本編に入る前に告知をさせてください。

加藤ひろあきが翻訳をしているインドネシアの小説「珈琲の哲学」が日本で絶賛発売中です。

 

インドネシア語翻訳家:西野恵子さん、上智大学の文化人類学者:福武慎太郎さんと3人で共同翻訳したこの作品、現代を代表するベストセラー作家「Dewi Dee Lestari」の短編集で、映画化されて大ヒットした「Filosofi Kopi」も収録されています。

 

「あなたとインドネシアを繋ぐ、人生と愛のテーマ18篇」

面白い読書体験になること間違いなしなので、是非お手に取ってみてください。

グラフィックデザイナー「田中未来」氏にお願いした表紙も最高で、インテリアとしても活躍してくれます!だから、読まなくても置いておくだけでかっこいいです!(笑)

 

注文は以下のリンクから可能ですので、よろしくお願いいたします!

 

 

 

 

さて、今日は昨日の記事の続きで、「インドネシアのメジャーレーベルから発売されたアルバムトップ20:2000年〜2020年 [その2]」になります!

 

 

紹介しているランキングはこちらのサイトからご覧頂けます!

 

 

 

それでは早速、続きの16位から見ていきましょう!!

 

第16位:Funkadelic Rhythm and Distortion – Funky Kopral  (2000, Universal Music Indonesia)

 

 

第16位にキタぜ、ファンク!!!

2000年にバンド「Funky Kopral」が発売したこのアルバム。

ファンク×インドネシア語が超絶かっこいいです。個人的におすすめの一枚。

このアルバムは「Spotify」などのストリーミングに楽曲が存在せず、インターネットを通しては唯一YouTube内で聴くことができます。

是非、検索してみてください。

 

ランクインに際してのコメントは、インドネシアでファンクを語ろうとすれば間違いなくこのバンド「Funky Kopral」とベーシストの「Bondan Prakoso」を通らずには

語れない。子供シンガーとしてデビューし一世を風靡した「Bondan Prakoso」がテクニカルなベースでインドネシア音楽界に返り咲いたのもインパクトがあったと書かれています。

 

「Funky Kopral」として2枚目のアルバムとなったこの作品はインドネシアの若者たちを熱狂の渦に巻き込んだと評される一枚です。

 

 

第15位:Xtravaganza – Boomerang (2000, Logiss Records)

 

 

2000年初期インドネシアロックシーンを席巻したバンド「BOOMERANG」の2000年のアルバムが第15位にランクイン!

同じく2000年初期にインドネシアロックを牽引した「Jemrud」と共に「Logiss Records」から発売された「X'TRAVAGANZA」。

骨太のギターロックサウンドに突き抜けるボーカルがかっこいいバンドです。

 

かつて「Mr. Big」がインドネシアでライブを行った際にオープニングアクトバンドに選ばれたのがこの「Boomerang」でした。

 

ランクインのコメントは、このアルバムからいくつものヒット曲が生まれ、特に「Pelangi」はインドネシアロックの中でも随一の名曲であると書かれています。

この「X'TRAVAGANZA」というアルバムはインドネシア音楽界においても、「Ningrat」(バンド:Jamrudの2000年リリースのアルバム)と並んでロック・メタルジャンルでのセールスにおいて最も成功を収めたアルバムの一枚と言えるとも書かれています。

 

 

第14位:Bersama – Ratu (2003, Sony Music Entertainment Indonesia)

 

 

ファンク、ロックときましたが、ここで雰囲気がガラッと変わります。

女性二人組のポップデュオ「RATU」の2003年のアルバム「Bersama:一緒に」が第14位にランクイン。

 

Ratuと言えばこの曲「Teman Tapi Mesra:友達以上恋人未満」!!

インドネシア語に流行語大賞みたいな賞があれば、間違いなく2006年、この曲が入ったアルバムが発売された年の流行語大賞は「TTM:Teman Tapi Mesra」だったでしょう。そのくらい誰もがこの「テーテーエム」という言葉を使い倒してました(笑)

2006年に僕が留学した時、まさにRatu旋風が吹き荒れてました!

 

しかし、今回ランクインしたのはそのアルバム「No. Satu:ナンバーワン」ではなく、デビューアルバムとなる「Bersama」です。

ランクインの理由として、ロシアの女性デュオ「t.A.T.u」の焼き回しというイメージでその存在を懐疑的に見ていた人たちを良い意味で裏切る作品だったと。

 

「Maia Estianty」が中心となり舵を取り、そこに独特な歌声を持つ「Pinkan Mambo」が加わり、さらに元旦那であるスーパープロデューサー「Ahmad Dhani」(現在はすでに離婚済み 笑。)の楽曲が相まって、確固たる地位を確立していきました。是非、聴いてみてください!

 

 

第13位:Rasa Baru – Cokelat (2001, Sony Music Indonesia)

 

 

第13位にランクインしたのは女性ボーカルのロックバンドブームに火を着けたバンド「Cokelat」のアルバム「Rasa Baru:新しい感情」!

個人的にも仲良くさせてもらっている初代ボーカリストの「Kikan」(現在は既に脱退)、その唯一無二の歌声に軽快なロックサウンドが際立つ作品です。

 

Cokelatと言えば「Bendera:旗」というインドネシアの国旗をモチーフにナショナリズムを全開にした楽曲が大ヒットし、今でも至る所で特に独立記念日が近づいてくると歌われています。

その他にも「Karma」というこのアルバムにも収録されている楽曲は多数のラジオでパワープレイされ、大ヒットしました。

 

ランクインに際してのコメント:女性がフロントマンとして立つバンドの代表的なバンドで、「The Cranberries」の焼き回しという評価を超え、女性がバンドにおいてどのように立ち振る舞うのかという指針を示した。「Bendera:旗」は8月17日の独立記念日の新しい代表曲となり、「Karma」も同じく音楽フェスティバルに欠かせない楽曲となった。

 

というわけで、今日の記事では16位から13位までのアルバムを紹介しました!

続きはまた次回の記事で。

それまで今日紹介した4枚のアルバムを聴きながらお待ちください。

 

それでは素敵な週末を!

あなたにとって、今日が昨日よりちょっとでもいい日でありますように。

 

ひろ。