こんにちは。タロット占い師のなかにしゆいです。


(前回)のつづきです。


わたしの自己リーディングのお題は『父に出す手紙』について。


手紙を通して、父とどう向き合うかを占いました。


4枚のカードには、わたしが父に伝えるべきメッセージが表れていました。

 
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4枚目の【HEALING】は、わたしの中にまだ癒されていない心の傷があることを表しています。


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守田のり子先生に、「お父さんの何に傷ついていたの?」と聞かれ、わたしはポツポツと幼少期の頃のことを話し始めました。


父に暴力を振るわれていたこと。


父が怖くて大嫌いだったこと。


長女のわたしだけが殴られていたこと。


9歳の頃に家出をしたこと。


わたしが小学校4年生の時に両親が離婚したこと、などなどなど。


そして、頭の中ではずっと父を拒絶していたけれど、心の中ではずっと父に近付きたいと願っていたことも、お話しました。


するとのり子先生に
「もう手紙に書く内容全部言いましたよね」
と言われ、「え?」となるわたし。


・・・全部言った?


言ったっけ?


冷静に思考することができないわたしは、一瞬フリーズしました。


どうやって今言ったことを起承転結に置き換えればいいのかわかりませんでした。


「一番大事なのは2枚目ですよね」


「“お父さんはわたしのルーツです”って伝えることでしょ?」



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「“育ててくれてありがとう”


“わたしはお父さんの子供です”


“お父さんの子供でよかった”


こういうことを伝える必要があるんじゃないかな」



確かに父はわたしのルーツ。


わたしの半分は父からできている。


これは間違いではありません。


では1枚目の【THE FOOL】は一体何を表しているんだろう?


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わたしの中に確かに存在している【小さなワタシ】が手紙の冒頭で伝えたいことは何だろう?


「離れてしまったことでしょうね」


のり子先生のお言葉に、【ワタシ】がピクリと反応しました。


「本当は離れたくなかったけど、離れてしまった」


それを聞いて、涙とともに、あの頃の記憶が一気によみがえりました。


わたしは何度も嗚咽をもらしながら、当時の話をしました。


離婚後、父は人が変わったように優しく穏やかになりました。


その頃、父が一人暮らしをしているアパートで家族がそろってご飯を食べる機会が月に1度くらいありました。


2人でいる時に、父はわたしによく聞いていました。


『まだ、あかんか?』


これは、父がわたしに毎回言うお決まりの台詞でした。


意訳すると、『お父さんとお母さんが再婚するのをそろそろ許してくれへんか?』です。


父は母と再婚したがっていました。


わたしはそれを言われる度に『ぜったいに嫌!!』と、かたくなに拒否していました。


父と母が再婚したら、また同じことが繰り返されるかもしれない。


また元の怖い父に戻ってしまうかもしれない。


また母が殴られるかもしれない。


また息苦しい毎日を過ごさなければいけなくなるかもしれない。


それに、わたしが受けた仕打ちを、そう簡単に許してたまるか。


父が独り寂しく暮らしているのは、自業自得なんだから、わたしは悪くない。


わたしは自分にそう言い聞かせていました。


・・・でも。


本当は、心の中でずっと罪悪感を感じていました。


父にだけでなく、2人の妹たちに対してもです。


なぜなら妹たちは、父を嫌ってはいなかったから。


わたしのせいで両親は離婚し、妹たちから父を奪う形になってしまったから。


するとのり子先生に
「この4枚目のカードが、とても大事だと思うんです」
と言われました。


「本当はお父さんのことを愛しているし、許したいし、つながりを持ちたいっていうのは最初の3枚のカードに出てるんだけど、でもその時に、この心の傷を放置したままにしていたら駄目だよって、4枚目のカードが言っています」


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怒りが、ゆいさんの中にあるでしょ?
お父さんに対する怒りが。
でもそれを直接出すことは怖くてできないから、罪悪感という感覚を使って、自分にその怒りを向けてるんですよね」



え、え、え?


そうなんですか?


「本当はお父さんに向けたい怒りを、自分に向けて自分を責めることで、解消しようとしていますよね」


な、なんと。


これには目からウロコがポロリ。


そんな風に考えたこと、一度もありませんでした。


「でも、ゆいさんは何ひとつ悪いことしてないですよ。
悪いことをして殴られたんじゃないですよ。
お父さんのストレス発散ですよね?
もしくは、お父さんは恐れをうまく出せない人だったから、暴力という怒りを使って、子供にぶつけていたんでしょうね」



はい、おっしゃるとおりです。


父の暴力は、殆どが八つ当たりでした。


「そのことに対して子供であるゆいさんには何ひとつ落ち度がないので、罪悪感が生まれてくるのはおかしいですよね。
それは怒りの矛先が自分に向いてしまっているだけです」



な、なるほど。


「お父さんとつながる前に、正しくお父さんに対する怒りを出さないと、もう一生出せないで体の中に封印したままになります」


え~と。


それはつまり・・・。


わたしは恐る恐る聞いてみました。


「父に対する怒りを手紙に書けということですか?」


「そうです」


きっぱりとおっしゃるのり子先生のお言葉に、わたしの心はかなり揺れました。


だってそんなこと・・・本当に書いていいのかな?


16年以上会っていない父親に生まれて初めて出す手紙に、20年以上も前の自分の怒りをぶつけるなんて。


・・・怖い。


わたしは一気に不安になりました。


けれど、次にのり子先生に言われた言葉を聞いて、「これは不安がっている場合じゃないぞ」と焦りました。


(③につづく)


今日も最後までお読みいただきありがとうございます♪



Have a nice day!
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相手に対する怒りや相手を責める気持ちが自分に向いてしまったら。
「わたしは罪をおかした」
「わたしは悪い奴、全部わたしのせいでこうなった」
「罪をおかしたわたしは、罰せられなければならない」
こうなってしまうと、幸せを受け取ることができません。
自分が幸せになることを、自分に許可することができません。
あなたももしかしたら、無意識のうちに【罪悪感】に振り回されているかもしれません。