こんにちは。タロット占い師のなかにしゆいです。
(前回)のつづきです。
「お父さんとつながる前に、正しくお父さんに対する怒りを出さないと、もう一生出せないで体の中に封印したままになります」
20年前のわたしが感じていた父への怒りを手紙に書く。
これに対してわたしは不安を覚えました。
わたしがためらっていると、守田のり子先生は続けてこう言われました。
「でないと、ゆいさんは結婚した時に、自分のパートナーにものすごい怒りを感じながら過ごさないといけなくなります」
父への怒りが、今度はパートナーに向けられることになる。
それは嫌だな・・・。
でも【怒り】って、どうやって手紙に書けばいいんだろう?
わたしは今までずっと、他者に対して【怒り】の感情を出すことに蓋をして生きてきた為、いざ怒りを出そうと思っても、どうやって出せばいいのかわかりません。
のり子先生は、20年前に感じたことをそのまま書けばいいと教えてくださいました。
“お父さんに殴られて腹が立った。
痛かった。
怒鳴られるのが怖かった。
悲しかった。
お母さんを殴っている姿を見て腹が立った。
許せないと思った。
2人が喧嘩しているのを見るのが辛かった。
家に帰るのが嫌でたまらなかった。”
・・・う~ん。
起承転結の【結】の部分に、こんなことを書くの?
手紙の最後をこんな形で締めてもいいものなの?
わたしにはまだ、ためらいがありました。
「そこはお父さんが一番気がつかないといけない部分です。
自分が何をしてきたのか」
のり子先生のお言葉に、「そうか・・」と思いました。
わたしの頭の中で、手紙に書く内容の輪郭が、じわじわと浮かび上がってきました。
“お父さん。
本当は離れたくなかったけれど、わたしたちは離れてしまいました。
お父さんと離れてしまったことを、わたしは今、寂しいと感じています。
離れてしまったけれど
わたしにとってのお父さんは一人しかいません。
わたしはお父さんから命をもらいました。
そのおかげで、わたしは今こうして元気に生きています。
わたしはお父さんの子供です。
お父さんはわたしのルーツです。
大人になった今、気づいたことがあります。
わたしはずっと、お父さんを探していました。
心の中でずっと、お父さんを追い求めていました。
お父さんと手をつないでみたかった。
お父さんに抱きしめてもらいたかった。
お父さんに可愛い、大好き、愛していると言ってもらいたかった。
わたしの存在を、ただ認めてほしかった。
わたしはお父さんとつながりたいです。
お父さんとのつながりを取り戻すことで、わたしは本当の意味で大人になれると思っています。
だけど、このことも知っていてほしい。
子供の頃、わたしはお父さんが嫌いでした。
わたしを殴るお父さんが怖くて仕方なかった。
顔を殴られて鼻血が出た時、わたしは悲しくて悲しくて仕方がなかった。
わたしはお父さんに嫌われている、愛されていないと思った。
お母さんを殴るお父さんにも腹が立った。
お母さんを傷つけるお父さんが、本当に許せなかった。
わたしはそれを見てとても傷ついたし、辛かったんだよ。
ここまで考えた時、ふと父の年齢を思い出しました。
父と母は15歳差だったから、今、父は68歳。
ずっと目が悪かったから、手紙を出したとして、読めるだろうか。
この手紙を読んでしまったら、老齢の父は傷つくんじゃないだろうか・・・。
そんなわたしの考えを察知したのか、のり子先生がおっしゃいました。
「お父さんに対する感謝の気持ちとか、実はお父さんのことすごく好きだったんだなぁって気持ちに気づくと、そっちの方が心地良いから、それで終わらせてしまいやすいんです。
例えば色んなセッションやカウンセリングを受けて、
「わたしは両親にすごく感謝していたんだ!」
「お父さんお母さんありがとう!」
ってなってしまうと、【本当は怒っている】という感情が、もう出て来れなくなるんですよね。
出てきそうになったら、
「いやいや、もう感謝したやん!」
ってなって押さえつけるんですよね。
自然に赦せるのは素晴らしいことだけど、
「もう赦さなくちゃ」「赦そう!」
って頭で決めて赦してしまうと、
「いやいやまだ赦せない!」
っていう怒りが心から湧いてきても、「いや、もう赦したし」っていう頭の考えが蓋をしちゃうんです。
感謝も赦しも感情ではないんです。
単なる【概念】です。
思考が作り出したものです。
そういった概念で蓋をしてしまうと、本当の感情が出て来れなくなります。
逆なんですよね。
感情が全部消化された先に、そういう考え方に変わるんだったらいいですけど、逆をしないでほしいんです。
だからこそ、「お父さんとのつながりを取り戻したい」と言う時に、「本当はすごく腹が立っていたんだよ」っていうのを出しておくことが、すごく重要なんだと思います」
そうか。
わたしはちゃんと怒らないといけないんだ。
今までずっと、人に対して怒りの感情を出すことができなかったのは、怖かったから。
「自分は大切にされない人間なんだ」と思い知るのが怖かった。
わたしは【怒り】が出てこないように、棺に閉じ込めた。
【小さなワタシ】の為にも、その感情を解放する必要があるのだと、のり子先生のお言葉で気づくことができました。
(前回)のつづきです。
「お父さんとつながる前に、正しくお父さんに対する怒りを出さないと、もう一生出せないで体の中に封印したままになります」
20年前のわたしが感じていた父への怒りを手紙に書く。
これに対してわたしは不安を覚えました。
わたしがためらっていると、守田のり子先生は続けてこう言われました。
「でないと、ゆいさんは結婚した時に、自分のパートナーにものすごい怒りを感じながら過ごさないといけなくなります」
父への怒りが、今度はパートナーに向けられることになる。
それは嫌だな・・・。
でも【怒り】って、どうやって手紙に書けばいいんだろう?
