「BUTTER(バター)」柚木麻子
先日、新聞に作家の柚木麻子さんが、世界的なベストセラーになった小説「BUTTER」の新潮社との出版契約を解消した、という記事が出ていて、この作品がとても気になっていました。偶然、図書館に予約していてタイミングよく読むことができました。柚木さんが出版契約解消した件と、この本のは直接は全く関係ないのですが、柚木さんの「差別や排除に対する自分ができる具体的なアクション」の強い意志を感じることができます。「BUTTER」は、記憶に残る木嶋佳苗事件を題材にして書かれたもので、500ページにもなる長編小説です。木嶋佳苗死刑囚は婚活を利用した大量殺人「首都圏連続不審死事件」を起こし、3度の獄中結婚が話題です。男たちから次々に金を奪った末、三件の殺害容疑で逮捕された女、梶井真奈子。世間を賑わせたのは、彼女の決して若くも美しくもない容姿だった。週刊誌で働く30代の女性記者・里佳は、梶井への取材を重ねるうち、欲望に忠実な彼女の言動に振り回されるようになっていく。(あらすじ)この事件がかなりセンセーショナルなものだったので、どういう風に描かれていくのか興味深かったですが、実際のところ、どこまでが実話でどこまでがフィクションかわかりません。でも、現在もこの人は生きており、獄中からBUTTERを題材にしたブログ「かなえキッチン」を発信したり、自分を取材した編集者と獄中結婚したりして、注目を集めているようです。私も、この小説を読み始めてすぐにこの事件を思い出しました。それぐらい、人々の印象に残っている、という事です。でも、やはり自分に重ね合わせることもできず異次元のお話のようで、なかなか読み進めるのは大変でした。興味のある方はぜひ!