インドネシアのモバイルユーザー | Global blog 〜世界の社窓から〜

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9/13付けのじゃかるた新聞にて、「米国調査会社IDCが2012年第2四半期の出荷台数で、AndroidがBlackBerryを抜いたと発表した」という記事が掲載されており、興味を持ったので、今まで調べてあったデータを比べて、再度調査してみました。


もとのIDCの記事


インドネシアでは約2.2億台の携帯電話が普及していると言われていますが、どんな端末が普及しているのか、様々な調査データが出ております。どれが一番正確な情報なのか正直わかりません。そこで今回は、実際の広告表示やブラウザの起動などから取得しているデータを比べながら、普及端末を推測していきたいと思います。よって、モバイルインターネットユーザーというのが前提となります。

 

■Buzzcity(広告管理画面より2012年8月データを取得)
東南アジアに多くの広告在庫を抱えるモバイルアドネットワーク。インドネシアでは月間約25億impの在庫を持つ。

MTK / Nucleus OS  37.81%
Nokia OS          18.91%
Symbian OS        13.49%
Sony Ericsson OS   7.31%
Android            5.31%
Samsung OS         4.17%
Blackberry OS      1.54%
iPhone OS          0.64%
Others            10.82%

 
■inmobi(2012年7月公表)
アジア・アフリカに強い世界的を代表するモバイルアドネットワーク。インドネシアでは月間約90億impの在庫を持つ。

Nokia OS      33.40%
Symbian OS    22.50%
Android        9.70%
Others        34.40%
 

■facebook(広告管理画面より2012年7月データを取得)
説明不要の世界最大のSNS。インドネシアでのユーザー数は4380万人(居住地をインドネシア国内にしている人に限る)。モバイルユーザー数は3050万人。
 
BlackBerry     24.62%
Android         5.68%
iPhone          0.98%
Windows Phone   0.15%
Others         68.57%

※facebookは特定の端末しかデータ抽出できなかったので、Othersがとんでもなく多いです。

 

これらを踏まえて私の予測ですが、

Nokia/Symbian   40.0%
Android          8.0%
iPhone           0.5%
BlackBerry      20.0%
Others          31.5%

で、まだAndroidがBlackBerryを逆転するには早いかなと思います。
今かなりスピードが速いので、急展開があっても来年中ぐらいとか。
(ちなみにニールセンは今年Android11%、BlackBerry16%という数字を出しています)
 
さらにOthersについても触れておくと、私が中国にいる頃に知った、所謂「山寨機(本来取得すべきプロセスを省いた未認可の端末)」というものがほとんどと想定しています。これがインドネシアでかなりのシェアを持っていると考えているのですが(特に農村部)、Buzzcityの項目で記載した「MTK / Nucleus OS」がそれに当てはまり、MTKとは台湾のチップセットメーカー、MediaTekの略称で、凄く簡単に言うと、MTKのチップセットを使うと携帯電話を簡単に作れてしまうのです。

 例えば、IDCの記事にも登場していましたが、CROSSやmitoという格安端末メーカーが、インドネシアの農村部でかなり増殖しているようです。都市部に住む私達にはBlackBerryのシェアが1番に見えてしまいますよね。
 

CROSS ⇒ http://www.crossmobilephone.com/
mito  ⇒ http://www.mitomobile.com/


中国にいた時、人から聞いた話ですが、中国ではデザインハウスと呼ばれる携帯電話の基本プラットフォームを設計する企業が多く、有名企業の携帯端末もデザインハウスが設計していて、安い携帯をガンガン作っていると聞きました。メーカー数も中国全体で600にものぼるそうです。

それが中国から流れて来ているようですね(進出も含む)。