土方美雄の日々これ・・・
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あと2日!!!

昨日・・というか、日付が変わったので、もう、一昨日だな、JICA横浜からの帰りに、初めて、横浜AIR CABINに、乗った。JICA横浜に隣接する、ワールドポーターズ近くの乗り場から、桜木町駅前までを往復しているケーブルカーで、片道1000円。ワールドポーターズの近くには、赤レンガ倉庫や、日清カップヌードルミュージアムといった観光施設があるので、ケーブルカーは大人気で、日祭日等には、乗るのに長時間待たねばならなくなるが、平日の昼間なら、待ち時間はゼロ。

文字通り、ビルとビルの谷間をぬうように抜けていく、たった数分の旅だけど、これが、結構、楽しい。

ちなみに、ワールドポーターズは、ショッピングセンターとシネコン等が合体したレジャー施設で、赤レンガ倉庫も、歴史的な外観だけれども、中には、ショップやレストランが、入っている。

赤レンガ倉庫には、船着き場もあって、山下公園とみなとみらい地区、横浜そごう裏とを結んだ、シーバスも運行中。ちょっとした船旅気分も味わえるので、こちらもケーブルカー同様、休日には、大人気。

そんな観光地の、ど真ん中に、JICAのビルは建っていて、しかも、2階の回廊は、奥のトイレに行く道なので、そこで開催中の「ラテンアメリカ探訪アート展 NOSOTROS7」の前は、結構、人通りもあるのですよ。

同展の会期は、あと、土日の、たった2日だけ。最終日の日曜は、午後3時までの開催ですので、来られる方は、ご注意下さい。私は日曜の午後2時くらいに行って、3時になったら、撤収作業です。

 

パッツィ・ヒグチ個展「恐怖の学習」

ギャラリー・フーから、タクシーに乗って、JICA横浜へ。

まずは、2階の大回廊で、29日まで開催中の「ラテンアメリカ探訪アート展 NOSOTROS7」へ行き、私の作品の手直し。骸骨の乗った空き缶が、倒れて、ホーローの洗面器の中に、頭を突っ込んだ状態になっていると、イイヅカ・サトコさんよりメールで写真が送られてきたので、それをもとに戻す。まぁ、観た方は、頭を突っ込んだ状態なのが、あるいは、正しい状態だ思われているのかもしれないし、それでも、何となく違和感はないのですが、一応、作者の私にも、こだわりがあるので・・ねッ。

その後、その場でしばらく、ボーッとしていたが、そういえば、隣の移住資料館で、ペルーのアーティスト、パッツィ・ヒグチさんの個展「恐怖の学習」が開催されていたよなぁ・・と、思い出して、入ってみた。

ヒグチさんは、ペルーの国立高等自治美術学校の出身で、絵画を専攻されたというが、今回、出展されているのは、写真作品。コロナ禍の強制隔離下で、制作された、写真というよりは、顕微鏡で観た映像のような、美術作品である。とても恐ろしいが、美しくもある連作群は、是非、多くの人にも観ていただきたい。入場は無料です。

しっかし、どうやって、撮影したんだろう???

 

 

のえのん「ミクロ微粒子のドーナツ」

横浜・石川町のギャラリー・フーで、10月6日まで開催されている、のえのんさんの個展「ミクロ微粒子のドーナツ」へ、行った。のえのんさんは、人気ユーチューバーで、多摩美の現役学生。たまたま、ギャラリー・フーで、私が個展「土方美雄と、時代遅れの8月の濡れた砂」開催中に、妹さんやスタッフの方々と、その個展の打ち合わせのため、お見えになったので、知っていた。

その後、のえのんさんのユーチューブなども拝見し、今回、どんな作品を並べられるかなどについても、一応の基礎知識はあった。26日は、ご本人が在廊されているというので、あるいは、多くのファンが殺到されているのでは???と、ちょっと、危惧していたが、幸い、大混雑ということもなく、数人の先客がおられただけで、じっくり、作品を観、聴くことが出来て、とてもよかった。

ユーチューバーとして活動し、音楽活動もされているという、のえのんさん。今回の個展は、昔のレコードを、いわばキャンバスにして、その上に絵を描いたり、あるいは、盤面を削りとったりすることで、原盤の音とは微妙に異なる音楽を再生するというプロジェクトが、そのメインである。ギャラリーで、その音を聴くだけでなく、その手を加えたレコード盤そのものを、作品として、販売もされている。

私も、その中の1枚を購入することにしたが、結構、しっかり、レコード盤全面に絵を描かれている、17番という作品を選んでしまったので、家にある再生機にのせて、針を落としたら、果たして、どんなことになるか、少し、不安。まぁ、作品そのものとして、保存しておく方がいいのかも???

