ひまわりやブログ -中原淳一の美しい言葉-
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広尾ショップ その後

 

 

 

 

 

桜の美しい2024年4月6日。

 

 

 

広尾にこんな手袋専門店がオープンしました。

 

 

 

そう、皆様に愛された淳一ショップ「それいゆ」が閉店して3ヶ月、

 

 

 

「それいゆ」のたたずまいを残しつつ、

 

 

 

大人の雰囲気漂う、素敵な新しいお店がスタートしたのです。

 

 

 

 

 

 

 

お店を壊すことなく引き継いでくださったのは、

 

 

 

香川県の手袋メーカー、ヨークスさん。

 

 

 

ご存知のように、中原淳一手袋を筆頭に、

 

 

 

エコバッグ、トートバッグなど、

 

 

 

淳一商品でたくさんコラボしてくださっている会社です。

 

 

 

もともと、淳一さんの生誕地が香川県東かがわ市であることから、

 

 

 

是非にとお話をいただいて手袋のコラボをスタートしたご縁。

 

 

 

 

 

 

 

中原淳一の精神を大切にものづくりをしてくださるだけでなく、

 

 

 

お店の後も引き継いでくださるという、

 

 

 

本当に嬉しいバトンの繋がりとなりました。

 

 

 

心より感謝ですラブラブ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お店の名前は「アルタクラッセ カプリガンティ」

 

 

 

中には様々な用途・季節に合わせての

 

 

 

いろいろな手袋が美しく並んでいます。

 

 

 

もちろん「淳一手袋」も置いてありますよ♫

 

 

 

 

 

 

 

 

淳一ファッションに欠かすことのできない「手袋」

 

 

 

そのおしゃれな使いかたを学ばせてくれる素敵な場所。

 

 

 

オリジナル手袋の製作もしてくれるのです!

 

 

 

是非一度、覗いてみてくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

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冬がいつの間にか去って

春の訪れが身近に感じられるようになると

そろそろ身軽になって歩きたい気持ちになりますが、

さて、オーバーをぬぎすててみると、

にわかにドレスのことが気になるものです。

 

明るい春に、

それらしい春のドレスが新調できれば問題はないが、

それが望めない場合には、

着あきた冬の服を

できるだけ春のふんいきで着ることを考えなければなりません。

 

そこで一つの季節を心からたのしむいちばん手近な方法として、

手袋とクツとを白にしてみることを実行してみてください。

 

これはなにも春の服を持たない人だけのことではなく、

春の服には

明るい色のクツや手袋をそえると、

なおさらあなたの心を春めかせ、

まわりの人たちもあなたを見て

春の来たことを知るような気持ちにさそわれます。

 

 

中原淳一

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

追悼 中村メイコさん

 

 

 

『たぶん、いちばーん古いひまわりっ子でしょう。

 

 

 懐かしの中原先生、いつまでも私の胸の中はひまわり色です。』

 

 

 

 

これは、中原淳一の生誕111年を記念する巡回展覧会

 

 

「111年目の中原淳一展」に寄せられた、

 

 

中村メイコさんからのメッセージです。

 

 

 

 

展覧会のご案内をお送りした数日後の昨年11月ある日のこと、

 

 

メイコさんからお電話がありました。

 

 

 

 

「祝電のような形がいちばん良いと思ってね。。。

 

 

 今から申し上げますから。」

 

 

と、いつもと変わらない、若々しいお声で

 

 

電話口で読み上げてくださったのを慌てて書き止め、

 

 

横浜そごう美術館の会場出口のところに

 

 

額に入れて飾らせていただきました。

 

 

 

 

展覧会が終了したらご報告を、と

 

 

思っていた矢先の訃報に

 

 

いまだに現実感が伴わない、置きどころのない思いです。

 

 

 

 

メイコさんは2歳から子役として芸能界で活躍しながら、

 

 

「ひまわり」が創刊された13歳くらいの頃から、

 

 

愛読者として小説や詩などを投稿していらっしゃいました。

 

 

それがたびたび入選している間に淳一さんの目にとまり、

 

 

最年少の編集部員として

 

 

投稿欄「ひまわりさろん」の’ちびっこ’編集長やレポーターとして

 

 

誌面でも活躍されるようになりました。

 

 

淳一さんにごく近いところで、可愛がられた存在です。

 

 

 

 

 

 

 

 

最初の写真は昭和25年1月号の「ひまわり」から

 

