本編に入る前に告知をさせてください。
加藤ひろあきが今、気になる方をお呼びしてインタビューさせて頂くコンテンツ「HIRO TALK」の最新エピソードがアップされました。
今回お迎えしたのはあることがきっかけであれよあれよとインドネシアでファンが増えてしまったインフルエンサーの「Honomi」ちゃん。
全編インドネシア語でのインタビューにはなりますが、なぜほのみちゃんがインドネシア語を流暢に話せて、インドネシアで人気が出たのかを語ってくれています。
インドネシア語が分かる方、是非覗いてみてください!
今日も新型コロナウイルスに対する「PPKM:公衆活動制限」が発令中のインドネシアのジャカルタよりお届けします。
今日は久しぶりにインドネシアの音楽関係の記事をば。
いつも僕が音楽情報をゲットするのにお世話になっている音楽系メディア「Pop Hari Ini」から面白い企画が立ち上がってその結果が発表されたので、今日から何回かに分けてそれを紹介していきたいと思います。
企画のタイトルは…「メジャーレーベルから発売されたアルバムトップ20:2000年〜2020年編 by Pop Hari Ini」
「Pop Hari Ini」と言えば、どちらかというとインディーシーンのミュージシャンを取り上げることが多く、サブカルやトレンドに迎合しないスタイルで記事を書き続けているメディアではあるのですが、今回発表されたこの企画ではあえて「メジャーレーベル」にカテゴリーを絞ってのランキングを作成しています。
記事の中には「メジャーレーベル」の基準と規定が書いていないのですが、インドネシアで「Lebel Arus Utama:メジャーレーベル」と言えばだいたい「Sony Music Entertainment」「Trinity Optima Production」「Warner Music Indonesia」「Musica Studios」「Universal Music Indonesia」「Aquarius Musikindo」「Logiss Records」「e-motion」「Nagaswara」あたりが挙げられるのが相場なのかなと思っています。
少し前に僕がやっとの思い出手に入れたこちらの雑誌。
今はなき「Rolling Stone Indonesia」が2008年に発売した特別号「インドネシアのベストアルバム150」
こちら非常に充実の内容で、インドネシア音楽を理解する上でも必携の書とされています。
#いやだれがそう規定してるかは知らんが 笑
「Rolling Stone Indonesia」が倒産してしまったこともあり、この特別号にはすでにプレミアが付いています。僕も探して、探して、ようやく見つけましたが、日本円で5,000円でした!
「Pop Hari Ini」の記事の中にも書いてありますが、この2008年の特別号以降、なかなかこういった特集は組まれていなかったと。
それにはCDアルバムの販売の仕方が根本的に変わってしまったり、ラジオ、テレビ、そしてMTVが大きな力を持っていた時から時代が移り変わり、ソーシャルメディアなどで個人的な発信から人気を獲得するバンドや曲が増えてきたり、そのジャンルや趣向も細分化してきた事もあり、こういった企画が立てづらくなったという事情もありそうです。
だからこそ改めて、昔のアルバムまで全て含めたものではなく、「2000年に入ってからの20年間」のアルバムを、しかも「メジャーレーベル」に絞ってランク付けしてみよう!というのがこの企画です。
このメジャーとインディーの垣根が曖昧になっている今、あえて「メジャーレーベル」に絞るというのもなかなか面白いですよね。
このランキング作成方法については簡単に言うと音楽関係者、音楽評論家、Pop Hari Iniの編集者がそれぞれベストアルバムトップ20を出し合って、そのランキングからアルバムに点数を付け、その合計点が高かった順に順位を決定しているとのことです。
それでは早速、見ていきましょう!!
第20位: Tentang Aku, Kau dan Dia – Kangen Band (2007, Warner Music Indonesia)
20位に選出されたのはインドネシア人大好き「Kangen Band」!
