10年フランスに住んでも、財布1つスられることなく危険な目にも合ったことのない人もいれば、しょっちゅう「そんなことある?!」と言いたくなるような事件に巻き込まれている人もいる。


そんな巻き込まれ体質の友人の内のひとりからまた、「ひどい目にあっちゃったよ〜あせる」と連絡が来た。



ある日の帰り道、モンマルトルの丘やシャンゼリゼ通りまで走る地下鉄2番線に乗っていたそうだ。


リュックを抱え、疲れ切った身体でぼぉ〜とスマホを見ていると、駅についてドアが開いた瞬間スリに手に持っていたスマホをひったくられ、犯人の男はそのまま外へ。


この「ドアが開いた瞬間ひったくってダッシュ」戦法を使うスリはたくさんいるのだが、なんと我が友人はすかさず抱えていたリュックを車内に放り出し猛ダッシュ!


すぐに犯人に追いつき、「オレのスマホ盗っただろ!!返せよ!!」と詰め寄ったそうな。


犯人が「盗ってないよ〜」っとシラを切っていると、仲間のスリの男が「どうしたどうした」と近寄ってくる。


その瞬間、野生の本能で友人はピンッと気づく。


「今こいつ、俺のスマホを仲間に渡した!」


有無を言わさず、仲間のスリのコートのポケットに手を突っ込む。予想は見事的中!スマホを無事取り返したそうだ。すごすぎる。


友人はパッと見、小柄で善良そうな普通の日本人男性だ。決して、ムキムキマッチョでスリなんて一発KOな雰囲気ではない。



車内に放り出したリュクサックはどうなったのか...。


とりあえずホームに設置してある、駅員直通のベルを押し事情を説明すると「この駅にはないんだから次の駅で話してちょうだい〜」と言われたそうだ。何の役にも立たない。


仕方がなくやって来た地下鉄に乗りこみ隣の駅へ行くと、なんと乗り合わせていた乗客たちが友人のリュックを拾ってホームで待っていてくれたそうだ。みんなでスマホ奪還を祝いハイタッチ。うーん、ハートフル。


「盗られたのがリュックでも、俺は同じことをしたね!スマホ投げて走った!」


とは友人談。自分は何も悪くないのに他人から嫌な目に合わせられるのが許せないらしい。リュックサックは自分で投げ捨てたので、無くなってもしょうがないそうだ。うーん、わからん。


この友人、以前にも夜道で襲われてスマホを盗られそうになっているが、その時も犯人に必死でしがみつき取り返している。



チーン「うーん、すごすぎる!」






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