 

「小さな花メイコさん」

 

 

そして「ジュニアそれいゆ」昭和31年5月号

 

 

「私のお母さま」という特集から

 

 

お母さまとご一緒の写真です。

 

 

 

 

ひまわりやの私たちの活動もいつも応援してくださって、

 

 

展覧会でトークをしてくださったこともあれば

 

 

新しい本が出る時にインタビューで

 

 

淳一さんの話をしてくださったことも

 

 

何度もあります。

 

 

 

その度いつも、

 

 

「今日は淳一先生っぽいオシャレしてきたのよ」と

 

 

レースのテーブルクロスをストールのように肩にかけたり

 

 

お帽子に白い花やひまわりのブローチを飾ったり

 

 

手作りのつぎはぎのスカートだったり。

 

 

いつも「ひまわり少女」の心を持った

 

 

あたたかい方でした。

 

 

 

「2歳からこの世界で仕事して、いつの間にか長老になってしまってねえ」と

 

 

笑っていらしたお声が今も耳に残っています。

 

 

 

本当に本当に、ありがとうございました。

 

 

心よりご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

 

 

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「ひまわり」は、「それいゆ」の一年あとに生まれました。

美しくて、かしこくて、優しくて、

ものを考えることのできる女性であってほしいと思って

「それいゆ」は生まれたのですが、

そんな女性をつくるためには、

それにふさわしい少女のための雑誌が

なければならないと思ったのです。

 

音楽が好きで、読書が好きで、詩が好きで、

優しくて、ちょっぴりおしゃれの少女が

たくさんいてほしかったのです。

 

 

中原淳一

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤いスカートの秘密

 

 

 

 

中原淳一生誕111年を記念する展覧会

 

 

「111年目の中原淳一展」の1会場目、横浜そごう美術館での展覧会も

 

 

1月10日、無事に、盛況のうちに

 

 

56日間の幕を閉じました。

 

 

お時間を割いてお出かけくださった皆様、

 

 

本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

多くの皆様が直接、中原淳一の作品に対面してくださったこと、

 

 

そして、

 

 

多くの皆様から、

 

 

とても良かった、観て良かったというお言葉をいただき、

 

 

関係者一同とても幸せでした。

 

 

 

 

そしてこの期間中、実に多くのお客様から

 

 

疑問の声が上がったのが、

 

 

このポスター・チラシに使われた女の子のスカートの色について。

 

 

 

淳一さんの多数のスタイル画(ファッション画)の中でも

 

 

今もとても人気の高いこの絵は、

 

 

1955年に発売された

 

 

「中原淳一ブラウス集」の扉に描かれており、

 

 

他のスタイル画と同様に、特にタイトルはありません。

 

 

 

 

赤いスカートが印象的なので、

 

 

この展覧会のポスターやチラシをご覧になった方から、

 

 

えっ、もうひとつ、スカートが白い絵もあったの?!

 

 

と言われることがとても多かったので、その種明かしを。

 

 

 

 

絵が2種類あるのではなく、

 

 

ポスターに使われているのはこの絵の原画。

 

 

つまり、原画には淳一さんは赤い色をつけず、

 

 

印刷する際に赤いスカートになるよう、

 

 

印刷指示を出しているのです。

 

 

 

 

 

 

原画のスカート部分には、

 

 

影の部分が淡い墨やピンクで描かれていますよね。

 

 

印刷する時にその上に赤の色を乗せることによって、

 

 

印刷された絵には赤いスカートに陰影が生まれています。

 

 

 

 

 

 

 

こちらが、そのスタイルブックの表紙。

 

 

 

同じように原画のブラウス部分は影の部分だけ描き、

 

 

印刷された時には鮮やかな3色のブラウスになっています。

 

 

 

 

遺された資料で見る限り、

 

 

この時期以降はあまりこうした手法は用いていないので、

 

 

おそらくこの当時に使われるようになった

 

 

新しい印刷技術だったのかもしれません。

 

 

 

 

 

中原淳一にとって、作品の完成形は、読者に届く雑誌に印刷されたもの。

 

 

原画をお見せしたり販売したりする意図で描かれることはなかったので、

 

 

淳一さんが頭の中にイメージしていたのは

 

 

最初から赤いスカートだったということですね。

 

 

 

この絵が人気の作品であるからこそ、

 

 

