上の人たちとなる、という強行スケジュールです。今年は、小林氏が1974年に第1回ブダペスト国際指揮者コンクールで優勝してから50周年。この鮮烈なデビューで共演した楽団が、今回ツアーを共にする「ハンガリー・ブダペスト交響楽団」ということで、演奏前にこのことを説明され、終演後はプレイヤーを称えて歩み寄り、穏やかに微笑みながら客席に向かい感謝の言葉を伝える、など本当にこの方の温かさがにじみ出る、素晴らしいステージでした。御年84歳と言われるけれど、ステージには支えの支柱もなく、2時間余り、エネルギッシュな指揮をされ、もう感動で涙が出そうでした。3曲目のチャイコフスキーの交響曲は50分余りあります。この曲についても、聴きどころなど演奏前に説明されました。亀井さんのリストもパワフルで、段々貫禄も出てきた感じです。演奏後の余韻に浸ってばかりはいられません。また梅田に帰って、バスターミナルを探し、着いたのが夜9時前。ここから、11時50分発のバスまで3時間近くも待つのです。この間に車なら帰れそうだけど、仕方がない、忍耐あるのみです。でも、やはり今回は80名近くの人数のオケだったので、スケールが大きく、音の厚みも素晴らしい。感無量のツアーでした。本日のパン。レーズンバターロール。今日の発酵は、部屋に出しっぱなしでOK。らくちんでした。