Global blog 〜世界の社窓から〜 -12ページ目

Global blog 〜世界の社窓から〜

アジア、東南アジアに積極展開するインターネットカンパニー
アドウェイズの海外社員ブログです。

インドネシア携帯電話業者協会(ATST)によると、今やSIMカードの普及数が2億4000万枚を超え、人口に匹敵するほどまでになっているインドネシアの携帯電話市場。

 

その携帯電話の聖地がジャカルタのRoxy Masというショッピングモールです。

 

5階建てのショッピングモールは、ほとんどが携帯ショップで、ここまで携帯ショップが集まった場所は、世界中見渡しても無いだろうと言われています。

 

並んでいる携帯電話を見ていると、私の感覚値で、

1位:BlackBerry
2位:Samsung
3位:Nokia

LG、Sony Ericsson、cross、mitoと続いて、後はごちゃーっという感じです。

ちなみにiPhoneやiPadは0.1%くらいです。

 

そのごちゃーっと群が、まさに以前のブログで紹介した台湾 MediaTek 製の半導体を使用している端末がほとんどと思われます。

crossやmitoもそうですが、mitoの腕時計型携帯電話なんて非常に面白いです。

 

では、Roxyで見つけたごちゃーっと群を一気に紹介していくとします。順不同です。

 
(調査日:2012年10月25日)

■Asia fone(http://asiafonemobile.com/)
■ADVAN(http://www.advandigital.com/)
■IMO(http://www.ponselimo.com/)
■Movi(http://www.movi.co.id/)
■Huawei(http://www.huawei.com/id/)
■Ti-phone(http://www.tiphonemobile.com/)
■CYRUS(http://www.cyruspad.com/)
■Micron(http://www.micronhpterbaru.com/)
■CSL-Mobile(http://www.csl-mobile.com/)
■TAM(http://www.teletama.com/index)
■Polytron(http://www.polytron.co.id/)
■PIXCOM(http://www.pixcomworld.com/)
■i-Cherry(http://www.icherry-mobilephone.com/index.php)
■TIGER(http://tiger-kfphone.com/)
■sky Phone(http://www.skyphonemobile.com/)
■G・PLUS(http://gplus-mobile.com/)
■Gstar(http://gstar-mobile.net/)
 

通信キャリア業も営む会社の端末もありました。

■esia(http://www.myesia.com/home.html)
■Smartfren(http://www.smartfren.com/)

 
インドネシアで超人気アイドルユニット『Cherr Belle』をイメージキャラクターに起用しているメーカーもあります。

■Zyrex(http://www.zyrex.com/index.php/Home.html)

 
中国で激売れした山寨機もありました。

■K-Touch(http://www.k-touch.cn/index/index)

 
あとは、HPが確認できなかった端末。

■NEXCOM(http://www.tabloidpulsa.co.id/phones/nexcom)
■GT mobile(http://www.tabloidpulsa.co.id/phones/gt-mobile)
■Maxtron(http://www.tabloidpulsa.co.id/phones/maxtron)
■Taxco(http://www.tabloidpulsa.co.id/phones/taxco)

 
HPが確認できない上に、ネットで販売された形跡も見つからない端末。

 
■A mobile
■Forland
■Green mobile
■kher
■Visio
■TOOT
 

以前のブログでは多くを山寨機という言葉でまとめてしまいましたが、全てが模倣端末や非認可端末では無いですし、それをすぐに確かめる方法を私は知らないので、今回は「台湾 MediaTek製の半導体を使用している端末」としました。でも実際、BlackBerryやiPhoneに似せた端末はたっくさんあります(笑)。

安い1万円以下の安いスマートフォンがバンバン出てきているので、今後のスマートフォン市場の盛り上がりが非常に楽しみですね。

 

以上、Roxyレポートでした。


ここ最近(910月)でインドネシアにて「facebookからtwitterへのシフトが起こっている」という話題をよく聞くので、自分の意見はあるものの、一度少し調べてみることにしました。

 

 

【参考ニュース】

 

■インドネシアのFacebookユーザが500万人減少で世界8位に転落、一方で増え続けるTwitter

 

http://www.startup-dating.com/2012/09/indonesia-loses-5-million-facebook-users-slips-down-to-8/

 

 

※こちらは原文のデイリーソーシャル(http://en.dailysocial.net/)含め、かなり広まった記事ですが、カナダやイギリスが人口を圧倒的に上回るユーザー数を抱えているなど、不可解な数値が多いです。

 

 

■じゃかるた新聞

 

10/25【デジタル羅針盤】 フェイスブックに疲れる人たち

 

 

 

まず、自分の肌感で言うと、facebookからtwitterへのシフトはほとんど感じられません。

 

ジャカルタに住んで毎日十数名のインドネシア人と仕事をし、土日に語学スクールで触れ合うインドネシア人に聞いてみたところ、全然そんなことは無いのです。

 

 

もちろん、自分の狭いコミュニティだけで判断するのは恐ろしく危険なので、いくつかデータでも検証してみます。


semiocast


こちらはフランスのソーシャルメディア上のデータ分析を行うSemiocastという会社が発表したデータで、2012年の1/17/1を比較し、どのくらいtwitterユーザー数が伸びたかが分かります。

 

 

