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平野幸夫のブログ

ギリシャ語を語源とする「クロニクル」という
言葉があります。年代記、編年史とも訳されま
す。2014年からの独自の編年記として綴りま
す。

「記事は悔しすぎる。接待は受け
てない」。NTTから1回5万円
の接待を2回も受けながら、開き
直った高市早苗基総務相。「どの
口が言うか」である。そんな強弁
が通るとでも思っている浅はかさ
。ばれてから7万円を後で支払っ
たのが、そもそも割り勘でなかっ
たことを証明している。同じ高額
接待を受けた野田聖子元総務相も
「プライベートな懇談会だった」
と釈明したが、同じように後で差
額を払った。武田良太総務相は会
食の有無さえ答えようとしない。
職務権限のある省のトップが特定
企業の豪華な宴席に呼ばれたとい
うモラルの欠如はとどまるところ
がなさそうだ。


他に政務三役経験者も7年間でN
TTから実に15人も高額接待を受
けていたことも判明した。綱紀の
乱れの広がりが、空恐ろしくなる
。まさに「鯛は頭から腐る」の例
えを地で行くような安倍政権から
続く「利権政治」の腐敗が極まっ
た印象だ。


論壇では今よく「縁故主義(ネポ
ティズム)」という言葉を通して
、政治の現状が様々分析されてい
る。「縁故資本主義」とも言われ
、政府の幹部と大企業幹部が深い
関係を結び、双方の利益を最大限
に享受することへの批判がかつて
なく高まっている。文春報道で明
るみになった総務省幹部と利害関
係が密接な関係にあるNTTや東
北新社の接待疑惑はその一端の表
れでもある。


安倍政権では、行政をねじ曲げて
安倍晋三前首相と親友だった加計
孝太郎氏と首相夫人が支援した森
友学園に利益誘導を謀った。今回
の接待疑惑も前政権から連綿と続
く縁故者との癒着である。深刻な
のは菅義偉首相自身が総務相時代
に築いた癒着構造から発している
ことだ。


内閣人事局人事で官僚の人事を政
権の思惑通り動かすことが菅政権
の「権力の源泉」である。国会で
首相は「長男は別人格」などと答
弁、他人事のように疑惑から距離
があるように見せているが、すべ
ての癒着には「逆らうと、人事で
冷や飯を食わされる」という官僚
側の恐れが垣間見える。その意味
で首相自身の官僚支配が招いた汚
職事件なのである。


高市元総務相もかつて「どう喝」
を駆使していたことを忘れてはな
らない。2016年、衆院予算委
で「放送局が政治的な公平を欠く
放送を繰り返したと判断した場合
、放送法4条違反を理由に、電波
停止を命じる可能性がある」と答
弁した。放送法は1条で「放送に
よる表現の自由を確保する」と定
めており、高市答弁は言論弾圧に
もつながると批判された経緯があ
る。この発言以来、放送メディア
が過度に委縮して、政権批判を控
える傾向が顕著になってしまった


放送メディアによる報道の自由が
危うくなった事態を今に招いた張
本人である高市元総務相が、NT
T幹部と通信の分野でも陰で暗躍
していた疑いも浮上した。国会で
15日から始まる澤田純NTT社長
の参考人招致で、野党は接待の狙
いと癒着を明らかにする責務があ
る。東北新社の一部免許取り消し
は立憲の小西洋之議員のお手柄だ
ったが、文春報道の後追いばかり
では支持は広がらない。もっと独
自調査で全容解明を目指すべきだ
。有権者の怒りは強まり、菅政権
の不支持率は支持率をずっと上回
っているのだから、一段と追及姿
勢を強めるべきだろう。


         【2021・3・14】

あれほど嫌がっていたPCR検査
を口にするしかなくなった。首都
圏の新型コロナウイルス緊急事態
宣言の2週間延長した政府が高齢
者を中心にモニタリング検査を拡
大するという。わざわざ「PCR
」と言わないことで、これまでの
感染拡大防止の失敗を糊塗する狙
いだろうが、誰がみても180度
の方針転換である。2週間の自粛
と検査拡充を呼びかけた政府は他
に打つ手がないと公言したと同然
ではないか。総務省の違法接待で
は菅義偉首相が庇護し続けた谷脇
康彦総務審議官を更迭せざるをえ
なくなった。随所で右往左往する
菅首相に政権担当能力がないこと
が一段と鮮明になった。


先週末の参院予算委員会で総務省
接待をめぐる贈収賄の構図が明ら
かになった。総務省出身である立
憲の小西洋之は東北新社が4年前
高精細のBS4K放送の認定後、
外資の出資比率に違反していたこ
とを追及、総務相が違反を認めた
のである。「利害関係者との認識
がなかった」と釈明した谷脇審議
官ら11人が公僕の立場を忘れ、豪
奢なもてなしにどっぷり浸ってい
たかが判明した。検察は既に市民
団体からの贈収賄容疑の告発を受
けているが、昨日新たな告発が出
された。検察はより悪性の高い加
重収賄罪容疑などで強制捜査に着
手すべきである。