私たちは、この絵の原画を観にいらしてくださいね!という気持ちを込めて

 

 

この絵を展覧会のメインビジュアルに起用しました。

 

 

 

 

淳一さんがペンを手に描いている姿を想像しながら、

 

 

是非、両方の絵を見比べてみてください。

 

 

 

 

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スタイルブックからドレスの型をえらぶ時、

自分が紺の布地を持っていると、

どうしても紺の洋服が目につく。

また、スタイルブックの中でいいスタイルがみつかると、

それが赤いドレスだと、

ぜひとも赤で作らなければならないような錯覚があるらしい。

 

中にはその色のためにしたデザインもあるが、

それはほとんどないと言えるぐらい少ない。

たいていは一つの例として色をつけたので、

絶対にそれでなければならないということはあまりない。

 

だからスタイルブックの色とか柄にこだわっていると、

ずいぶん損をする。

友達のドレスの形が気に入った時なども、

その色や柄が、それでなければならないように見えるのも

間違っているわけだ。

 

自由な気持ちでスタイルブックから好きなデザインを選びたい。

 

 

中原淳一

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中原淳一ショップ「それいゆ」の19年

 

 

2023年12月26日、午後7時40分。

 

 

広尾の中原淳一ショップ「それいゆ」は無事に最後の営業を終えました。

 

 

閉店を発表してからの2ヶ月間は、開店当時からの顧客様はじめ、

 

 

様々な形でこれまでご縁があった方々、熱烈な淳一ファンの方々、

 

 

本当にたくさんのお客様がお店に愛を運んでくださって、

 

 

スタッフ一同、おかげさまで幸せな時間を過ごすことができました。

 

 

心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

「それいゆ」が広尾に誕生したのは、今から19年前、2004年の夏でした。

 

 

これが開店当初のお店です。

 

 

まだまだ、商品の種類も少なかったですね。

 

 

 

 

 

当時、ひまわりやの社長だった、今は亡き夫(淳一の次男)の中原蒼二が、

 

 

何か、ファンの方たちの拠点となれるような場所があればと考えて、

 

 

昭和の初期からグッズショップを開いていた淳一さんにあやかって

 

 

お店を作ることに決めたのです。

 

 

なんのノウハウもなく、

 

 

それなら何か、お店で売るものを作らなくちゃね、というところから始めた

 

 

私たちでした。

 

 

 

 

 

お店のデザインは蒼二が考えたもの。

 

 

白い壁と柱に赤いドア、

 

 

入り口から店内へと続く白い鉄平石を貼った床。

 

 

これは昭和33年に淳一さんが代々木八幡に建てた家のデザインを

 

 

取り入れたのです。

 

 

 

代々木八幡に引っ越す前に江古田に住んでいた頃、

 

 

小学生だった夫や夫の兄が庭で野球をしたり自転車に乗ったりして

 

 

芝生をダメにしてしまって淳一さんに叱られたことがあり、

 

 

もう芝生はダメだという淳一さんの発案で、

 

 

新居は鉄平石を貼り詰めた庭にしたのだそうです。

 

 

 

当時の「それいゆ」や「ジュニアそれいゆ」の写真ページを見ると、

 

 

その庭で撮影されたものがたくさん出てきます。

 

 

お店の床の一部を鉄平石にしたのは、そんな想い出を再現したものでした。

 

 

 

 

ファサードのテントや床石は、

 

 

これも淳一さんが好きだった等間隔の黒ストライプ。

 

 

そして赤いドアは、代々木八幡の新居も、昔の淳一さんのお店も、

 

 

ドアは赤だったところから。

 

 

 

 

昭和初期に淳一さんのお店に通う女学生だったというおばあちゃまが

 

 

広尾のお店にいらして、

 

 

ここに来ると昔の淳一さんのお店にいるみたい、と言ってくれた時は

 

 

本当に嬉しかったですね。

 

 

 

昔の店については、夫ももちろん生まれる前のことで、

 

 

私たちはモノクロの写真しか見たことがなかったし、

 

 

でもそのお客様の言葉で、

 

 

淳一さんのお店の何かを引き継ぐことができているのかなと

 

 

思えたからです。

 

 

 

あのころ、

 

 

まだ広尾商店街にはスターバックスもペットショップもコンビニもなくて、

 

 

歴史のある昔ながらの商店が多い、懐かしい匂いのする通りでした。

 

 

「それいゆ」のおとなりは床屋さん。

 

