本編に入る前に告知をさせてください。
今日は毎週定期的にやっているライブ配信の日です。
親知らずを抜いたばかりなので顔の右半分が腫れていますが、そんな日も頑張って生配信したいと思いますので、僕の晴れた顔を観に是非遊びにきてください!(笑)
インドネシア時間21:00(日本時間23:00)から加藤ひろあきYouTubeチャンネルにてお待ちしております!
さて、今日は「インドネシア小説『虹の少年たち』の翻訳第一稿が完成したよ!」というテーマでお話ししたいと思います!
これまでもインドネシア小説「虹の少年たち」を再び翻訳していますよ!というのは度々紹介してきました。
この「Laskar Pelangi (虹の少年たち)」という作品はインドネシアでも空前絶後の大ヒットを記録した小説で、映画化、ミュージカル化、ドラマ化と2008年からの「ラスカルプランギ現象」と呼ばれる社会現象を引き起こしました。
この小説が大ヒットしたことで、ブリトゥン島というこの実話に基づいだ小説の舞台になっている島は観光業として栄え、それにより多くの人が新たな職に就くことが出来るようになりました。
この島は小説の中でも大きなテーマになっていますが、元々は鉄鉱石の「錫(すず」)の採掘で生計を立てていた島で、国営企業によって管理されており、島の人々のほとんどはその会社に雇われて働いていたと言われています。
すでにその国営企業は存在しませんが、今でも錫の採掘自体は行われていて、飛行機の上から見ると島にボコボコと穴が開いて水色の湖ができています。
これは現在進行形で採掘が行われている、もしくは採掘を終えてエグれた地面だとのこと。
この採掘には当然危険が伴うわけで、鉱物を扱うため人体への悪影響も計り知れませんでした。そんな中、この小説「ライスカルプランギ(虹の少年たち)」のヒットで島自体に観光地としての価値が創造され、多くの人が錫の採掘から観光業へと軸足を移したのだと、著者のアンドレア・ヒラタさんが僕に話してくれました。
その「ラスカル・プランギ現象」から12年が経ちました。
世界は新型コロナウイルスに襲われ、ここインドネシアでも昨日からまた活動制限が発令されるなど予断を許さない状況です。
僕自身もここ2年はブリトゥン島に行けておらず、寂しいです。
観光業も大きなダメージを受けていることは間違いなく、それで生計を立てている人たちのことが心配です。
ブリトゥン島はその観光客のほとんどが国内旅行者なので、売り上げの大部分を外国旅行者に依存してるバリ島よりはそのダメージは幾分マシかとは思いますが、それでも大変な状況には変わりなく、このコロナがある程度収束したら島へ駆けつけて少しでも貢献したいと思っています。
そんな島をまるごと救ってしまったというインドネシア小説「Laskar Pelangi(虹の少年たち)」、2020年に内容や章立て等がアップデートされたニューエディションが発売されました。
実はこの「虹の少年たち」というのは四部作になっていたのですが、今回の新版では三部作に改められて発売されました。
僕の夢はこの三部作品を全て翻訳して、「ラスカルプランギ」という物語を日本のみなさんにお届けすることなのですが、まずはその第一部作新版「虹の少年たち」をせっせと翻訳しておりました。
そして、昨日6月30日未明にようやく285ページの翻訳を終えることが出来ました!
わーい!!!!8888888!
#Tamatはインドネシア語で「完」という意味
これでようやく下訳と言いますか、ひとまず第一稿が完成ということになりました。当然このままでは世に出すことなどできず、ここから誤字・脱字のチェックはもちろんのこと内容自体の精査や細かい表現のチェック、翻訳箇所の再検討、用語の統一などなどやらなければならない作業が盛り沢山です。
SNSにも書きましたが、それでも285ページを一応、自分で締め切りと定めていた6月中に訳し切れたということは大きな自信になりました!
新型コロナウイルスでライブもイベントも出来ず、何が正解かもわからない中で手探りで活動していて、結果が出ない事の方が多いような毎日でも日々1ページずつ完成に近づいていくこの翻訳作業は大変ですが、心救われるものでもありました。
ここからはこの作品を1日でも早く皆さんのお手元に届けられるように、諸々の作業を頑張っていきたいと思います。
その過程もどんどんここで紹介していこうと思っていますし、翻訳のアイデアの部分でもまた皆さんに知恵を拝借することもあるかと思いますので、どうぞこれからも活動を追いかけて頂ければと思います。
というわけで、今日はひとまず翻訳の第一稿が終わりましたー!!!というご報告でした。ジャワ島、バリ島に住む皆さんは明日から「緊急公衆活動制限」が発令されますので、内容を改めてチェックして諸々の準備をしておきましょう!
それではあなたにとって、
今日が昨日よりちょっとでもいい日でありますように。
ひろ。