前回(薬はまだか?⑧)の続きです。
退院2日目の夜
「体が痛くて眠れない。シップを貼ってくれ」というので、背中やお尻などに貼ってあげました。
しかしその後、さらに寝付けず
シップを貼らん方がいいのでは?と不安になる義母。
義母
「痛み止め飲んでるのに、シップを貼ったらいけんのじゃないか?
先生は薬とシップ、両方使ってもいいって言ってたか?」
そう問うので
私
「どっちも先生からもらった薬だし
説明書には特に何も書いてないし
両方使っても大丈夫だよ。」
と答えました。
「いやでも、なんか・・・ブツブツブツ」
(私のこと、まだ信じてくれてない。戸惑っている様子)
このままじゃ
気になって眠れないだろうと思ったので
「そうか、じゃぁ、外そう。
あとで貼ったげるから、また言ってね」
そう声をかけ、取ってあげたのでした。
文句?何の事やろう??
で、どうしたん?って
2人に聞いてみました。
すると義母が
「いやぁ
Tちゃんにシップ貼ってもらったんだけど
全然効きゃせんし、体がぽっぽして余計に眠れんでなぁ。
飲み薬と一緒に使ったせいかと思って
『先生はいいっていったんか?ダメじゃないんか?』って、Tちゃんに問うてみたんよ。
そしたら、Tちゃんカチンときたんだろうでぇ
『先生はダメとかいってません!
そんないうなら外します!』
怒るようにシップをとったんよぉ。」
って。
心の声
「・・・え?(怒る?)
普通に接したつもりだし
怒ってなんかないし
むしろ優しい感じだと思うし
なんでそうなった??」
(しばし放心状態の私)
私がフリーズしている間に
また状況説明する義母。
「Tちゃんがな、カチン・・・怒ったんよ!・・・」
それも当の本人に聞かせてる(;^_^A
これが認知症あるあるの「被害妄想」か。
対処法は、「否定しないこと」、、、と本には書いてあるけど
初めての経験に動揺し
思わず言い返してしまいました。
「おかあさん、私はカチンときてないよ。
そんなことで、怒ると思う??
怒ったりしないよ(´;ω;`)」
「・・・。」
(言うのをやめる義母)
いたたまれずに、その場を離れる私。
あの優しい義母がこういうこと言うなんて、、、
ショックだし
心がざわざわしました。
こんなことが毎日起こったら、、、どうしよう。
不安な気持ちにも。
そして
義母が言った「病院の方への悪口」を
ふと思い出しました。
- 先生が追い出そうとしている!
- 看護士さんに放ったらかしにされた!
- 薬剤師さんは非常識だ!
優しい言葉も
悪い方に受け取ってしまう認知症。
この病と向き合うには
大きな覚悟と忍耐がいるかもしれない。
文句を言われても
優しく接することができるだろうか?
おかあさんのことを
ずっと好きでいれるだろうか?
そんな思いがこみあげたtommyなのでした。
続きのお話はまた今度。
<おまけ>
ZZZ。
(*^-^*)
入院前に義母が植えた茄子。
夏からずっと実っています。
日日草、深い色で
きれいだな。
今日も小春日和^^
穏やかな1日になりますように。
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<動画:ハムの寝姿8/6>
<応援ありがとう>