こんにちは
全日本…終わりましたね…寂しい
始まる前、先々週くらいまで心配でたまらなかったのですが、公式練習の様子から写真でみるととにかく笑顔が多くてその辺からなんだか嬉しくなってきて…。
そして、復活のショート。あぁ、もう昌磨さんは大丈夫だ。と思って代々木まで落ち着いて行くことが出来ました。
フリーの日、運よく最終グループの公式練習に間に合って、そこで見た昌磨さんは全てのジャンプに自信を持って跳んでいるようでした。
特に忘れられないのは曲かけ練習。サルコウ-トゥの着氷でちょっと踏ん張った以外は素晴らしく完璧なジャンプでした。
もう、これ見ただけで満足っていうくらい素晴らしかったです。
同時に羽生くんも公式練習ではしっかりジャンプを決めていて、多少ミスはあれど、ショートで5点差付いてるし私は彼が優勝するってその時思いました。
だけど昌磨さんが、この練習のような演技を本番で出来れば優勝できなくてもいい。それだけでもう充分と思って安心して試合を見ていました。
試合が始まるとあっという間で、第2グループでは早くも大輔さんに草太くんが出てきました。本来なら最終グループにいてもおかしくない二人がこのポジションにいる。不思議な感じがしましたがこれも試合の怖さなんですよね…
草太くんはジャンプでとても痛そうな転倒はありましたがそれ以降は大きく崩れることはなく得点を伸ばしました。フリーでは草太くんらしさが出せたと思います。とにかく良かった…
そして、大輔さん。10月に行ったCaOIのアンコールでPGGのコレオをやってくれて、その時見た圧倒的なスピードと空間を支配する力に息をのみ、それが忘れられずにいました。
なので、シングル選手として最後のPGGを見るのは私の念願でもあったのです。
大歓声のなか始まった大輔さんの演技は期待を裏切ることなく出だしから見るものを惹き付けました。
ジャンプのミスはありましたが、そんな事どうでも良かったです。最後のコリオはゾクゾクしながら見ていました。これが高橋大輔。彼にしか出来ない演技です。
歌子先生に花束を渡したときはこちらもうるうるときてしまいました…
とにかくありがとう、そう言いたいです。
第3グループでは友野くんに感動しました。
彼もまた、今シーズンもどかしい気持ちでいたと思います。どこかで自信をつけるためなのか、たくさんの試合に出ていました。でもなかなか歯車は噛み合わなかった。
でも、この全日本でやっとやって来たこと出せた。キスクラでの涙が彼の苦しさを物語っていたと思います。惜しくも代表入りは逃しましたが、大きな自信になったのではないでしょうか。本当に良かったです。
そして、鍵山くん。この日のベストパフォーマンスは紛れもなく彼でしょう。
全てのジャンプが淀みなく素晴らしい演技でした。JGPFでは逆に佐藤くんが圧巻のフリーの演技でしたが全日本では鍵山くんが圧倒しました。それもこのライバル関係があるからこそだと思います。切磋琢磨とは正にこの事ですね。
この世代は来シーズン、間違いなく台風の目となることでしょう。
そして、始まった最終グループ。テレビの前だと心臓バクバクですが、この日は落ち着いて見ることが出来ました。
なぜなら公式練習の時にもう心は決まっていたからです。昌磨さんは大丈夫。思いっきり演技できますように。ただそれだけを思っていたからです。
6分間でも両者ジャンプは好調でした。昌磨さんはフリップで一本転倒しましたがその後は成功。とにかく落ち着いていました。
最終グループ、昌磨さんと羽生くんの前にもう一人忘れてはいけない人、刑事くん。
刑事くんも今シーズンファイナルに進むチャンスがあったのに、なかなかチャンスを掴めずもどかしい思いをしたと思います。
代表入りは全てこの全日本での順位にかかっている。後がない状況でした。
そこで見せた意地の演技。サルコウ、トゥループ2本の4回転を鮮やかに決めました。後半のトゥループがトリプルになったくらいで大きなミスはなく、ステップは本当に力強かった。刑事くんもこらえた演技でしたが気迫を感じました。あまり感情を出さないタイプですが、代表入りするという強い執念を感じて掴みとった代表だと思います。おめでとう!(最後のポーズは犯罪レベルでカッコ良かった大好きなんです)
そして、ついに来た昌磨さん。
冒頭の顔を上げるところ表情が見たかったので会場のモニターを見ていました。
スッと上げた顔はショートのようにすっきりとした表情。全く力みがない優しい表情をしていました。やっぱり大丈夫。
最初のフリップを何とかこらえその後もずっとこらえるジャンプでした。
公式練習でのジャンプとはいかなかった。でも、耐えることができるのは強さが戻ってきた証拠。体力が持つか心配でしたがそれが3連に出てしまったかな?それでも何とかシングル付けた。
ステップであれ?笑ってる?フィニッシュでも…やっぱり笑ってる
もう、それでいいんだよ~良かった…良かった~。公式練習で見せてくれた完璧な演技を本番で見れなかったのは正直残念でしたが、と同時に試合で完璧な演技をすることの難しさも感じました。
得点もそこまで伸びないだろうとは分かったけど、笑顔だったので充分です。ステファンありがとう!
