オンライン小説は、「玉石混交」という批判も存在するが、既存の文学界の頽廃が著しい中、こうしたネット作家の存在感は軽視されてはならないと思う。
今の文学界では、私のような保守的な人間には、読む気にもならないような官能小説が芥川賞を受賞したりしているのが現状である。
だからこそ、僭越にも、理系高校生である素人オンライン作家の私が、主なフォロワーのオンライン小説への評価を行わせて頂く。
『高校生男子に好かれた小学生女子』(黛カンナ)は、まさに理想的なオンライン小説である。
題名からして、恋愛小説か官能小説を連想してしまう人もいるだろうが、それは、芥川文学の読み過ぎと言う者である。実際には、かなり完成度の高い――まだ未完だが――文学作品である。
如月茜という小学生の女の子が、赤城隼人というヤンキーで金持ちでカリスマ性もあり、生徒会長をやってて頭もそれなりに良く、勘も働くイケメン高校生に好かれてしまうという話。
登場人物の設定が上手い事、使い分けられていますから、読みやすい。また、視点ごとの会議の様子も、(あり得ない設定なのに)とてもリアリティーが出ている。
赤城隼人が、自分が茜の事を「恋人」と言ったせいで佐南が可笑しくなったことを自覚しているのに、全然反省していないのも、面白い!(笑)
その後のパーティーの場面も是非、見るべき!
如月茜もなんやかんやで可愛いが、赤城隼人も憎めない性格。
尚、私は夏休みの読書感想文にこの作品を選んだ。(笑)
内容は、一般にオンライン小説はほとんどそうだが、保守的な物である。いわゆる純文学に革新的な物が多いから、そういうものの胡散臭さに飽きた若者たちが、保守的な感性を持ったオンライン小説を書いていると言えると思う。
とはいっても、頭の固い人にはお勧めできない内容であることも付記しておこう。
頭の固い人はネット小説なんか読まないって?それならそれでいいけど(笑)
「ヤンデレ息子」シリーズ(黛カンナ)は、完成度が高いとは言えないものの、作者の思想がよく表れていて、痛快な作品。
一度、読んでみる価値はある。この作品の面白さがわからない人は、頭が固い人である。
『前世の息子からの狂った愛情。』(黛カンナ)は、今度は革新的な内容。黛さんの本領発揮というか、結構面白い。
まだ未完なのであまり書くと失礼だと思うが、「マザコン・ヤンデレ・ロリコン」の組み合わせは、かなり素晴らしい取り組みというか、黛さんにしかできない組み合わせだと思う。続きができることを期待している。
『今日も彼女が可愛すぎて俺は警察に通報されそうです』(霜月維苑)は、「なろう」では珍しい勘違い系ラブコメ作品。
妄想壁のある主人公なので、注意しないと脳味噌が混乱してしまうが、時間のある時にじっくりと味わうと、とても楽しめると思う。
ただ、作者は高校三年生で受験勉強があるため、続編発表まではしばらく時間がかかりそう…。
『Second_Luck』(こさいん)は、いじめ自殺した主人公が生き返る話。
鋭い読者は、この主人公目線の作品の文調に違和感を感じると思う。主人公があまりにも自己中心的なのだ。
いじめのなかには理由のないものもあるが、主人公の場合は自業自得の面もある。だからといっていじめを正当化するわけにもいかないが、主人公は他のいじめられっ子も自分と同じ自業自得のいじめであると思い込み、しかも、自業自得で自殺したのに、それを開き直っている。
なかなか、作者も斬新な視点で話を考えたと思う。今後の展開に期待。
※黛カンナさんと霜月維苑さんの「小説家になろう」でのプロフは、本記事下部の「リンク」欄参照。
以上、若干上から目線になって申し訳ないが、私が読んでいるフォロワーのオンライン小説――本当はもっとあるが――の内、代表的な物を取り上げた。時間がないので、残念ながら、非公式垢のフォロワーの作品の身にしたが、ご了承願いたい。
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