当初の大甘処分からさらなる恥の
上塗りである。菅政権の隠蔽体質
は加藤勝信官房長官の言い訳に表
れている。今回の免許更新の最終
決済者が山田真貴子前内閣広報官
だったことが分かると、予算委で
はどよめきまで起きたが、加藤長
官はしれっと「既に民間人で、事
情を聞くつもりはない」と答えた
。在職中にどんなに罪を犯しても
辞めた公務員なら国会に招致でき
なくなるというこんなあきれ返る
答弁を野党は許すべきでない。「
逃亡先」の病院で出張尋問を求め
るべきだろう。自分が最終決裁し
た免許更新の相手がなお「利害関
係者という認識がなかった」と言
うなら、さかのぼって懲戒処分に
して退職金を没収してもおかしく
ない。同時に甘すぎる処分をして
「行政が歪められた事実は確認さ
れていない」と幕引きしようとし
た武田良太総務相も辞任を免れな
いはずだ。9日朝日川柳欄にこん
な句が載って、思わず手をたたい
た。

「ドラ猫にサンマ喰ったか調査さ
せ」 
   (神奈川県・朝広三猫子)


一方、コロナ対策では格好だけの
緊急事態宣言延長だけで、ワクチ
ン接種も小出しにして期待感をあ
おっただけ。4月以降の配布スケ
ジュールが決まらず、自治体が悲
鳴を上げ始めた。河野担当相は「
ワクチン太郎」の異名も返上すべ
き不手際の連鎖である。当初「4
月から」と説明していた高齢者は
いつどこから接種をうけられるか
誰も分からない。昨年夏前、十分
確保したと言っていたのが、単な
る希望に過ぎなかったことが明白
になった。


今回は小池百合子東京都知事も醜
態をさらした。政治的な思惑から
神奈川、埼玉、千葉県知事を巻き
込んで、宣言延長を主導しようと
したが、それを察知した菅首相に
先手をうたれてしまった。黒岩祐
治知事が事前に「2週間延長」に
同意していなかったのに、小池知
事は他の知事に「了解してもらっ
ている」と説明し、官邸に乗り込
もうとしていたことが暴露された
。「コロナ」をも政争の具にする
小池知事の酷薄な政治体質が露わ
になった。


常に角突き合わす菅首相と小池知
事に共通するのは、「自分だけが
正しい」という偏狭な価値観と保
身である。二人からは政治が最も
目を向けるべき弱い人立場の人々
を思いやる言葉など聞いたことが
ない。


    【2021・3・9】

野党は国会戦術を誤っているので
はないか。参院予算委で福島瑞穂
議員の質問にまったく答えようと
しない丸川珠代五輪相の振る舞い
にそんな思いが募った。選択的夫
婦別姓の導入をめぐって地方議会
に賛同しないよう意見書を送った
自民党の国会議員に名を連ねてい
た丸川五輪相は実に7度も答弁を
拒否した。その行為は国会への侮
辱であり、国会そのものが機能不
全に陥った事態にあたり、看過で
きない。質問に答えない閣僚なら
、質問者は席を立つべきだった。
地方議会が国会議員の支配下にあ
ると勘違いした意見書の送付その
ものも問われるべきで、この国の
民主主義の根幹を理解しない丸川
五輪相らの更迭を最優先に求める
べきだろう。


戦前を美化し男女差別を許容する
考えを持つ丸川氏が男女共同参画
担当に起用した菅義偉首相の責任
は重大である。イギリスのBBC
が今回の事態を「女性の権利拡大
やジェンダー平等などを担当する
男女共同参画担当相が(意見書)
に名前を連ねていた」と詳報した
ほどだ。この記事には2015年
、最高裁が夫婦同姓を定めた民法
規定を合憲と判断したうえで「こ
の制度のあり方は国会で論じ、判
断するものだ、とした先送りした
経緯などを詳報している。丸川五
輪相の答弁拒否は司法、立法の指
摘を軽視した問題行動である。



高慢で厚顔。丸川五輪相にこんな
言葉がふさわしいのは、「トラブ
ルメーカー列伝」とも言うべき過
去の言動の数々があるからだ。議
員のスタートから異常だった。2
007年、自分が選挙権もないま
ま立候補、期日前投票に訪れ初め
て選挙権を有していないことを知
ったのである。2004年に米国
から帰国して以来、6回の国政・
地方選挙に一度も投票していなか
ったことから判明した。


2013年の厚労政務官当時、派
遣労働業者の要求通り「日雇い派
遣の原則禁止は見直すべき」と厚
労省見解に反する発言をして批判
された。この時も今回と同じ「個
人的見解」と逃げた。結局発言を
撤回したが、参院厚労委員会が「
謹慎扱い」にした。


