只今、「門」と「櫓」を兼ね備え、特に「大手」等の重要箇所を固めた最強の門であった「櫓門」シリーズをお届け中です。

 

ということで、今回第20弾は、「松尾城」(千葉県山武市)の「櫓門」をお届けします。

 

松尾城 御殿表門」(城跡近くの市内の民家門に移築現存)

 

1868年に「徳川家達」が駿河へ国替えとなったことに伴い、元々その地を統治していた7藩(浜松、掛川、沼津、田中、横須賀、相良、小島)が国替えのあおりを食って、上総・安房に移転とともにその地に陣屋、城を築くことになりました。

 

「掛川城」の「太田家」は、移転先が上総国で現在の「山武市」になりました。急遽、城づくりを進め、当初は稜堡式の四稜郭を造成するつもりが土地の制約で三稜郭を造る工事を進めていましたが、1871年に廃藩置県となり、未完成のままとなりました。

 

お城の名前は、「掛川城」の別名だった「松尾城」と称して、藩名も「松尾藩」としたそうです。

 

御殿表門」は、藩主の居館が先行して建築されたその表門ですが、非常に立派な二階建ての「長屋門」形式です。

 

1階部分と2階部分の間には瓦屋根や瓦庇はありませんが、1階部分は板張りに、2階部分は白漆喰となり、門扉は「八双金具」を使用し、門両脇には潜り戸を設けるなど格式を持たせています。

 

現在は、「松尾城」の直ぐ近くの「民家」の門として移築されていますがあまり改変もされてなく、「櫓門」とでも言えそうな門ですので、今回採り上げしました。

 

移築現存「松尾城」の「御殿表門」(現 民家の門)

移築現存「松尾城」の「御殿表門」(現 民家の門)

移築現存「松尾城」の「御殿表門」(現 民家の門、民家側から)

移築現存「松尾城」の「御殿表門」(現 民家の門、門内と門扉)

移築現存「松尾城」の「御殿表門」(現 民家の門、1階部分は板張り、脇門あり)

移築現存「松尾城」の「御殿表門」(現 民家の門、正面右側には屋根の庇が付くが後年のモノか?)

 

 

 

 

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