台北市立美術館へ | 帰ってきた hirokimonon 〜南国10年からの本帰国4度目の結婚生活と着物のこと〜

帰ってきた hirokimonon 〜南国10年からの本帰国4度目の結婚生活と着物のこと〜

4度結婚したオンナの、「幸せ」の追求と日々。
5年間のタイ、バンコク生活から2018年末に台湾、台北に移住し、5年。
日常着として「着物」を愛用、旅行含め「着物」に関するあれこれを綴ってきました。
2024年日本を拠点に再出発

台北市立美術館→コチラ
は、

頭上を飛行機がお腹を見せて飛んでいくのを眺めるのも楽しく…
(過去ブログにも登場→コチラ

建物のまわりに点在するオブジェや足元の石も美しく…

公園の中に佇むモダンな建物を眺めるだけでもおススメです(笑)

もとい、
たっぷり時間をかけて過ごしたい場所です。




今日は珍しく、戦闘機が飛ぶのを見れました。





今日は台湾人の友人でアーティストのジェームスが、公募の中から4人に選ばれて、美術館で個展をしているため、観に行ったのでした。







ジェームスの作品は、そのどれもがとても身近にあるもので…





最初の写真に陳列された日用品と、4枚目の写真にある日用品…

印象は変わらない「同じような」商品ですが、実は…。


そして、緑のボードに並んだ数字は何だと思いますか??

製品番号?
電話番号?

かけてみる勇気はありますか?

ジェームスが携帯から書いてある数字に電話をかけると、
そのボードの裏に固定された本が振動します。
バイブレーター機能にしてある携帯が本に埋め込まれているという仕組みです。



そして、毎日 着信履歴がどのくらいあったかを数字を重ねて記入していきます。


ジェームスの作品には、個展の会期期間、そしてそれが終了した後、それはどうだったのか、どうなるのか?というようなテーマを持つシリーズがあり、こちらもまさにそれのひとつです。


この空間には身近な、誰もが知る
チョコレートの色素で描いた、チョコレートや、キャンディの絵を展示したり、



ブラックコーヒーが好きな友人が集めた、コーヒーショップのコーヒーカップカバー(?)で作られたサークルがあったり、



超不安定な脚立…。





映像作品や、
写真を撮る人々の心理や、
ゴルフボールの材質を変えて表現したアイデンティティや、

本当に身近で身の回りにある存在するもの、目にしたもので、
社会や文化や未来を考えさせる見事な展示となっていました。


この空間を(かなり広い)
どう使って、何を表現するのか

それを実際に形にしていく、

その過程を思う時、感動は倍増していくのです。


そして良い展示、作品とは、
観終えた人が、それぞれの解釈をして、
話し合ったり考えたり…。
余韻が楽しめるという事に尽きるのではないでしょうか?!




ARTを観るときには、

作家自身から、
どんな意図を持って作ったのかを聞けるのが一番贅沢で、一番わかりやすく、それが一番(ARTを)楽しむ方法だと思います。

そして、私はこんな風に感じた、解釈した、と作家に伝える。


ただ、観るだけでも刺激を受けることもありますが…

コンテンポラリーな作品は特に

(深い意味が隠されているものが多いので)

チャンスがあれば、出来る限り
そんな鑑賞法をしていきたいです。


Thank you James !




7月21日まで

「在放鬆的多數的陽光中」_

  李明學個展 @ 台北市立美術館



台北を訪れる方には是非オススメです💖