これ以降も失言を繰り返し、環境
相だった2016年には福島原発
事故に関して除染目標の年間1㍉
シーベルトの国際被爆限度を軽視
し「どれだけ下げても心配だとい
う人はいる。そういう人たちが騒
いだ中で、何の根拠もなく(目標
)が定められた」と発言し謝罪に
追い込まれた。


そんな人物を菅首相はまた五輪・
男女共同参画担当相に起用した。
首相はかつて選択的夫婦別姓の導
入に前向きな発言をしていたはず
だ。今回は「個人それぞれ考えが
ある」とかばった。個人の信念が
あるなら堂々と披露すれば良いは
ずなのに、丸川五輪相は「大臣と
して(選択的夫婦別姓に)反対し
たわけでない」と答弁を拒み通し
ている。


「女の敵は女」という言葉がある
。必ずしもすべて当たってるとは
思えないが、権力者に媚びがちな
女性議員にはよく当てはまる時が
ある。安倍前首相に重用された丸
川五輪相には周りからどう見られ
ているのかという自省がまったく
うかがえない。それどころか権力
者の庇護の下、必ず守ってくれる
という驕りをふりまいている印象
だ。


野党は総務省接待ばかりでなく、
他にも閣僚の資質を欠いた数々の
具体的言動を明らかにし、首相の
任用責任を追及すべきだろう。こ
のまま与党ペースで審議に応じる
のではなく、時には決然と審議に
応じない覚悟いる。そうしなけれ
ば局面転換などは期待できない。


             【2021・3・4】

顔を紅潮させて逆切れした菅義偉
首相による昨夜のぶら下がり会見
。長男らの総務省接待が贈収賄疑
惑を色濃くなる中、追い詰められ
る首相の心情がよく滲み出ていた
。「記者会見を開かないのは山田
真貴子内閣広報官隠しではないか
」と記者に問われた首相は「全然
あたらない」と逃げたが、事実を
突きつけられた時に首相が過去に
よく使ったことを思い出す。ネッ
ト上では「台本通りの記者会見と
質疑より本性を見ることができて
良かった」「キレちゃだめだ」と
批判のオンパレード。「山田広報
官隠し」の後ろめたさを制御でき
ず、自ら墓穴を掘った。焦点は告
発のあった贈収賄容疑の裏付けと
立件に移ってきた。


1人7万4000円の高額宴席や
39回もの頻度の接待ばかりに目が
向きがちだが、その内に隠された
接待側業者の狙いを直視しなけれ
ばならない。一連の高額接待は首
相長男がいる東北新社と総務省幹
部の汚職事件の表面上の一場面に
過ぎない。放送行政がねじ曲げら
れたのである。接待が集中した昨
年12月は長男が役員を務める東北
新社の子会社「囲碁・将棋チャン
ネル」の衛星放送の免許更新直前
だった。ハイビジョンでないこの
放送が認可された経緯は国会でも
総務省幹部は説明できていない。
ここが疑惑の核心だ。「電波免許
がカネで買われた」という疑念が
募る。


「長男は別人格」と釈明していた
菅首相は野党の追及に東北新社か
ら長男の入社後、500万円もの
寄付を受けていたことを明かさざ
るを得なかった。15年以上にわた
って人事を握り「総務省支配」を
続けた菅首相の威光が汚職の温床
だ。長男を「利害関係者と知らな
かった」と口を揃えた山田広報官
ら総務省幹部の釈明は破綻してい
る。


なぜなら、同省の衛星放送関連の
有識者会議に大半が出席していた
からである。この会議には業界か
ら元東北新社役員だった衛星放送
協会会長が説明していた。ぬけぬ
けと「東北新社が利害関係団体と
知らなかった」とよく言えたもの
だ。国会や有権者に対し公然と虚
偽答弁した罪も加わるのではない
か。


依然動く気配のない検察の捜査を
促すようについに東京と神奈川の
市民団体が総務省幹部13人と首相
長男ら東北新社の4人を贈収賄容
疑で東京地検特捜部に告発した。
安倍晋三前首相の政治資金規正法
違反事件を不起訴にして政権に忖
度して批判をあびた「林真琴検察
」。今回また捜査を尽くさなかっ
たら、黒川弘務東京高検検事長の
定年延長を阻止した世論への背信
をまた繰り返すことになる。腐敗
した専制政治をただせない「動か
ぬ検察」は不用である。


早くも検察OBらからも「接待総
額が低額で立件にはハードルが高
い」との見方が出ているが、今回
また見逃せば、国家公務員倫理法
など骨抜きになってしまう。接待
などはやりたい放題の「役人天国
」に逆戻りする恐れがある。贈収
賄事件には収賄側の職務権限の有
無の判断が最も重要になる。