練習を見る限り、今の構成は物に出来てると感じたので完璧な演技は次に期待です!(でも四大陸は構成上げるかも…?って内心思ってます)
得点は184.86。総合290.57。シーズン前半から見ると大幅更新ですし、ルール改正後のPBでもあります。
ですが、低いと感じることができるのは昌磨さんがそれだけ戻ってきたということ。なんて贅沢な感情(笑)
お疲れさま!おかえりなさい!
そして、羽生くん。
昌磨さんの結果から私は既に彼の優勝を確信していました。
始まった「Origin」生で見るのは初めてで、出だしはまるで覇王のようだと思いました。
プログラム最大の難関である4Loをステップアウトでとどめるとその後すぐに4Sを決めたので、あとはもうそんなに彼にとって難しいジャンプはないはずなので、このままプログラムをまとめて終わるだろうと思っていました。
…が、まさかの2Lz。そこから明らかに動きが悪くなっていきます。それでもなんとか踏みとどまろうと懸命に耐える羽生くんに「がんばれ、がんばれ…」小さな声でしたが呟きながら祈って見ていました。
最後の3Aではついにこらえきれず転倒。
それでも最後まで滑りきりました。悔しさがこちらにまで伝わってきます。
私が見た「Origin」はあの圧倒的覇王感ではないボロボロに傷ついた若き王でしたが、懸命に滑る姿に本当に感動しました。あー…お疲れさまだよ…とにかくゆっくり休んで欲しい。
練習から考えるとこんな演技は想像付かなかったですが、やはり全日本。特別な緊張感もあったのでしょうか。練習通りを出すって本当に難しいんだ…と二人を見ていて改めて思いました。
薄々とこれは昌磨さんが優勝かな?と思ってはいたものの、実際に羽生くんの得点が出て、最終順位が1位宇野昌磨、2位羽生結弦と表示されると、なんだか嘘みたいで思わず泣いてしまいました。
優勝したんだ…昌磨さん、おめでとうだよ。
お互いベストではないのが残念でしたけど、コンディションも含めてこの大会で懸命に戦った結果です。勝負の世界は必ず結果が出る。
その上で昌磨さんが勝ったんだよ!胸張って欲しい。正真正銘の全日本王者です。
表彰式の待機中、羽生くんと昌磨さんが抱き合っているのが見えました。
二人とも、全日本までの道のりは大変なものだったはず…心から互いを称える姿に外野が入り込む隙は全くない。
二人とも本当にお疲れさま。そして、おめでとう。
表彰台に向かう昌磨さんは何度も目を押さえていました。この優勝は昌磨さんにとってオリンピックの栄光よりも何よりもうれしいものとなったはずです。
スケートを楽しむことを思い出してくれてありがとう。そのきっかけを作ってくれたステファンには感謝しかありません。
これから、また全日本王者として世界との戦いが始まります。辛い思いをすることもまたあるでしょう。
だけど、この全日本という日々が昌磨さんの心の支えになるのではないでしょうか…そんな気がします。それくらいこの全日本は特別なものとなりました。昌磨さんにとっても、ファンにとっても。
あの場で見た、全選手の戦いは私にとって本当に尊い思い出となりました。
選手の皆さん感動ありがとうございます。
全日本って本当にいいものですね✨