中原淳一応援ブログ開設しました。
ひまわりやホームページをリニューアルして6カ月
そろそろブログを始めては? という声がまわりから聞こえだした頃
思いもかけぬ「東日本大震災」が起こりました
すでに10日。
もどかしいほどに進まぬ救助、救援。
今日までと同じ日常が明日もあると根拠もなく信じている私たち。
そうではないことを思い知らされるこんなとき
誰もがいつもは忘れている沢山のことを考えると思います。
私たちは昨年、「愛する心」というタイトルで
中原淳一展を催しました。
今の世の中に足りないものは
人に対する愛、物に対する愛、自然に対する愛・・・「愛する心」なんじゃないの?
という思いから、淳一さんの言葉をタイトルにしたのです。
でも、この震災で痛んでいる沢山の人たち、助けあおうとしている沢山の人たちの
映像を見ながら、
そんなことないな、という気持ちになりました。
こんなとき、きっと立ち直れる、と信じる気持ちになれるのは
「愛する心」があるからです。
45年前、戦争のあと瓦礫と化した東京の街に立って
みんなに元気を与えたい、と持てる限りの力を注いで
「それいゆ」を作った淳一さん。
何もかも失っても、野に咲く花の美しさに気づく気持ちを忘れないでと
教えてくれた。
いまも私たち、あなたの言葉を待っています。
もしこの世の中に、風にゆれる「花」がなかったら
人の心はもっともっと、荒んでいたかもしれない。
もしこの世の中に、「色」がなかったら、
人々の人生観まで変わっていたかもしれない。
もしこの世の中に「信じる」ことがなかったら
一日として安心してはいられない。
もしこの世の中に「思いやり」がなかったら、
淋しくて、とても生きてはいられない。
もしこの世の中に「小鳥」が歌わなかったら、
人は微笑むことを知らなかったかもしれない。
もしこの世の中に「音楽」がなかったら、
このけわしい現実から逃れられる時間がなかっただろう。
もしこの世の中に「詩」がなかったら
人は美しい言葉も知らないままで死んでゆく。
もしこの世の中に「愛する心」がなかったら、
人間はだれもが孤独です。
中原淳一