エモり眼の所持者たち | セ、セ、センスがイイネ!

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ひさしぶりのトイデジの話題 / SONY NEX-5 + Auto Rokkor 55mmF1.8(前)

 

 

いま、Z世代の間で、オールドコンデジが熱い。

電車でスマホを眺めていたら、そんな記事が目につきました。

 

ふーん。。。

 

コンデジと聞いて、懐かしい気持ちになって。

車窓に目をやりながら、あらためてわたし自身のカメラ遍歴を振り返ってみれば。

 

初めて自分で買い求めたカメラはコンパクトデジタルカメラ、Canon PowerShot1100IS でした。

その後しばらくして、たまたま衝動買いしたのがトイデジカメラ、VistaQuest VQ1005

 

それで、いわゆる「エモい」画づくりに開眼して。

続いて、トイデジ界の王、デジタルハリネズミを購入。

 

そうやっているうちに、やっぱりちゃんとしたカメラも使いたいと、SONY NEX-5 を入手したら。

やっぱり「エモい」写真に限るなと、ミノルタの古レンズを買い漁る日々に突入。

それと同時に、とにかく古いカメラが一番えらいんだと、二眼カメラにまで手を出す始末。

 

できた写真と金属カメラを眺めては、エモいエモいとはしゃぎ続けた。

そんな十年間であったなあ、と。

 

 

エモカメラでエモクルマを撮りました / Voigtlander Vitessa-T + フィルム不明

 

漂う郷愁。。。エモいエモい!

 

けれど、最近のフィルム価格の高騰を思うと、なかなかシャッターが切れません

 

令和六年三月卒業ってことになるんですか。。。時代、早っ!

 

 

一通り過去に思いを巡らせたところで。

脳内に疑問符が浮かんだのです。

 

いや、コンデジの写真、べつにエモくなくない?

 

そう、カメラ遍歴の一番始め、コンデジで撮っていたときは。

特にそう感じたことはなくて。

エモさに開眼したのはその次、トイデジを購入してからだったはず。

 

いまコンデジで撮ってみたらエモさを感じるものなのかなあ?

 

気になったので、たんすの奥からコンデジと、ついでにトイデジも探し出して。

ひさしぶりに試してみることにしました。

バッテリーがだめになっちゃってると面倒なので、乾電池で動かせる機種を選んだ昔の自分を褒めてあげたい。

 

 

うーん。。。ふつうによく撮れてるよなあ / Canon PowerShot1100IS

 

妻の誕生日会に持っていったのです。おさしみきれい。

 

エモいエモくないじゃなく、ささっと撮れるのがコンデジの強みかなと

 

エモいエモくないじゃなく、単なる飯テロです

 

一品ずつ撮っていると、そういうブロガーな気分になりますね

 

季節を先取りしたタケノコごはん、エモいですか?

 

 

やっぱり、エモいとか、そういう話じゃなくて。

わたしにとってコンデジは「さっと手に取れてきれいに写せるカメラ」でした。

うーん?

 

帰宅して、あらためて調べてみたら。

エモく撮るにはあえて画質を落とす等の工夫が必要、とのこと。

ふーむ。。。

 

 

ISO感度を上限まで上げて、白黒モードにしてみました

 

こういうこと、かな?

 

定番の手段で、プラスに露出補正。エモくなってきた気がする!

 

 

試してはみたけれど。

コンデジでエモく撮るには、もっと設定の研究と被写体選びの練習が必要かな。

この春はそれで遊びたいと思います。

 

とはいえ。

もっと気楽にエモい写真を撮るには、トイデジを使った方が手っ取り早い気もします。

ということで、ものすごくひさしぶりに、VistaQuest VQ1005 に電池を入れてみました。

おっ、まだ動いた!

 

 

ファインダーすら貧弱なので、数うちゃ当たる方式で撮るしかありません

 

こういう写りこそ「昔のデジカメ」って印象です

 

最近の妻のお気に入り「くま工場長」。ゲーセンで大量捕獲してます

 

ポケットに入れておでかけ。そうそう、こういう気楽なカメラでした

 

この街角、エモってるー

 

 

しかし、まあ、考えてみれば。

 

コンデジ、Canon PowerShot A1100IS の発売は2009年。

今から十五年前です。

よく起動したな。

 

そして、当時六歳、小学一年生だった子がいまでは二十歳過ぎですか。

つまりZ世代ど真ん中。

 

わたしの目には、その写真は「ふつう」に映りますけれど。

Z世代の青年たちにとっては、子どもの頃に目にした「エモい」写りに見えるのかもしれません。

わたしの眼は、令和を生きる現代の青年たちの眼とは、もう違ってしまっているのでしょう。

世代間ギャップってやつか、寂しいものだなあ。

 

しかも、普段わたしが見ているのは、ミノルタの古レンズで写したもの。

そもそもスマホで撮ることはあまりありません。

スマホで写したものを見慣れている青年たちとは、眼が違うのもそりゃ当然です。

世代間ギャップは開く一方ですなー。

 

ん?

 

ていうか、わたしがメインで使っている SONY NEX-5 ですけれど。

あれも発売は 2010年じゃあないか。

さすがに電池はへたってきたけれど、現在も絶賛元気に稼働中!

 

もしかして、わたし、エモくない写真を撮ることができないのか、逆に?

さすがに時代から取り残され過ぎな気もしてきたぞ?

スマホで撮ればいいのだろうけど、それはカメラ趣味人としてなんだかくやしいし?

ああ、その感覚もまた、昭和生まれの感覚なのか。

 

やれやれ、本当に寂しくなってきました。