ひまわりやブログ -中原淳一の美しい言葉- -44ページ目
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美輪明宏さん



中原淳一応援ブログ

皆さんご覧になれたでしょうか?


美輪明宏さんが出演された「はなまるカフェ」。


昭和30年代の「ジュニアそれいゆ」には、十代の美少年、


 「丸山臣吾くん」(美輪さんです!)が何回か登場しています。


淳一さんは美少年、美少女をいち早く見出しては


雑誌で紹介していたんですね。


若き日の美輪さんは本当に凛々しい美しさです。



その美輪さんが番組の中で、「残したいもの」として淳一さんの仕事を


紹介してくださったのですが、とりあげられたのがこの絵。


 「この絵は少女のようだけど、美少年なんですって」と美輪さん。



えっそうなの~、と思った方も多いでしょう。


そう言われると、美少年にも見えてくる。


若き日の美輪さんにも面差しが似ています。



でも、やっぱり女性でしょ~と思う方も多いはず。


そこが「絵」というものの魅力ですよね。


この絵は女性でもあり、男性でもある。


じっとみつめていると目が離せなくなりませんか?


瞳はこちらを向いてはいない。それなのに


みつめられているような気持ちになります。


元気を出して!今日もがんばって!と力づけられる日もあれば


そんなにがんばらなくてもいいよ、って優しく慰めてくれる日もある。


いろんな想いが伝わってきます。



よく、モデルはヘップバーン?浅丘ルリ子さん?と訊かれます。


でも淳一さんの絵にモデルはいません。


特定の誰かを描いているのではないのです。


静かに絵と対峙してみれば、必ずメッセージが受け取れるはず。




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  大きな理想に向かってしあわせを求めようとするのは


  本当に大切なこと。


  毎日毎日努力を続けて大きなしあわせを感じることは


  どんなにすばらしいことでしょう。


  けれどその理想どおりにならないからといって

 
  しあわせを感じない、


  不幸だと思ってはなんにもならないのです。





  中原淳一

「それいゆ」創刊号

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手元にあるものはもう永い永い年月を過ごして


色もくすみ、しわも刻まれていますが


この「それいゆ」が初めて店頭に並んだときは、


色のないところに「色」が来た! という感じだった、と


話してくれた人がいます




派手な色は着てはいけなかった


部屋を明るくしてはいけなかった


大きな声で笑ってはいけなかった


そこに大空襲 なにもかも灰色・・・




そんな中で真っ赤な表紙の本をつくることなど


誰が考えるでしょう。


soleil(太陽、ひまわり)というフランス語のタイトルを


横文字だけで書いて。


表紙をめくると、ページからはみ出すほどにすっくと立つ


ひまわりの花が描かれています。なんの説明もなく。


中を読まなくても、これだけで淳一さんの言いたかったことが伝わってきます。




今は季節外れだから、ちょっとイメージしにくいかもしれないけれど


ひまわりの花(大輪の、背丈以上になる昔ながらのひまわり)って


面と向かって立つと、本当に力を与えてくれる。


明るくて、まっすぐで、力強くて、前向きなんです。



「いつも心に太陽を」。


へこたれそうになったら、心に「ひまわり」を咲かせてね。




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 朝の挨拶に「おはようございます」という時に、

 すましていえば、ただ言葉だけの

 挨拶になってしまいますが、「微笑」を

 浮かべて言ったら、聞いた人はその日一日を

 明るい心で暮らせるかもしれません。

 どんな時でも明るい「微笑」をたたえている少女なら、

 その少女のことを遠くはなれて

 思うだけでも、晴れやかな明るい気持ちになれるでしょう。

 いつも「微笑」を持つためには、健康で明るい気持ちを

 持っていなければならないことです。

 また、たえず「微笑」を持っていれば、

 本当に気持ちの明るく美しい、

 健康な少女――幸福な少女――

 になれるのではないでしょうか?