事務方ナンバー2の総務審議官だ
った山田真貴子広報官はまぎれも
なくこの職務権限を当時与えられ
ていた。取り調べを受けたら「利
害関係者とは知らなかった」とい
う子供だましのような弁明が通用
するはずもない。一連の接待のう
ち、最も高額接待になったのは山
田広報官が最も高位であったから
である。東北新社が他の局長らよ
り豪華な料理にして仕上げの宴会
にする必要があったからだ。料理
料金の差はそのまま職務権限の強
弱に比例している。頻度と宴席ラ
ンクの差は贈賄側の思惑を反映し
ている。長年、権力者による知能
犯犯罪を取材してきた経験から判
断すれば、今回はまさに絵に描い
たような汚職事件に見える。


        【2021・2・27】

 




何げない日常の有り難さは「コロ
ナの時代」だからこそ余計感じる
ことが多い。「幸せとは何か」を

、しみじみ考えさせる映画に出会
った。西川美和監督の最新作「す
ばらしき世界」は人間の美醜を描
き切って、自分の日々生活のあり
様を深く沈思させる。フランスの
哲学者、アランはその著書「幸福
論」で「私たちが自分の愛する人
たちのためになすことができる最
善のことは、自分が幸せになるこ
とである」と述べた。壁にぶち当
たって悩んだ時、この映画はアラ
ンの教えと同じように再生への希
望や勇気を与えてくれ、ずっと心
に残る。


今の時代になぜヤクザ映画なのか
と当初思ったが、原作が直木賞作
家、佐木隆三の実録小説「身分帳
」と知り、映画館に足を運ぶ気に
なった。名作「復讐するは我にあ
り」の著者である佐木さんとは金
沢勤務時代、一度ランチをご一緒
したことがある。その時、時効寸
前に捕まった福田和子被告の逃亡
心理を取材していた佐木さんは、
福田被告が宿泊したビジネスホテ
ルの枕のタオルが涙で濡れていた
理由を知ろう丹念に取材を続けて
いることを明かしてくれた。事件
の担当記者の紹介しか手伝えなか
ったが、社会の実相を犯罪者心理
を通して描く手法に敬意を抱いた
記憶がある。


この映画の主人公、三上正夫(役
所広司)は衝動的に抗争相手のヤ
クザを殺し16年服役した元受刑囚
で、その更生に向けた生き方が描
かれている。社会の規範は元受刑
者に冷淡で、三上は到る所で不当
な扱いを受け、破れかぶれになる
。それでも弁護士、ケースワーカ
ーらが懸命に諭しながら支援する
。一つ一つのシーンが身に迫って
くるのは、三上が感じた理不尽な
壁は、形を変えて誰もが同じよう
な逆境を抱えているからだろう。
就職の難しさ、不当な手当て、学
校や職場でのいじめや差別、同調
圧力……。


アランは「幸福は力んで求めるこ
とでなく、日々の振る舞いによっ
て少しずつ積み重ねていくものと
」説いた。そして「怒りと絶望は
まず第一に克服しなければならな
い敵である。それには信じなけれ
ばならない。希望を持たなければ
ならない。そして微笑まなければ
ならない。そうしながら、仕事を
しなければならない」と説いた。


挫折しそうになった三上は九州の
昔のヤクザ仲間に身を寄せる。そ
こで出会った組長の妻(木村緑子
)から「戻ってきたらあかん。も
う『広い空の見える世界』を知っ
たんだから」と諭される。この映
画の最も秀逸なシーンだ。木村の
演技にはすごみがあり、勝手に助
演女優賞をあげたくなった。そこ
からはアランの教えと重なるよう
に、東京に戻った三上は、支えて
くれる人の思いにも応えながら働
き始める。そして、生活に手応え
を感じる日々が続いた。誰かとつ
ながっている喜びが映画のタイト
ルになった。結末もけっして望み
どおりにならない人生そのものだ


5年がかりでこの映画を制作した
西川監督は毎日新聞のインタビュ
ーに「もう一度この小説を手に取
ってもらいたかった」と強い思い
を述べ、見る人に「生きる勇気を
つかみ取って」とメッセージを送
っている。「万引き家族」でカン
ヌ国際映画祭のパルム・ドールを
受賞した是枝裕和監督も高く評価
する西川監督はこの映画で早くも
シカゴ映画祭で2冠(観客賞、最
優秀演技賞)を得た。元受刑囚に
なりきった役所広司の演技が何よ
りこの映画に光彩と深い陰影をも
たらしている。1週間も経たない
のに、また見に行こうという気に
なっている。


         【2021・2・22】


(写真は映画「すばらしき世界」
から)