のえのんさんとも、少し、立ち話し、とりあえず、「頑張って下さい」といっておいたが、多摩美の3年とのことで、これからのアーティストとしての活動は、結構、大変かも・・。同じ多摩美出身のアーティストである、松川暖子さんや生熊奈央さん、吉永蛍さんのように、どうか末永く、頑張っていって欲しいと、そう願う。頑張れッ、のえのんさん。

その後、石川町駅前からタクシーで、JICA横浜へ。

 

 

 

今日はJICAへ

行かねば・・と思っているところがたんさんあるが、とりあえず、今日は午後から、「ラテンアメリカ探訪アート展 NOSOTROS7」開催中の、JICA横浜へ。あと4日で終了だが、イイヅカ・サトコさんから、メールで送っていただいた写真を観たら、骸骨の乗った空き缶が倒れて、洗面器の中に頭を突っ込んでいたので、それを直さねば・・と。まぁ、そのままにしておいても、そんなものかと、あるいは誰も気にならないかも???ですが、作者の私は気になるので・・。ついでに、ギャラリー・フーにも顔を出すつもり。今日はアーティストの在廊日なので、混んでいたらイヤだけど、でも、29日はJICAからの撤収作業日なので、石川町に寄っている時間は、多分、ないと思うので。

今回のJICAでのアート展には、ほぼ、顔を出さなかった。誰かが来て下さったかも???なので、申し訳ないとは思ったが、体調がサイアクだった。

今後は、代官山の蔦屋書店での「キドプレスの手仕事展」と、世田谷美術館と、東京都現代美術館へは、最低限、行くつもり。代官山では、束芋さんの版画が、まだ、売れていなければ、買うつもりだけれども、果たして、おいくら???10万円台でなければ、もちろん、買えませ~ん。

 

 

 

 

「ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー」

映画の内容に興味があるというよりは、チラシやポスターの写真に興味があったのだ。装飾過多な、赤い衣装をまとった女性モデルが、骸骨の仮面をつけている、それである。こんなドレスをデザインするデザイナーって、一体、どんなヤツなんだという、興味である。

ジョン・ガリアーノは、ジバンシィやクリスチャン・ディオールの専属デザイナーとして、天才、デザイン業界の革命児と呼ばれ、文字通り、時代の寵児だった2011年に、泥酔して、隣にいた、見ず知らずのカップルに、反ユダヤ的な暴言を吐き、逮捕された。有罪になり、クリスチャン・ディオールからも解雇され、栄光の座から、文字通り、滑り落ちた。

映画では、事件から13年目の今日、そのジョン・ガリアーノ自身が、その時のことを回想するという、長編ドキュメンタリーである。当時の映像や、関係者の証言を含めて、明らかにされるのは、決して、差別主義者などではなかったハズの彼が、栄光の頂点にいて、その絶望的な忙しさや、期待に応えなくては・・という、強いプレッシャー、そして、親しい人の死などを通して、徹底的に追い詰められ、深刻なアルコール依存症状態に陥っていたこと。しかし、彼の心の奥底には、そうした反ユダヤ的な考えが、元々、あるいは潜んでいたのでは・・という疑いには、ガリアーノ自身も、わからないと、首をふるばかりだ。

映画は、業界に復帰した、今日のガリアーノの姿も、描きながら、人間の心の奥に潜む闇を、浮かび上がらせて、私たちを慄然とさせる。

昨日、帰りに、有楽町で途中下車して、ヒューマントラストシネマ有楽町で、観た。

 

