『パール』 | himawari's diary

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鑑賞日 2023年7月7日(金)
 
 
製作年 2022年
 
製作国 アメリカ
 
言語 英語 ドイツ語 日本語字幕
 
尺 102分 
 
公開日 2023年7月7日(金)
 
原題 Pearl
 
レイティング R15+
 
配給 ハピネットファントム・スタジオ
 
 
スタッフ
 
監督 タイ・ウェスト
 
脚本 タイ・ウェスト、ミア・ゴス

製作総指揮 ミア・ゴス、他

 
主なキャスト

ミア・ゴス:パール

デヴィッド・コレンスウェット:映写技師

タンディ・ライト:パールの母

マシュー・サンダーランド:パールの父

エマ・ジェンキンス=プーロ:ミッツィー(パールの義理の妹)
 
 
概要
 
1918年、テキサス。
スクリーンの中で踊る華やかなスターに憧れるパールは、敬虔で厳しい母親と病気の父親と人里離れた農場に暮らす。若くして結婚した夫は戦争へ出征中、父親の世話と家畜たちの餌やりという繰り返しの日々に鬱屈としながら、農場の家畜たちを相手にミュージカルショーの真似事を行うのが、パールの束の間の幸せだった。

ある日、父親の薬を買いに町へ出かけ、母に内緒で映画を見たパールは、そこで映写技師に出会ったことから、いっそう外の世界への憧れが募っていく。そんな中、町で、地方を巡回するショーのオーディションがあることを聞きつけたパールは、オーディションへの参加を強く望むが、母親に「お前は一生農場から出られない」といさめられる。

生まれてからずっと“籠の中”で育てられ、抑圧されてきたパールの狂気は暴発し、体を動かせない病気の父が見る前で、母親に火をつけるのだが……。 
(引用元:公式サイト)
 
 
感想

1979年が舞台の『X エックス』の前日譚で、

1918年、若き日のパールが

覚醒する様子を描いています。

前作で驚きの2役を演じたミア・ゴスが

本作でもパールを演じ、

脚本、製作総指揮としても参加していますね。


パールは抑圧された生活で

鬱々としていることには同情します。

反動的にシリアルキラーへ変貌するのは

全く共感はできず、

殺された皆さんがとっても気の毒でした。

ただ、作品としての見応えはありました。

何よりパールのミア・ゴスの顔芸ですね。

エンドロールまで見せつけられましたが

三白眼とか四白眼みたいに剥いた目、

更に眉毛が薄いことが、

より不気味さを増しています。


残酷で、グロくて、スプラッターですが

ちょっと作り物感があるために、

リアルさは軽減されて微妙に

コミカルさが入っているように感じました。

狙いかどうかはわかりませんが……。


前作のタイトル『X エックス』に

繋がるのでは?と思われるパートもあり、

前作を思い出しながら鑑賞しました。

そして、パールの夫ハワードは

『X エックス』でも登場します。

パールが自分の癖をどのようにして

ハワードに納得させたのか、

それとも奇遇にも、

ハワードもパールと同じ性質だったのか、

そのあたりは謎です。


エロスも前作同様に要素の一つですが、

そんなにいやらしい表現ではないのが

よかったです。


恐怖で考えると、

個人的には前作のほうが上です。

パールが年々腕を上げていった、

ということでしょうか。