医療従事者370万人のうち、た
った4万人しか目途がたたないコ
ロナワクチンの接種。「やってる
素振り」ばかりが目立っていた「
ワクチン太郎」こと河野太郎担当
相の言葉が混乱を広げている。「
(種類を)それぞれ選択していた
だく」と見得を切っていたのが、
国会で「打つ、打たないの選択が
できる」と修正し開き直った。製
薬会社との契約内容も不明で、接
種予定日程はまったく信用できず
、「コロナ失政」が積み重なる中
、菅義偉首相の長男正剛氏と総

務省幹部との接待疑惑が一段と

深まっている。五輪組織委会長人

事の画一報道ばかりに目が向か

されているが、安倍晋三前首相の

「モリカケ」と同じ構図の身内優遇

で、国政私物化を進めた菅首相の

自身の疑惑の一端であることを忘

れてはならない。


総務省の最高幹部級の4人もがな
ぜ供応に応じたのか、その疑惑の
構図は菅首相の「支配構造」の説
明抜きでは語れない。発覚時、菅
首相は長男を「別人格」と言い訳
していたが、それが通用するはず
もない。総務相時代にわずか25歳
で秘書官に起用した長男は、その
後首相と同郷の秋田出身の「東北
新社」創業者に頼んでコネ入社し
ていたのである。


昨年末から立て続けに4回も菅首
相長男から豪華な飲食接待とタク
シー券を提供されても「相手が利
害関係者と思わなかった」と釈明
していた総務省審議官ら4人。衆
院予算委で追及され、ようやく「
利害関係者であることは否定でき
ない」と内部調査が行われている
。長男が衛星放送チャンネルの免
許を持つ「東北新社」の子会社役
員だったことを知らずに、幹部が
が揃って供応を受けることなどあ
り得ない。こんな綱紀の乱れを最
近見聞したこともない。豪華な飲
食と金券の授受は「賄賂」にあた
り、刑事の贈収賄事件の様相を色
濃く漂わせる。


菅首相は総務相時代、NHKの組
織変更に否定的だった課長を更迭
し省内を震え上がらせた。その後
任に起用したのが今回接待を受け
ていた総務審議官である。この宴
会に一緒に出席した情報流通行政
局長は国会答弁に立ち、「衛星放
送の話をしたか」と問いただされ
「記憶にない」とかわし「東北出
身者らの懇談だった」と意味不明
の言い訳をした。


今回の接待疑惑は衛星放送免許を
得たい東北新社の事業が根底にあ
る。4人の立場では首相の長男か
ら宴会に招かれれば断れない。

コロナで自粛中の忙しい師走にも
関わらず何回も応じたのは菅首相
の強権があるからである。「別人
格」などという釈明がいかに白々
しいか、通用するはずもない。総
務省の内部調査では、疑惑を払し
ょくすることなどできない。刑事
告発に発展してもおかしくない事
案である。


なぜなら、菅首相自身が「東北新
社」から政治献金を受けているだ
けでなく、有力支援者の滝久雄・
ぐるなび会長の事業が深く関わっ
ているからだ。疑獄取材で定評の
あるノンフクション作家の森功氏
は「NEWSポストセブン」で、
詳細にレポートしている。


森氏は接待のあった12月14日は東
北新社の衛星放送「スターチャン
ネル」の事業認可更新日の前日だ
ったことを明らかにしている。滝
氏は囲碁振興イベントに熱を入れ
、東北新社が放送を始めた囲碁・
将棋チャンネルの講座を提供し支
援している。昨秋、滝氏が文化功
労者に推薦された時、「そんな功
績があるのか、菅首相の強権が働
いたしか思えない」と疑問視され
た人物である。ぐるなびは「Go
Toイート」の事業者でもある。
森氏の「縁故主義(ネポティズム
)の根は深い」との記述に大いに
うなずかされる。菅首相の国政私
物化は前首相以上かもしれない。


(冒頭の人脈図はNEWSポストセ

ブンの森氏の記事から)


         【2021・2・17】


火に油を注いだ発言が「専横と驕
り」のしみ込んだ与党体質を改め
て露わにした。森喜朗五輪組織委
会長の女性差別発言に抗議してボ
ランティア登録を辞退した人に「
瞬間的なもの。また募集したらい
い」と言い放った二階俊博幹事長
。小池百合子都知事の「五輪4者
会談」への出席拒否が森会長辞任
につながったが、会長辞任だけで
はもう済まない。女性差別のほか
様々偏狭的な価値観を優先する政
治に向けられた「ノー」の声の高
まりは、異論に耳を傾けない驕っ
た統治が続く政治風土を根底から
覆そうとする地殻変動の震動では
ないか。