「木村健太郎作陶展 うつわと陶板」

今度は、ギャルリー・ソレイユにて、「木村健太郎作陶展 うつわと陶板」。9月28日まで。

JRの東京駅八重洲口で降りて、八重洲地下街のカレーのお店「アルプス」にて、いつも頼む、650円のビッグカツカレーを大盛りで頼み、腹ごしらえ。途端に、眠くなるが、ここでスタバにでも入ると、爆睡の危険があるので、一気に、アーティゾン美術館近くの、ギャルリー・ソレイユへ。結構、お客さんが入っていて、それは何より。

ギャラリー・フーでの個展の際、大きな陶板を買ったので、今回は、2000円の、ネコの耳付き小皿を、1枚、購入。ごめん、そうそう、連続して、大金は使えない。

その後、何軒か、回る予定でいたので、いつも寄る、ギャルリー・ソレイユ近くの上島珈琲店にも、今回は爆睡を避けて、寄らずに、東京駅へ直行。しっかし、ここで、地下の休憩所で、椅子1つ、空いていたので、思わず、条件反射的に座ると、そのまま、1時間半、爆睡。あちゃ~、やってしまったよ。

ところで、私の目の前に座っている女性が、私のことをじっと見ているので、えッと思って、ガン見したら、な、何と、大阪の知人だった。仕事で東京に来て、これから新幹線で、大阪に戻るところだという。もうすぐ行くけど、あまりにも熟睡しているので、声をかけるか、どうか、迷っていたのだという。何という、奇遇。でも、本当に、帰りの新幹線の時間が迫っているというので、わずか5、6分、立ち話して、彼女は新幹線乗り場へと、去っていった。近々、滋賀に、アール・ブリュットの展覧会を、日帰りで観に行くかも???と、とっさに口走ったが、本当に、行くのかい、行けるのかい、私。

 

オムライス

ここ1カ月くらいの間に、な、何と2度も、オムライスを食べる機会があった。1軒目は、「ポムの樹(木???)」という、2軒目は「卵と私」という、いずれも、オムライス専門店。もちろん、私が主導で、入ったわけではなく、おつき合いで・・。

「ポムの樹(木???)」のオムライスは、ケチャップライスを卵で包む方式で、「卵と私」のそれは、ふわとろオムレツがケチャップライスの上にのっていて、それをナイフで切って、自分で拡げる方式。私の場合、好きなのは、どちらかといえば、前者だ。

しかも、巻く卵はふわとろではなく、薄く、固めなのが、理想。要は、昔からある、喫茶店のオムライスだ。

私が好きだったオムライスは、東京駅から、ブリジストン美術館(現アーティゾン美術館)に向かう途中にあった、ごくフツーの喫茶店で出すオムライスで、以前、住んでいた阿佐谷にあった、河北病院の近くの喫茶店で、いつも食べていたオムライスに、とてもよく、似ていた。

ハムとタマネギの入ったケチャップライスを、薄い卵焼きで巻いて、上からケチャップがかかっているだけの、オムライスである。うまく巻けなくて、時々、卵が破れて、ケチャップライスが中から覗いていることもあって、プロのつくったような味ではない、その、ごくフツーのオムライスが、私には、とても、うまかった。

だから、オムライス専門店とかで食べるオムライスは、この味じゃないッ!!!と、拒否感があって、だんだん、オムライスは、外では食べなくなってしまった。有名なたいめいけんのオムライスも、まぁ~だ、巻いてある卵が柔らかすぎて、これじゃないッ!!!感が、強い。

ちなみに、「ポムの樹(木???)」のオムライスも、「卵と私」のそれも、とてもお上品で、私の好きなオムライスでは、なかった。

めんどくさい野郎だな、オレ・・って。

 

 

支離滅裂

家籠もりしていると、ありがたいことに、本がドンドン、読める。明日からは、木村健太郎さんの陶芸展とか、のえのんさんの個展とか、行かなくてはならないところも、いくつか、あるので、今日は、終日、継続して家籠もりの予定。

ネットで検索していたら、すでに亡くなられたSF作家の眉村卓さんが、な、何と、ハンニバル戦記をテーマにした小説を書かれていることがわかり、すでに絶版ながら、古書で見つけて、購入。眉村さんは、日本を代表するSFの大家だが、その代表作のいくつかは、絶版で、とても入手しにくくなっている。SFの代表作ですら、そうなのだから、ましてや、めずらしい歴史???小説(か、どうか、知らないが)など・・運よく、入手出来て、よかった。

