『インフィニティ・プール』ミア・ゴス怪演。そして、度を越した大人の悪ふざけは怖い......。 | himawari's diary

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鑑賞日 2024年4月9日(火)
 
 
製作年 2023年
 
製作国 カナダ・クロアチア・ハンガリー
 
言語 英語 日本語字幕
 
尺 118分 
 
公開日 2024年4月5日(金)
 
原題 Infinity Pool
 
レイティング R18+
 
配給 トランスフォーマー
 
 
スタッフ
 
監督・脚本 ブランドン・クローネンバーグ
 
 
主なキャスト
 
アレクサンダー・スカルスガルド:ジェームズ・フォスター
 
ミア・ゴス:ガビ・バウアー
 
クレオパトラ・コールマン:エム・フォスター
 
ジャリル・レスペール:アルバン・バウアー
 
トーマス・クレッチマン:スレッシュ
 
 
概要
 

高級リゾート地として知られる孤島を訪れたスランプ中の作家ジェームズは、裕福な資産家の娘である妻のエムとともに、ここでバカンスを楽しみながら新たな作品のインスピレーションを得ようと考えていた。ある日、彼の小説の大ファンだという女性ガビに話しかけられたジェームズは、彼女とその夫に誘われ一緒に食事をすることに。意気投合した彼らは、観光客は行かないようにと警告されていた敷地外へとドライブに出かける。それが悪夢の始まりになるとは知らずに……。

(引用元:公式サイト)
 
 
感想
 
ブランドン・クローネンバーグ監督のカルト作品。
 
正直、後味は悪いですが、
 
それこそが、この作品の醍醐味かも。
 
 
高級リゾート地で繰り広げられる、
 
リッチな大人たちの悪ふざけ。
 
大金を払いさえすれば、クローンを作って
 
死刑も身代わりにできる世界。
 
遊びのためにもクローンを作り、
 
だんだんそれが度を越してくるのが不快。
 
遊び(いじめ)のターゲットとなるのは、
 
逆玉の輿のジェームズ。
 
これも嫌味な感じ。
 
 
ジェームズを演じたのは、
 
アレクサンダー・スカルスガルド。
 
『ターザン:REBORN』 と同人物とは思えない、
 
情けなさ、悲壮感がよかったです。
 
精神崩壊していく様、ラストの絶望感。
 
自分のクローンが死刑にされるのを、
 
微妙な笑みを浮かべて見つめる姿は、
 
不気味でしたね。
 
 
そして、やはり特筆すべきは、
 
ジェームズを翻弄するガビを演じたミア・ゴス。
 
『PEARL パール』 の衝撃が
 
記憶に新しいですが、
 
本作でも怪演が光ります。
 
ただ個人的に、作品としては、
 
『PEARL パール』の方が好きです......。

 
クローンが出来上がるのが早すぎるとか、
 
人間としての記憶はどうなんだとか、
 
SF部分で突っ込みたいところが多少あり。
 
 
殺人事件での死刑は、
 
殺害された人物の身内が
 
執行することになっていて、
 
子供でも執行可能なのは
 
インパクトがありました。
 
 
敷地外に出てはいけないという、
 
閉鎖的で、作られた感じの観光地は
 
不気味なんだけど、
 
よく考えると意外とリアルにも思えました。