暴言から辞任まで8日もかかった
。国会で白のスーツ姿で女性差別
発言に抗議した野党の女性議員に
、二階幹事長側近の野田聖子幹事
長代行は「ここは日本」と批判、
二階発言にも「よく聞こえなかっ
た。機械ではないのでうまく伝え
られなかったのでは」と擁護した
。萩生田光一文科相は森会長の「
面白おかしくしたいんだろう」と
した逆切れ発言さえ、「最も反省
している時にあんな発言をする」
と聞き苦しい説明までしてかばっ
た。この間、政府与党幹部からは
森会長辞任を求める声は上がらず
、「政府に権限はない」とする言
い訳ばかりが際立った。その閉鎖
性と愚鈍な判断が一層反発を招い
ていたことに気付いていなかった


菅義偉首相が6人を任命拒否した
日本学術会議問題ではそれまでの
憲法解釈を強引に変えてまでおき
ながら、都合が悪くなると、今回
は「組織委の人事」と不介入を決
め込んだ。その二枚舌にまたあき
れ返った。


森会長への同情論はなお強い。「
功績は大」、「森さん以外に会長
職は務まらない」……などだが、
海外では今回の暴言だけでなく個
々の恥ずかしい発言も同時に紹介
され、謝罪会見で「終了」として
いたIOCも改めて「不適切だっ
た」と多様性と調和を強調せざる
を得なくなった。「大阪はたん壺
」「日本は天皇を中心とした神の
国」など過去の暴言も拡散、差別
意識と偏狭な価値観持つ人物像が
首相を務めていた後進性が世界に
知れわたってしまった。


こんな人物を担ぎ続けた自民党政
治自体が今問われているのだ。「
#黙っていない」「#わきまえな
い」などのネット上の抗議投稿は
日々数十万単位で増え続けたが、
これほどの「怒りのムーブメント
」は過去になかった。「森会長辞
任」までの経緯は、心あるアリた
ちが集って、暴走する巨像を倒し
たような印象さえ与える。「辞任
要求」で一致した野党は今後公正
さを求めるアリの思いをくみ取る
知略を練る時だろう。


かろうじて内閣支持率を30%台を
保つ菅政権にとっても辞任は大打
撃になり、強引な五輪開催も強行
しにくくなるだろう。そこで、目
を離せなくなるのが小池知事の動
向だ。森暴言翌日、「話が長いの
は人によるんじゃないでしょうか
」と感想を述べただけだった。と
ころが、批判が高まると「重要な
時期にこの発言で困惑している」
と述べた。その翌日は「私自身は
絶句したし、あってはならない」
とそのトーンを変えた。変わり身
の早さは舌を巻くほどだ。



今夏の都議選まで視野に入れ、落
ち目の菅政権と対峙する姿勢を明
確にしておく方が得策とする判断
が働いたように見える。野党には
は機を見て一気に相手の弱みにつ
け込む小池知事のしたたかさが必
要かもしれない。


    【2021・2・12】

女性蔑視発言で誰もが辞任必至と
思っていた森喜朗東京五輪組織委
会長がまさかの居座りである。「
ここで会長が辞めれば5000人
の組織はどうなりますか」と武藤
敏郎事務総長に詰め寄られ翻意し
た、と森会長が今朝の毎日新聞で
明かしている。その組織委からは
謝罪も反省のコメントもない。五
輪の理念など捨て去り、自分たち
の利益を優先する内輪の論理だけ
を貫く。「公私」の区別ができな
いのは、「電波行政」を私物化し
身内に甘い汁を吸わせる菅政権に
も共通する。


武藤事務総長は大蔵官僚時代、「
ノーパンしゃぶしゃぶ」の接待汚
職の責任をとらされ日銀総裁にな
れなかったことで知られる。毎日
の記事は4日辞任を決め妻にまで
言い残して家を出た森会長に武藤
事務省庁が「いけません」と泣い
て慰留したと伝えている。武藤事
務総長は「今辞めればIOCはか
えって心配するし、日本の信用も
なくなる。ここは耐えてください
」と詰め寄ったという。



しかし、その後の事態は森会長や
武藤事務総長の目論見通りになっ
ていない。それどころか、欧米の
IOC委員を中心に蔑視発言への
反発は広がり、むしろJOCの信
用は地に落ち、批判は日々高まっ
ている。ネット上では「#Don
tBeSilent]「#男女平等」を付け

た投稿が毎日数十万単位で拡散

し始めて収まる気配はない。



森会長には金沢勤務時代、地元の
ラグビー協会の記念式典で大変不
愉快な目にあわされたことがある
。式では終始、自分が王様のよう
な振る舞いをした挙句、無礼な言
葉を投げつけられた。あまりの傲
慢ぶりに怒りが収まらず、ずっと
握りこぶしのまま感情を抑えたこ
とが頭をよぎる。首相時代の「日
本は天皇を中心とする神の国」発
言以後もずっと暴言は続いた。


