84歳の母が2022年の秋に、
アルツハイマー型認知症と診断されたました。
隣同士で暮らしていましたが
2025年6月に高齢者施設に入居。
様々な決断、葛藤を綴ります。
いつも見に来てくれて、
ありがとうございます。
つづきです・・・
伯母と同居の息子夫婦が
留守だと聞いていたので、
夕方までゆっくりする予定でした。
伯母に聞いてみました。
「私今日、遅くなってもいいから、
夕方涼しくなったら、
私の車で買い物に行かない?」
伯母は、涙ぐみました。
買い物に行きたいと思っていた。
今日の夜は
残ったパンでも食べたらいいと思ったけど
明日から食べる物がない。
「買い物に行きなさいよ」と言って
息子夫婦は泊まりで出かけた。
買い物にはいなくちゃいけのは
わかっているけど、
簡単ではなくなっている現状。
大腿骨骨折で手術をしリハビリを頑張り
歩けるようになり、退院した伯母。
室内は想像以上にスムーズに歩けている。
しかし、靴を履いて外を歩くという事は、
室内を歩くのとは違う。
亡き父も、
室内はなんとか歩いていたが、
外を歩くことは、
早くから出来なくなっていた。
私にはわからないが、
室内と外を歩くのは全く違うらしい。
しかも、伯母は、退院したばかり。
歩けるようになっただけでも、
優秀過ぎると私は思っている。
伯母の心情は、
以前よりも外を歩く事への恐怖が強まり
一歩が出ない。
杖をついて歩くけど、
足が上がりづらくなった事に加え
「また転んで骨折したら、歩けなくなる」
その恐怖で一歩がなかなか出ないと言う。
過保護で甘々な私は、
とても悲しくなった。
私だったら、
スーパーの送迎は絶対にするのに。
他人の私が口をはさむ事ではないし、
伯母の家族の考えも
わからなくもないけど・・・
【今できる事をできるだけ長く
できる為に放棄してはいけない。
歩けなくなったら困るから、
今まで以上に歩いてほしい。
その為には、同居しているとはいえ、
自立していて欲しい。】
伯母も
「良かれと思って、
言っているんだと思うんだよ」
と、言う。
私もそうは思うけれど。
88歳。
大腿骨骨折をして退院したばかりで
歩行に恐怖を感じている。
そんな伯母を炎天下の中一人で
歩いて買い物に行けと言うのは。
ごめんなさい。
私の頭には老人虐待の言葉が
浮かんでしまいました。
同居していて、夫婦で車2台持ちで。
どちらかが車で
送迎してくれたっていいんじゃない?
自分たちが買い物に行く時に
一緒に連れて行ってあげても、
いいんじゃない?
実際に
伯母をスーパーまで車で連れて行くと
私は心底驚いたの。
そのスーパーまでは1.5kmもあり、
大きな橋を渡り、
伯母の足では
間に合わないんじゃないか?
と思う程広い道路の横断歩道を
渡る必要があった。
正直、私が歩いて行くのも、嫌だわ。
母も言っていたけど、
店内はカートを押して歩くので、
歩きやすいんだよね。
伯母もスイスイ買い物をしていました。
夜も一緒に食べる事にしたので、
惣菜を買って、
帰宅後一緒に食べました。
みんなから
「同居しているから、安心だね」
と言われる。
実際、助けてもらう事も
たくさんあると言う。
だけど、
同居しているけど頼れない状況って、
逆に辛くない?
同居しているから、
他者を頼れない。
今回だって、
息子夫婦が留守だと言うから、
私は伯母を買い物に誘った。
二人が家にいたら、誘う事はなかったし
伯母も、それは気まずいと言う。
私だって、気まずい。
伯母の助けになりたいけど、
同居の家族でもない私は、
私の気まぐれな
サポートをするしかできない。
それに、これは
伯母からの話を聞いただけの
私の想像の中での話なので
息子夫婦側の話と、
事実は違うのかもしれない。
本当は、買い物にも車で
連れて行っているのかもしれないし。
そうであって欲しいな。
実は伯母の大袈裟な話で、
実はちゃんと車で連れて行っているよ、
って、話であってほしいな。
私が幼少期から、大好きな伯母です。
身内の中で、一番大好きな伯母です。
家族ではない私が、
家庭の事情もわからず
色々言うことは、
違うとわかっています。
だけど、
伯母の涙ぐむ顔。
不安そうな表情。
同居していて頼れない事への葛藤。
持ち家があり、同居しているのに、
『少しだけだよ』と言って
施設を考えている事も言っていた伯母。
伯母の家庭に口をはさむ気は
全くありません。
ただ、
伯母をかわいそうに感じてしまった。
それだけなんです。
来春、私も引越しますし
何もしてあげられない事も
わかっています。
伯母の愚痴を聞いた私の愚痴。
それだけの事です。
【私の感想】
こんなに感動した化粧下地は
未だかつてありませんでした
母の施設用に購入。
足の小さい母のサイズは21.5cm。
カラーは「グレージュガラ」
軽くて履きやすくて
施設でも「素敵ですね」と好評です。
母の施設での収納用に購入。
衣替え用の服と、
季節ごとのお布団の収納に大活躍。
ガラケーで連絡ができる母ですが、
耳が遠くて、着信音に気がつかない事もあり。
施設での暮らしでの
母とのコミュニケーションをとるのに
大活躍中!!!