また来た鴻巣（こうのす）、鴻神社 / トイデジ VistaQuest VQ1005
いわゆるひとつの野暮用で、またも鴻巣市へと行って参りました。
ちょっと前まで免許センターの印象しかない街だったのですけれど、三回目。
どうも不思議と縁がつながったような気がします。
あいにくの冷たい雨の中。
チノパンのポケットには単四電池とキーホルダー型のトイデジカメラ。
黒い傘を差して歩き回りました。
このカメラは薄暗い感じに撮れるので、こんな天気の日にふさわしいと思ったのです。
前回のブログで、今年の春はコンデジとトイデジで遊びたいと書いたばかりですしね。
三月の雨はまだ冷えます
お気楽カメラなので、水平もテキトーです
縁切りの三狐稲荷。こんな雨の日に参拝者に出会ってしまったら。。。
安産祈願はともかく。去年はタマゴ、高かったっすねえ
鴻神社で一通り撮ってさらにテキトーに歩きます。
なにせ野暮用、時間をつぶす必要があったので。
風こそないけれど、そこそこ強い勢いで落ちてくる雨。
水たまりを避けて歩いても、アスファルトからの跳ね返りでぐっしょりとズボンの膝下が濡れていく。
ふと思い出しました。
薄いベージュから濃い茶色へと色の変わった、すっかり濡れたチノパンのすそ。
水を吸って硬くなった、この感じ。
ひんやりと脚に貼りつく、この感じ。
たしかに覚えはあるのだけれど。
最後にこれを感じたのは、いったいいつだっただろう？
学生のとき、大学までの道のりで、こんなことが確かにあったはず。
卒業してからはあっただろうか、この感じ？
去年のわたしの誕生日。
妻がプレゼントを買ってくれると言って。
でも、特に欲しいものも思いつかなかったので。
あれでもない、これも違うと、二人でさんざん探し回って。
ようやく納得して買ってもらった、何本かのズボンの一つが、この茶色いチノパンでした。
それまでジーンズか黒いチノパンばっかりで、茶色いズボンは久しぶりだったのです。
もちろん背広のズボンも黒ですし。
立ち寄ったコンビニの灰皿の前で、たばこをくゆらせながら。
ズボンのすそを見下ろして、しみじみそれを考えてました。
もしかして、この感じ、案外長い間忘れていたのかもしれないぞ？
裏口の下に花。もっと花だらけになったらいいと思います
木、はみ出しすぎ。切ったら災いがあるとか、そういう話ですか？
そしてもうひとつ、思い出したことがあります。
や、これは、いまこの文をつくってる最中に思い出したんですけれど。
たぶん昭和の時代から、ずっと静かに問題になっている話題だと思うんですけれど。
結局、ズボンなのかパンツなのか、どっちなのかって話ですよ！
いやさ、知ってるよ？
ずいぶん前からナウなヤングはパンツって言ってるって、知ってはいるんだけどさ？
でもそれだと下着とズボンの区別がつかなくて不便でしょうが！
みなさんも、もう何度も激論の果てに、ナウなヤングと血で血を洗う抗争を繰り広げてきたでしょう。
もはや耳にオクトパスな話題とも存じます。
椎名誠がエッセイで同じことを主張していたのを呼んだ憶えもあります。
けれど、いま一度、清く正しい一本筋の通った男として、わたしは主張したいのであります！
ズボンでいいだろ、ズボンズボンズボン！
もちろん、ジーンズズボンと呼べとか、チノパンズボンとか、そこまでは言わない。
猿股とか股引とか言えとも言わない。
その辺はわたしもよく区別がついていない。
でもさ、一般名称は「ズボン」に統一してよくないか？
そうじゃないと、ズボンの話をするとき、いちいちストレスを感じるんだよ！
今回もほら、ズボンが濡れた話じゃないすか。
「ズボンを濡らした」なら、ああ、雨とか降ってるんだろうなーって思えるでしょ。
少なくともそう思う余地はあるじゃないすか。
ところが「パンツを濡らした」だと、どうですか？
漏らしてるじゃないですか！
どーしてくれるんですか！
「おい、ズボンを上げとけ」なら、濡れないようにすそを上げておけって意味にも読めます。
どっこい「パンツを上げとけ」だと、もうあの状態しかないじゃないですか！
おまわりさーん！
や、わかります、パンツ派の反論はわかっているんです。
トラウザーと呼べばいい、とか。
下着の方はアンダーウェアと呼べばいい、とか。
そう言うんですよね。
長いわ！
ということで。
試験的に、タイトルはあえて「鴻巣ぬれパンツ」としてみましたが。
正しくは「鴻巣ぬれズボン」としたいと、そうであって欲しいと。
いま一度、令和の世にあって、わたしはそれを主張したいのであります。
ズボンって言う方がエモいっすよね？