その他、テレビで「情熱大陸」を観ていたら、北方謙三さんが、おそらく、最後になる歴史長編として、元寇をテーマにした作品を書き始められたことを知って、ネットで検索して、元寇をテーマにした本も、小説を含め、何冊か、購入。

そういえば、昔、NHKの大河で、和泉元彌主演で、「時宗」をやっていたが、暗くて、とてもつまらないドラマだったなぁ・・と、思い出した。その原作だか、どうか、知らないが、「時宗」という小説の合本が出ているので、うっかり購入したら、電子書籍だった。「合本」となっていた時点で、電子書籍であることに、気づくべきだった。大失敗。改めて、紙の本で検索したら、絶版。古書では、3分冊で見つかったが、電子書籍代2000円近くを、うっかり、ポチッと払ってしまったあとだったので、買わず。

ということで、カルタゴやハンニバルについての本を買ったり、元寇の本を買ったりと、何か、読書傾向が支離滅裂。

明日からは、外に出ます。個展2つに、東京都現代美術館に、世田谷美術館にも、行く予定。

 

追記 眉村さんの小説「カルタゴの運命」は、歴史小説というよりは、歴史を踏まえた、歴史は変えられるか???という、シュミレーション小説・・のようです。

とりあえずの近況

風邪の方は、ほぼ回復・・と、まずはいえる状態だけれども、時々、痰が絡んだ咳が出て、腹筋が痛い。しかし、身体が鉛のように重く、しんどいのは相変わらずで、極力、遠出はせず、近所に買い物に行ったり、隣町までコーヒーを飲みに行ったりの日々。

なにせ、近所には、喫茶店はたった1軒しかなく、しかも、喫煙OKのお店なので、愛煙家のたまり場になっていて、常に、タバコの匂いが店内に充満していて、正直、あまり入る気にはならないのだ。ああ、近所にドトールがあったころに、戻りたい。

本村凌二さんの「地中海世界の歴史」全8巻中、既刊の第3巻までを、読了した。ギリシアの都市国家の興亡の下りまでで、この後、アレキサンドロス大王がギリシアの辺境の地から出てきて、あっという間に、世界帝国をつくりあげ、そして、一代で滅び、それからは、ローマの時代になる。ローマの歴史については、塩野七生さんの「ローマ人の物語」等々で、イヤというほど、読んだ。でも、たった1人で、4000年の歴史を書き下すという、本村さんの取り組みは、まさに、前人未踏のものなので、読み始めた以上、最終刊まで、読み通すつもり。10月に、第4巻が出る予定で、すでに予約を入れた。

そういえば、「ローマ人の物語」の姉妹編として、塩野さんの「ギリシア人の物語」も出ていたが、それは未だ、買ってもいないし、読んでもいない。確か、全4巻中、第3巻までは、すでに文庫にもなっていたと思うので、この機会に買って、読んでみるか・・。

それと、カルタゴの歴史にも、ちょっと、興味があるかな???ハンニバル戦記については、塩野さんも、「ローマ人の物語」の中で、丸々1巻を費やして、詳しく書いていたけれども・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「スオミの話をしよう」

監督&脚本を手掛けた、三谷幸喜お得意の群像劇。

大富豪の妻スオミが行方不明(誘拐???)になって、その富豪の邸宅に、現夫の寒川を含め、過去に夫だった人物らが集まるという設定で、映画は、ほぼ、この邸宅のリビング内で展開するので、まるで舞台劇のよう。

長澤まさみ、西島秀俊、松坂桃李、遠藤憲一、板東彌十郎等々、芸達者を集め、それに舞台劇の大家・三谷のストーリィテリングが加われば、万全・・と思うだろうが、ミステリィ仕立てのドラマなのに、すぐに、ほぼ真相が丸わかりになってしまうのは、どっちらけ。

喜劇なのに、ぶっちゃけ、あまり笑えないが、全員での、最後の「ヘルシンキ」の歌と踊りには、大爆笑。

ハイ、とある理由で、観に行きましたぁ~。それがなかったら、正直、個人的には、あまり観ようとは思わないタイプの、映画で~す。

 

 

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