「(無党派層は)関心がないと言
って、寝てしまってくれたらいい

「子供を作らない女性を税金で面
倒見なさいというのは、本当にお
かしい」


「あの子(浅田真央選手)大事な
時に必ず転ぶんですね」


他にも数えきれない聞くに耐えな
い言葉を発してきた人物が五輪組
織委会長になった時は腰を抜かす
ほどだった。起用したのは同じ復
古的な価値観をもっているように
見えた安倍晋三首相である。今回
の発言は出るべくして出た言葉で
ある。


そんな森会長も家族の怒りにまい
っているようだ。毎日の記事が詳
細に伝えている。森会長は「孫娘
が怒っていて。電話をしてきて、
こう言われました。『おじいちゃ
んが辞めなければ、私が会社を辞
める』と。申し訳ないとわびつつ
、ばかなことを言うなと返したが
、ショックですね。つらいです」
と明かした。辞任を求める包囲網
は家族からも強まっているは確か
だ。


そんな森会長に菅首相が辞任を迫
れないのは、自分も疑惑の中心に
立たされていることもありそうだ
。長男が総務省の局長ら4人を高
額接待していたのは菅政権の「国
政私物化」の表れである。わずか
25歳の長男を総務相秘書官に起用
、その後社長のコネで東北新社に
入社させた。この社長は秋田出身
で、菅首相に多額の政治献金をし
ている。接待を受けた局長らは12
月だけでも数回、飲み食いし東北
新社の衛星放送の免許更新につい
て東北新社からの要望をきいてい
た。汚職事件の様相も色濃い。


総務相時代に強権をふるった菅首
相の威光があったからこそ、局長
らは断れず供応に応じたと見られ
る。菅首相の「長男は別人格」「
世襲ではない」という釈明は通じ
ない。局長らの処分は必至だ。安
倍前首相に続き、公私の区別もで
きない「利権政治」がまかり通る
。邪悪な甘い蜜に群がる「政官の

癒着」のスキャンダルは絶えない。


       【2020・2・7】

自民党の地方選惨敗が止まらなく
なってきた。北九州市議選では自
民の現職22人のうち6人が落選し
たほか東京都千代田区長選、鹿児
島西之表市長選でも自民推薦候補
が相次いで敗れた。菅義偉首相の
「コロナ失政」への批判の高まり
が収まらない挙句の敗退である。
コロナの感染拡大を1カ月で抑え
ると期限を区切った政府の緊急事
態もやはり継続を表明せざるをえ
なくなった。後手後手が際立つこ
の政権では有効なコロナ対応は打
ち出せないのが明白だ。無策の政
府に「ノー」を突きつけた民意に
応える新たな政権像が求められて
いる。


深夜の東京・銀座のクラブを飲み
歩いた与党幹部がまた醜態を重ね
た。「陳情を聞いていた」と言い
訳していた松本純前国対委員長代
理は女性を同伴して大塚高司自民
国対副委員長と田野瀬太道副文科
相とハシゴ酒していたのを隠して
いた。女性らと乱痴気騒ぎをして
いた写真が出回り隠しきれなくな
ったため白状した。3人は離党に
追い込まれたが、処分が軽すぎる
。元国家公安委員長などの要職を
務め、いずれも範を示すべき立場
もわきまえず、有権者をだまして
きた振る舞いは議員辞職がふさわ
しい。3人が辞めると、また補選
が必要になり、また敗れると首相
退陣に結びつきかねないとの政治
判断が働いたとみられるが、自民
党はもうそれだけ窮地に追い込ま
れている。


相次ぐ地方選連敗を伝える選挙分
析記事を読むと、その深刻さが読
み取れる。北九州市議選で落選し
た女性候補は「党への逆風を感じ
た」と率直に振り返っている。菅
首相の「最終的には生活保護」と
の発言を「低所得の者の暮らしが
分かってない」と街頭で叱責され
たことも報告されている。(いず
れも2日付け朝日新聞)。



一方で4人を擁立した維新は新人
3人が当選した。吉村洋文大阪府
知事への評価が聞かれたという。
保守層の自民からの維新への流入
は「危険な芽」に見えてしまう。
大阪の感染拡大の深刻さがまだ全
国に伝わっていない。それは吉村
知事の経済優先の判断のせいだ。
大阪の1月の死者は347人にの
ぼり、昨年11月から3カ月連続で
過去最多を更新した。吉村知事は
そんな厳しい状況も踏まえず、「
(緊急事態宣言を)だらだらと続
けるつもりはない」として、宣言
解除要請の緩い目安を示した。新
規感染者数の直近1週間平均が7
日連続で300人以下になるか、
重症病床使用率が7日連続で60%
未満がその要請基準で、あまりに
前のめりすぎる。大阪も国や東京
都と同じコロナ拡大を招いた同じ
背信を重ねている。