インドネシアは201271日時点でユーザーアカウントが2940万人おり、11日から1000万弱の増加となっております。これは、世界でもUSに次いで2番目の伸び(伸び率は30%強)です。

 

 

facebook;はどうでしょうか。

 

201211日の約4200万人から、71日には約4400万人になり、約200万人の増加となっております(著者がsocialbakersで過去定点観測した結果から推定)。

 

twitterと比べると非常に少ないですが、なんと直近3ヶ月では伸び率14.81%5000万人の大台に到達しているのです(10/26時点でfacebook広告マネージャーの参照値50,489,360人)。このペースであと3ヶ月伸びれば、6ヶ月で約30%伸びることになり、計測期間は違えどtwitterと同等の伸び率です。

 

 

 

結論。

 

facebooktwitter共に同じぐらい伸びていると考えると、シフトと言い切るのは難しい。(本当はfacebooktwitterのアクティブ率も比較したかったのですが、直近データは見つかりませんでした。)

 

 

また、私個人としては、facebooktwitterの関係を、用途が違うので、車とバイクのような関係と捉えており、車からバイクにシフト(大移動)しないのと同じように、インドネシアの市場の伸びとともに車(facebook)もバイク(twitter)も伸びていくと考えております。(※用途の説明は、今回は省略します。)

 

 

しかし、もちろんfacebookからtwitterへのシフトはゼロではありません。

 

最後に肌感で締めるのもあれですが、モバイルユーザーは小回りのきくバイク(twitter)の方が楽チンで使いやすいということもあり、自宅にPCを持っていないミドルロウワー以下の層は少なからずシフトしていると思われます。私のまわりで、シフトが見られなかったのもPCを持っていない層と接していないからかもしれません。

 

そしてその逆、PCを持てるようになったことで、twitterからfacebookにシフトもあり得ます。



9/13付けのじゃかるた新聞にて、「米国調査会社IDCが2012年第2四半期の出荷台数で、AndroidがBlackBerryを抜いたと発表した」という記事が掲載されており、興味を持ったので、今まで調べてあったデータを比べて、再度調査してみました。


もとのIDCの記事


インドネシアでは約2.2億台の携帯電話が普及していると言われていますが、どんな端末が普及しているのか、様々な調査データが出ております。どれが一番正確な情報なのか正直わかりません。そこで今回は、実際の広告表示やブラウザの起動などから取得しているデータを比べながら、普及端末を推測していきたいと思います。よって、モバイルインターネットユーザーというのが前提となります。

 

■Buzzcity(広告管理画面より2012年8月データを取得)
東南アジアに多くの広告在庫を抱えるモバイルアドネットワーク。インドネシアでは月間約25億impの在庫を持つ。

MTK / Nucleus OS  37.81%
Nokia OS          18.91%
Symbian OS        13.49%
Sony Ericsson OS   7.31%
Android            5.31%
Samsung OS         4.17%
Blackberry OS      1.54%
iPhone OS          0.64%
Others            10.82%

 
■inmobi(2012年7月公表)
アジア・アフリカに強い世界的を代表するモバイルアドネットワーク。インドネシアでは月間約90億impの在庫を持つ。

Nokia OS      33.40%
Symbian OS    22.50%
Android        9.70%
Others        34.40%
 

■facebook(広告管理画面より2012年7月データを取得)
説明不要の世界最大のSNS。インドネシアでのユーザー数は4380万人(居住地をインドネシア国内にしている人に限る)。モバイルユーザー数は3050万人。
 
BlackBerry     24.62%
Android         5.68%
iPhone          0.98%
Windows Phone   0.15%
Others         68.57%

※facebookは特定の端末しかデータ抽出できなかったので、Othersがとんでもなく多いです。

 

これらを踏まえて私の予測ですが、

Nokia/Symbian   40.0%
Android          8.0%
iPhone           0.5%
BlackBerry      20.0%
Others          31.5%

で、まだAndroidがBlackBerryを逆転するには早いかなと思います。
今かなりスピードが速いので、急展開があっても来年中ぐらいとか。
(ちなみにニールセンは今年Android11%、BlackBerry16%という数字を出しています)
 
さらにOthersについても触れておくと、私が中国にいる頃に知った、所謂「山寨機(本来取得すべきプロセスを省いた未認可の端末)」というものがほとんどと想定しています。これがインドネシアでかなりのシェアを持っていると考えているのですが(特に農村部)、Buzzcityの項目で記載した「MTK / Nucleus OS」がそれに当てはまり、MTKとは台湾のチップセットメーカー、MediaTekの略称で、凄く簡単に言うと、MTKのチップセットを使うと携帯電話を簡単に作れてしまうのです。

 例えば、IDCの記事にも登場していましたが、CROSSやmitoという格安端末メーカーが、インドネシアの農村部でかなり増殖しているようです。都市部に住む私達にはBlackBerryのシェアが1番に見えてしまいますよね。
 

CROSS ⇒ http://www.crossmobilephone.com/
mito  ⇒ http://www.mitomobile.com/


中国にいた時、人から聞いた話ですが、中国ではデザインハウスと呼ばれる携帯電話の基本プラットフォームを設計する企業が多く、有名企業の携帯端末もデザインハウスが設計していて、安い携帯をガンガン作っていると聞きました。メーカー数も中国全体で600にものぼるそうです。

それが中国から流れて来ているようですね(進出も含む)。