この選出に関するコメントが面白くて、「どんなにKangen Bandが嫌いと言う人でも、このアルバムがインドネシア音楽界に与えた影響は無視できないだろう」と書いてあります(笑)
#編集者の本音がダダ漏れてますね
記事の中ではこの「Kangen Band」はこのアルバム以降数年間続くことになるいわゆる「Pop Melayu」と言われるジャンルのブームを確立したバンドだと評されています。歌詞の中に「kangen:恋しい」「rindu:愛しい」などが頻繁に出てきて、忘れられない恋人への未練たらたらな想いとか、別の人のものだけど、おれは君を真っ直ぐに愛しているのだとか、とにかく会いたいのだとか、そういったテーマをポップ・ロックに載せて歌うというムーブメントを巻き起こしたのがこのアルバムだったというわけです。
大衆に受け入れられているという点は間違いないのですが、その歌詞の内容とマンネリ化から今ではこの「Pop Melayu」というジャンルを毛嫌いする人も一定数いて、そういった人たちが「メジャーレーベルのアーティストはこんなんばっかだ」と吐き捨てている姿をこれまで何度も見てきました(笑)
ただ、インドネシアの特に経済層D, Eあたりに位置している人たちはこの手の楽曲が大好きで、今も頻繁に屋台から「Kangen Band」の歌が聞こえてきたり、流しや路上ミュージシャンたちが歌っていることも確かです。
一般に周知されていると言う意味では、この手の音楽は大きな市場とリスナーを獲得していることは間違いないでしょう。
19位:Raihlah Kemenangan – GIGI (2004, Sony Music)
インドネシアのビッグバンドの一つ「GIGI」の2004年の作品が19位にランクイン。
先日、初めてお会いしてお話しさせていただいたGigiのギタリスト「Dewa Budjana」さんは言わずと知れたインドネシアのギターヒーローで、世界のアーティストからも演奏の声が掛かるミュージシャンです。
#DewaBudjanaさんのチャンネルに取り上げてもらいました
#ありがたや〜
2018年に日比谷公園にて行われた「インドネシアフェスティバル」の大トリも務めていて、熱気溢れるライブを展開していました。
1994年に結成されてこれまで15枚のアルバムを発売しています。
その中でもこの「Raihlah Kemenangan(勝利を掴め)」というアルバムは宗教色が強めの作品になっていて、それが今回のランクインの理由に挙げられています。
ポピュラーなバンドが「Ramadhan:断食月」の期間に合わせて「Religi:宗教的」な楽曲を制作を発表するという、今では結構当たり前になった流れを作ったのがこのアルバムだったと評されています。
タイトルの「Kemangan:勝利」は、インドネシアの人は断食月を無事に終えることを「勝利」と表現することがよくあり、断食月を乗り越えよという意味が込められています。
第18位:Ost. Ada Apa Dengan Cinta? – Anto Hoed & Melly Goeslaw
きました!!
18位にランクインしたのは未だファンが多い普及の名作映画「Ada apa dengan Cinta?:ビューティフルデイズ(直訳:チンタに何があった?」)のオリジナルサウンドトラックです。
僕も大学生でインドネシア語を勉強し始めた時にこの映画を授業で観させてもらって、映画の内容や流れている音楽からその頃は遠いと感じていたインドネシアに想いを馳せたものでした。
ランクインの理由として「音楽と映画との素晴らしい融合」が挙げられています。それぞれの楽曲と映画のシーンがミリ単位でがっちりと組み合い、素晴らしい相乗効果をもらたしている作品。
この映画で一躍時の人となり、現在もインドネシア映画界を引っ張るトップの役者である「ニコラス・サプトラ」と「ディアン・サストロ」がこの作品で出会ったように、音楽界にとっても大きな影響を及ぼすことになる「メリー・グスロウ」と旦那の「アント・ホー」が出会ったのもこの映画であり、サウンドトラックだったと。
このサウンドトラックは本当に素晴らしく、未だに聞いたことがない人は是非一度聞いてみてほしいです。映画を見てなくても音楽に惹きつけられること間違いなしです。
第17位:Selamat Pagi, Dunia! – Glenn Fredly (2004, Sony Music Entertainment Indonesia)
インドネシア音楽界の至宝:グレン・フレッドリーの2004年の作品が17位にランクイン。2020年の4月に惜しまれながらも、病気で突然この世を去ってしまった稀代のシンガーソングライター。
加藤ひろあきも彼の楽曲「January」を追悼の意も込めて日本語カバーさせてもらっています。
今回のランクインに際してのコメントには「キャリア三枚目となるこのアルバムで失恋の歌を書かせればインドネシアNo.1という地位を確立した」とあります。
僕が日本語バージョンを歌わせてもらったこの「Januari:1月」もこのアルバムの中の曲で、未だに非常に高い人気を誇っている素晴らしい楽曲です。
何度もこのブログにも書きましたがグレンさんは人柄も本当に素晴らしく、インドネシア音楽界は改めて偉大な方を亡くしてしまったなと感じます。
改めて心よりご冥福をお祈りします。
というわけで、まずは20位〜17位までをお届けしました。
ここまででもなかなか面白いですよね!
是非、今回紹介してあるアルバムを聴きながら次回の更新をお待ちください!
今日はここまで。
あなたにとって、今日が昨日よりちょっとでもいい日でありますように。
ひろ。