政府への批判の高まりと同時に野
党攻撃も強まっている。保守支持
層のいら立ちの表れは「御用メデ
ィア」の論調に滲み出ている。「
立憲伸び悩む支持率」や国会での
蓮舫氏への質問批判などの記事は
野党を貶める意図を感じさせる。
先日関西のABCラジオのアナウ
ンサーが政権のコロナ対応を批判
しつつも「かといって立憲には任
せられない」と根拠も示さずコメ
ントしていた。現政権に刷り込ま
れた「民主党政権の失敗」のプロ
パガンダ払しょくできていない。


反転攻勢に向け、維新を除く野党
各党は一致して政権担当能力をア
ピールする時ではないか。有権者
に選択肢を示すためにも、国会開
会中に具体的な「連合政権構想」
に向け協議を急ぐべきだ。自民党
はもはや菅首相のままで次期衆院
選を戦えなくなった。次期衆院選
の顔を誰にするか、まだ確たる予
想をしにくいが、仮に誰をトップ
にしても退潮へのうねりを変える
のは至難だろう。


           【2021・2・2】

夜の銀座をうろついたのがばれて
も嘘をつき続ける与党幹部ら。「
クラブで酒は飲んでいない」「陳
情を受けていた」……。こんな言
い訳を信じる有権者がいるのか。
緊急事態宣言下の「コロナ国会」
で、菅義偉首相は、「申し訳ない
」といつになく謝って見せたが、
生活苦の人たちへの対応を聞かれ
「最終的には生活保護がある」と
居直った。政治の役割を放棄する
ような答弁に「それを言っちゃお
しまいよ」と怒りの声が強まる。
この政権はもはや統治能力を失っ
ている。野党が政権交代を目指す
政策を掲げる時が来た。


世論調査の数字は軒並み不支持が
支持を上回った。一番支持が低い
毎日新聞は32%で、「御用新聞」
の読売でさえ支持が39%に急落し
た。他の支持率も朝日33%、テレ
ビ朝日34・8%と政権離れが鮮明
になった。ちなみに安倍政権時、
数字を捏造した産経・フジの支持
率は今回も約20%高い52・3%も
あり、さらに読者の不信感を強め
ている。また操作があったのなら
、もはやメディアを名乗る資格も
ない。最近の全体傾向として注目
すべきは、自民党の支持率が低落
、徐々に野党第一党の立憲への支
持が上がり始めたことだ。


今週号の週刊朝日は政治ジャーナ
リストの野上忠興氏と角谷浩一氏
による驚きの選挙予測を掲載して
いる。それによると、衆院289
選挙区で自民が50議席を減らし、
自民の単独過半数割れもあるとい
う。秋までの解散に備えて、候補
者は今ポスターを制作中だが、自
民候補者が菅首相と並んだ写真を
嫌がるケースが多くなっていると
いう報告もある。確かに地元の候
補者のポスターに首相の顔はあま
り見受けない。8年続いた安倍・
菅政権への嫌気が増していること
が読み取れる。潮目は明らかに変
わってきた。


国会で答弁に立つ菅首相は声が枯
れているせいもあってか、表情に
に覇気がない。リーダーとしての
気概がまったく感じられない。自
らその印象を増幅させたのが、「
最終的には生活保護がある」発言
である。立憲の石橋通宏氏から「
弱い立場の人に政府の政策は届い
ているのか」「届いていないなら
首相の責任で届ける約束をしてく
れるか」と問われたうえでの答弁
だった。菅首相は唐突に生活保護
を述べたのである。困窮者を生活
保護に陥らせないのが政治の責務
であるはずなのに、まるで見捨て
るように軽率に生活保護を口にす
るのは、首相以前に政治家失格で
ある。


この質疑に関し、生活保護運用の
問題点も明らかになった。参考人
として呼ばれた自立生活サポート
センターの大西連理事長は申請に
「家族や人間関係を壊してしまう
ようなリスクのある仕組みを変え
て欲しい」と見直しを求めた。こ
れは困窮者が役所の窓口担当者か
ら家族の収入を詳細に聞かれるな
ど不支給に向けた様々な圧力がか
かることを指す。


安倍政権時、自民党の片山さつき
氏が生活保護バッシングの先頭に
立ち、執拗に生活保護費の削減を
訴え続けた。「正直者にやる気を
失わせる 福祉依存のインモラル
」という本まで出版、差別意識を
高揚させた。こんな政権の継承者
である菅首相はよく生活保護を口
にしたものだ。「実態も知らない
のに、恥を知れ」という生活困窮
者の声が聞こえてくるようだ。


国会で見直しを求められた菅首相
は欠陥に触れようともせず、改善
を約束しなかった。一貫する場当
たり的で苦し紛れの答弁姿勢は、
与党内から「もうこれでは選挙が
戦えない」と不満が強まるのは必
至だろう。その時に備えて、野党
は「コロナ救国統治」を掲げ、腐
敗・金権政治からの決別を望む有
権者の期待に応えなければならな
い。そのため政権担当能力磨き、
共闘勢力作りを急ぐのが務めだ。


    【2021・1・28】