 

お向かいは商店街の中では新しかったアパレルショップでした。

 

 

 

淳一さんと広尾には特にゆかりはなかったけれど、

 

 

お年寄りから若いカップル、子供たちまで、

 

 

誰もが居心地良さそうに歩いているこの通りの佇まいが、

 

 

淳一さんに似合う、と思えてここに決めました。

 

 

 

 

商店街からの移転を余儀なくされたときも、

 

 

同じ広尾に場所をみつけることができて、

 

 

場所は変わっても同じお店のまま再現するよう努めることができたのは

 

 

幸せなことだったと思います。

 

 

 

 

 

 

あっという間というには長く、長かったというには短い19年。

 

 

このお店で働いてくれた歴代のスタッフの皆さんをはじめ、

 

 

商品を作ってくださった方、お店の入口をいつも可愛い花で飾ってくださった方、

 

 

そして全国から足を運んでくださったたくさんのお客様。

 

 

想い出はつきません。

 

 

応援してくださったすべての皆様に、

 

 

心よりの感謝を捧げます。

 

 

本当にありがとうございました。

 

 

願わくば、皆様の心の中に、いつまでも「それいゆ」の想い出が残ってくれますように。

 

 

またいつか、どこかでお会いしましょう。

 

 

 

 

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思い出は誰でもがもっているもので、

過ぎ去ったことを、何かの折にふっと思い出すだけのことだと考えてみても、

それは皆あなたたちの過ぎ去った日の生活だということを考えてみましょう。

 

今あなたたちが何気なくしている生活も、

これから幾年かを過ぎた日には、

思い出としてよみがえってくることにもなるのです。

 

そんななつかしいはずの思い出が、

みんな不愉快なことや、忘れてしまいたいようなこと、

嫌なことばかりだったら、どんなに悲しいかわかりません。

 

美しい楽しい思い出を、持つためにも、

あなたは今、美しい楽しい生活をしてください。

 

 

中原淳一

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はじめてのソーイングブック!

 

 

 

 

中原淳一デザインのお洋服の作り方が

 

 

型紙付きで掲載されている本。

 

 

 

長い年月、多くの皆様からご要望いただいていた

 

 

その本が、

 

 

ついに文化出版局さんから発売されることとなりました!

 

 

 

 

 

 

 

企画がスタートしたのは実に3年前。

 

 

全ての「それいゆ」「ジュニアそれいゆ」に目を通すところから始まって、

 

 

ただのソーイングブックではない、

 

 

淳一さんの絵や文章にもたくさん触れて、

 

 

作る人も作らない人も、

 

 

中原淳一の「美しい着こなし」について

 

 

楽しく学んでもらえる本にしよう!と

 

 

編集者さんたちとミーティングを重ねました。

 

 

 

 

あいにくコロナ禍が進んでしまい、

 

 

撮影どころではなかったり、

 

 

実に想定外のいろいろな悩みごとを乗り越え、

 

 

昨年11月に、ようやく撮影用のお洋服が完成。

 

 

 

 

 

 

 

 

縫い上がったお洋服を見た時は、ちょっと感動。

 

 

予想以上に可愛くて、

 

 

淳一さんが女の子たちのために日々生み出していたデザインは

 

 

やっぱり洋服にしてみてこそ、

 

 

良さがわかるんだと実感できました。

 

 

 

 

 

 

 

そして迎えた撮影の日。

 

 

まだ寒い1月のことでした。

 

 

モデルは小宮山莉渚ちゃん。

 

 

non・noのモデルをしている17歳です。

 

 

絵の中の女の子になりきるべく、

 

 

とっても頑張ってくれました!

 

 

 

 

 

カメラマンさん、スタイリストさん、ヘアメイクさんと、

 

 

プロ中のプロの方達によって次々と仕上がっていく

 

 

画像たち。

 

 

 

 

6月17日に発売になります。

 

 

おたのしみに!

 

 

 

 

 

$中原淳一応援ブログ

 

 

もし、ひとびと全部が、

本当の意味のみだしなみをよく知って

それを心がけたら、

私たちは会うひと毎に、

明るい快い気持ちを一層強く持つことでしょう。

 

自分に一番よく似合う、

自分が一番美しく見えるドレスを着ること、

美しい色調を工夫すること、

それはあなたのみだしなみに大切なことは

いうまでもないことです。

 

 

中原淳一

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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