本編に入る前に告知をさせて下さい。
YouTubeにて、加藤ひろあきのミュージックビデオをご覧頂くことが出来ます。
現在、鋭意新曲を製作中ですが、それが発表できるまではこちらのプレイリストで楽しんで頂けたら嬉しいです。あなたの気分に合う楽曲とミュージックビデオがありますように。
さて、今日も「PPKM : 公衆活動制限」が施行されているインドネシアはジャカルタからブログを更新していきます!先ほど、また延長が発表されましたがその詳細がはっきりするのはこれからなので、そのことについては明日の記事にしたいと思います。
今日は昨日、一昨日、やの一昨日と紹介してきたランキングを引き続き扱っていきたいと思います。記事をまだ読んでいない方は、ぜひそちらもチェックしてください!
元記事は以下になりますので、インドネシア語が読めるー!という方は音楽メディア「Pop Hari Ini」のサイトからチェックして頂ければと思います。
それでは、本日は第8位から見ていきましょー!!
第8位 : Breakthru’ – Nidji(2006, Musica’s Studio)
僕がジョグジャカルタという街に留学していた学生時代に街中でかかっていた思い出深いアルバム、未だ健在のバンド「Nidji」のデビューアルバム「Breakyhru」が第8位にランクイン。
とにかく強烈な個性と歌声、独特なパフォーマンスで瞬く間にスターダムに駆け登ったボーカルの「Giring」と「Nidji」、クルクルのくせっ毛「Kribo」と言えば「Giring」とみんながイメージするほどの人気でした。
残念ながら数年前にこのボーカルの「Giring」が政界を目指す事を宣言してバンドを脱退してしまいましたが、新たなボーカルを迎えて「Nidji」は未だにかつどっを継続しています。
僕が翻訳した小説「Laskar Pelangi : 虹の少年たち」の映画版主題歌「Laskar Pelangi」もこのアルバムの後に発表されたスマッシュヒット、未だに多くの人に歌い継がれている名曲です。
ランクインに関してのコメント:は、インドネシア若者たちに「ブリティッシュポップ」を知らしめたバンド。当然、このバンドの魅力はボーカルのギリンの個性なしには語れず、この当時どれだけの若者が彼を真似て首から布を掛けて歌っていたかわからない。このアルバムに収録されたほとんどの曲がヒット曲となり、「Nidji」のステージパフォーマンスを彩ったと評されています。
確かに選曲捨て曲なしのポップなアルバムです。必聴。
第7位 : Lexicon – Isyana Sarasvati (2019, Sony Music Entertainment Indonesia)
ここまでのランクインアルバムは比較的古めの、10年以上前のものが殆どだったのですが、ここに来て2019年発売、シンガーソングライター「Isyana Sarasvati」のアルバム「Lexicon」がランクイン。
ピアノ、オーケストラを中心とした楽曲と素晴らしい歌唱力で彗星の如くインドネシア音楽界に「Isyana Sarasvati」が登場したのが2015年。
デビューアルバム「EXPLORE!」はまだ比較的ポップな曲がメインに据えられていましたが、その合間合間にはじっくりと聞けるようなバラードも散りばめられていました。
そして、そのイシャナ嬢がミュージカル、クラシック、オペラなどのバックグラウンド、オーケストラをフィーチャーした重厚な音作り、異彩を放つソングライティング能力を存分に発揮し始めたのが今回ランクインしたアルバム「Lexicon」になります。
このアルバム発表後イシャナは本当に自分が表現したい音楽を奏でているように思いますし、メタルバンドとのコラボレーションをしてみたりと垣根を超えての活動もしていて、益々目が離せません。
ランクインに際するコメントは以下のようになっています。
Isyana Sarasvatiがこのアルバムの中で見せたのは、これまでインドネシアのシンガーが男女問わずに突破できなかった壁を打ち破るものだった。
このアルバム以前はポップ・R&Bシンガーとしてのイメージが強かったイシャナが、そのイメージを180度変えてプログレッシブメタルなるジャンルに足を踏み入れた。もちろんこれはイシャナが持つクラシック、オペラというバックグラウンドに裏付けられたもので、その成果は素晴らしいものだった。
このチャレンジ、第一歩をレーベルも応援し、この作品がイシャナとSony Music Entertainmentとの最後のアルバムとなった。
素晴らしい。こちらもぜひ一度聴いてみてください。
第6位 : Kuta Rock City – Superman Is Dead(2003, Sony Music Indonesia)
インドネシアのパンクロック界を牽引するバンド「SUPERMAN IS DEAD」略して「SID」のメジャーレーベルからの1枚目のアルバム「KUTA ROCK CITY:ロックシティークタ」が堂々の第6位にランクイン!
最近はドラマーの「JERNIX」が様々なセレブリティーや政治家にメディアやSNSを通じて絡んでは問題になっており、先日は一度侮辱罪で逮捕されてしまいました。
パンクを地で行っていると言われればそうなのですが、新型コロナウイルスにビビってるやつクソだ、ワクチン打つ奴の気がしれねぇ、くらいにコメントした後に、本人がきっちりワクチンを打ち、「おれはワクチンを打つなと言ったことはない」とメディアに言い出し、全員ずっこけてました。
何かとお騒がせな「SID」ですが、音楽に関してはインドネシアを代表するパンクロックバンドで、未だにその人気は健在です。
ランクインに際して、「このアルバムはインドネシアのパンクロック界に最も影響を与えたアルバムと言っても過言ではない。この当時、パンクを取り締まろうとしていた警察と真っ向勝負し、実際に物理的な抗争に発展することもあった。レコーディングのクオリティーとしては褒められたものではないが、現在まで流れるパンクロックの血脈、その源流となった作品の一つ」と評されています。
第5位:Bintang di Surga – Peterpan (2004, Musica’s Studio)
言わずと知れたモンスターバンド「Peterpan」、ボーカリストの「Ariel」の人気は凄まじく、その人気は未だ衰えることを知りません。
この「ピーターパン」というバンド自体は「Ariel」がプレイベートで撮影していた当時の恋人とのポルノビデオが流出して逮捕された際に解散してしまいましたが、その後バンド名を「Noah」と変え、今に至ります。
リリースする曲すべてが常にスマッシュヒットを記録するバンドで、「Ariel」の甘い容姿と声に老若男女問わずメロメロになってます。
僕も「Mungkin Nanti」の日本語バージョン「もしもまたいつか」の制作・訳詞に携わらせて頂き、一緒にお仕事をさせてもらいました。生で会ったら余計にカッコ良かったです(笑)
そんな彼らのヒットアルバムの中から「Bintang Di Surga:天国にある星」がランクイン。コメントは「その人気、パフォーマンス、影響力、どれをとってもバンドマンが夢憧れるバンドPetrepanの最高傑作がこのアルバム。多数の識者や雑誌「Rolling Stone」までもがインドネシア音楽史上最も素晴らしい楽曲の一つとして挙げる「Mungkin Nanti:もしもまたいつか」「Ada Apa Denganmu:君に何があったの」「Kukatakan Dengan Indah:美しく伝えたい」の3曲はArielのソングライティングの真骨頂と言えるだろう」とのことで、ベタ褒めです。
是非、一度聴いてみてください。
というわけで、今日は第8位から第5位までをお届けしました!
明日は「PPKM:公衆活動制限」延長の記事になると思うので、1日空いて明後日、最後の第4位から第1位までをお届けしたいと思いますのでどうぞお楽しみに。
今日の記事の中からもあなたの琴線に触れる楽曲、アルバムがありますように。
それではあなたにとって、
今日が昨日よりちょっとでもいい日でありますように。
ひろ。