 みなさん、いつも「微笑」を忘れないでください。




  中原淳一


浅丘ルリ子さん

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NHKBSハイビジョンで、「浅丘ルリ子 女優の肖像」が


放映されました。


そのタイトルのとおり番組が伝えてくれた


14歳のデビューから、70歳(とはとても思えない)の現在まで


プロの女優として生きてきた彼女の姿勢は


本当に「素晴らしい」の一語に尽きるものでした。




「美しく生きる」


見ていてこの言葉が浮かびました。


貫かれた信念と、媚びない姿勢。純真無垢と同居する大人の確かさ。


周囲への細かい心配りと、美しくあるための努力。



もうご存知の方も多いと思いますが


ルリ子さんのデビューは、中原淳一が挿絵を描いていた新聞の連載小説


「緑はるかに」が映画化されるにあたり、オーディションで


3000人の中から主役に選ばれたことだったのです。


周囲の反対意見を押し切って、淳一さん自身が


「絶対に彼女」と決めたといいます。


14歳の少女だった彼女の中に秘められた、今につながる煌めくものを


淳一さんは見抜いていたのでしょう。


その後も、ルリ子さんが少しずつ大人になり、女優として活躍していく姿を、


「ジュニアそれいゆ」はずっと追いかけています。



「目ばり」の描き方も淳一先生にそのとき教わって、ずっと


そのとおりにし続けている、と語ってくださったルリ子さん。


中原淳一展にかけつけてくださるだけでなく、


広尾の「それいゆ」に淳一さんのひまわりのゆかたを


ご自分で買いに来てくださったこともあるんです。


いつも控えめで、礼儀正しく、でも「凛」とした空気を残してくださる。



思わず背筋を伸ばしたくなる、沢山のメッセージを与えてくれた番組でした。


再放送がきっとあると思います。


ご覧になってない方は、是非お見逃しなく!





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  「美しい」と「醜い」とを比べれば「美しい」方がいいのに決まっています。


  「外観よりも内面だ」と、まるで外観にこだわらないことがいいことのように


  思う人もいるようですが、内面に美しいものを持った人が外観が美しければ、

  もっといいのではないでしょうか。


  内からにじみ出る美しさというものがあるならば、これは外観には関係なく


  誰もが高めなければいけないことなのです。


  「美しい」とか「醜い」とかは、美人に生まれついたかどうかで勝負をして


  いるのではありません。



  中原淳一


中原淳一応援ブログ開設しました。

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ひまわりやホームページをリニューアルして6カ月

そろそろブログを始めては? という声がまわりから聞こえだした頃

思いもかけぬ「東日本大震災」が起こりました

すでに10日。

もどかしいほどに進まぬ救助、救援。

今日までと同じ日常が明日もあると根拠もなく信じている私たち。

そうではないことを思い知らされるこんなとき

誰もがいつもは忘れている沢山のことを考えると思います。



私たちは昨年、「愛する心」というタイトルで

中原淳一展を催しました。

今の世の中に足りないものは

人に対する愛、物に対する愛、自然に対する愛・・・「愛する心」なんじゃないの?

という思いから、淳一さんの言葉をタイトルにしたのです。

でも、この震災で痛んでいる沢山の人たち、助けあおうとしている沢山の人たちの

映像を見ながら、

そんなことないな、という気持ちになりました。

こんなとき、きっと立ち直れる、と信じる気持ちになれるのは

「愛する心」があるからです。



45年前、戦争のあと瓦礫と化した東京の街に立って

みんなに元気を与えたい、と持てる限りの力を注いで

「それいゆ」を作った淳一さん。

何もかも失っても、野に咲く花の美しさに気づく気持ちを忘れないでと

教えてくれた。

いまも私たち、あなたの言葉を待っています。




$中原淳一応援ブログ
  もしこの世の中に、風にゆれる「花」がなかったら

  人の心はもっともっと、荒んでいたかもしれない。

  もしこの世の中に、「色」がなかったら、

  人々の人生観まで変わっていたかもしれない。

  もしこの世の中に「信じる」ことがなかったら

  一日として安心してはいられない。

  もしこの世の中に「思いやり」がなかったら、

  淋しくて、とても生きてはいられない。

  もしこの世の中に「小鳥」が歌わなかったら、

  人は微笑むことを知らなかったかもしれない。

  もしこの世の中に「音楽」がなかったら、

  このけわしい現実から逃れられる時間がなかっただろう。

  もしこの世の中に「詩」がなかったら

  人は美しい言葉も知らないままで死んでゆく。

  もしこの世の中に「愛する心」がなかったら、

  人間はだれもが孤独です。


  中原淳一







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