わたしは今までずっと、他者に対して【怒り】の感情を出すことに蓋をして生きてきた為、いざ怒りを出そうと思っても、どうやって出せばいいのかわかりません。
のり子先生は、20年前に感じたことをそのまま書けばいいと教えてくださいました。
“お父さんに殴られて腹が立った。
痛かった。
怒鳴られるのが怖かった。
悲しかった。
お母さんを殴っている姿を見て腹が立った。
許せないと思った。
2人が喧嘩しているのを見るのが辛かった。
家に帰るのが嫌でたまらなかった。”
・・・う~ん。
起承転結の【結】の部分に、こんなことを書くの?
手紙の最後をこんな形で締めてもいいものなの?
わたしにはまだ、ためらいがありました。
「そこはお父さんが一番気がつかないといけない部分です。
自分が何をしてきたのか」
のり子先生のお言葉に、「そうか・・」と思いました。
わたしの頭の中で、手紙に書く内容の輪郭が、じわじわと浮かび上がってきました。
“お父さん。
本当は離れたくなかったけれど、わたしたちは離れてしまいました。
お父さんと離れてしまったことを、わたしは今、寂しいと感じています。
離れてしまったけれど
わたしにとってのお父さんは一人しかいません。
わたしはお父さんから命をもらいました。
そのおかげで、わたしは今こうして元気に生きています。
わたしはお父さんの子供です。
お父さんはわたしのルーツです。
大人になった今、気づいたことがあります。
わたしはずっと、お父さんを探していました。
心の中でずっと、お父さんを追い求めていました。
お父さんと手をつないでみたかった。
お父さんに抱きしめてもらいたかった。
お父さんに可愛い、大好き、愛していると言ってもらいたかった。
わたしの存在を、ただ認めてほしかった。
わたしはお父さんとつながりたいです。
お父さんとのつながりを取り戻すことで、わたしは本当の意味で大人になれると思っています。
だけど、このことも知っていてほしい。
子供の頃、わたしはお父さんが嫌いでした。
わたしを殴るお父さんが怖くて仕方なかった。
顔を殴られて鼻血が出た時、わたしは悲しくて悲しくて仕方がなかった。
わたしはお父さんに嫌われている、愛されていないと思った。
お母さんを殴るお父さんにも腹が立った。
お母さんを傷つけるお父さんが、本当に許せなかった。
わたしはそれを見てとても傷ついたし、辛かったんだよ。
ここまで考えた時、ふと父の年齢を思い出しました。
父と母は15歳差だったから、今、父は68歳。
ずっと目が悪かったから、手紙を出したとして、読めるだろうか。
この手紙を読んでしまったら、老齢の父は傷つくんじゃないだろうか・・・。
そんなわたしの考えを察知したのか、のり子先生がおっしゃいました。
「お父さんに対する感謝の気持ちとか、実はお父さんのことすごく好きだったんだなぁって気持ちに気づくと、そっちの方が心地良いから、それで終わらせてしまいやすいんです。
例えば色んなセッションやカウンセリングを受けて、
「わたしは両親にすごく感謝していたんだ!」
「お父さんお母さんありがとう!」
ってなってしまうと、【本当は怒っている】という感情が、もう出て来れなくなるんですよね。
出てきそうになったら、
「いやいや、もう感謝したやん!」
ってなって押さえつけるんですよね。
自然に赦せるのは素晴らしいことだけど、
「もう赦さなくちゃ」「赦そう!」
って頭で決めて赦してしまうと、
「いやいやまだ赦せない!」
っていう怒りが心から湧いてきても、「いや、もう赦したし」っていう頭の考えが蓋をしちゃうんです。
感謝も赦しも感情ではないんです。
単なる【概念】です。
思考が作り出したものです。
そういった概念で蓋をしてしまうと、本当の感情が出て来れなくなります。
逆なんですよね。
感情が全部消化された先に、そういう考え方に変わるんだったらいいですけど、逆をしないでほしいんです。
だからこそ、「お父さんとのつながりを取り戻したい」と言う時に、「本当はすごく腹が立っていたんだよ」っていうのを出しておくことが、すごく重要なんだと思います」
そうか。
わたしはちゃんと怒らないといけないんだ。
今までずっと、人に対して怒りの感情を出すことができなかったのは、怖かったから。
「自分は大切にされない人間なんだ」と思い知るのが怖かった。
わたしは【怒り】が出てこないように、棺に閉じ込めた。
【小さなワタシ】の為にも、その感情を解放する必要があるのだと、のり子先生のお言葉で気づくことができました。