『①外圧で開国を迫られ、安政の大獄や将軍継嗣問題、攘夷運動等が高まる中で、幕府が威信低下し、そして、②最後の将軍”徳川慶喜”が大坂から江戸へ逃避していく その間に起こった出来事に纏わる「お城」を採り上げる』シリーズです。

 

幕府は、「第二次長州征伐」で長州を攻めるべく、各藩連合の「幕府軍」を編成して四か所で「長州軍」と対峙します。しかし、各所いずれも長州軍に攻められたり、劣勢となって自ら自分のお城に火をつけて退去、更には総大将でもあった将軍「家茂」が「大坂城」で逝去したことによって、長州から撤退を行ったので幕府の威信も大きく低下しました。

 

その後、14代「家茂」の後見役だった「徳川慶喜」は15代将軍に推挙されます。しかしながら「慶喜」は「将軍職」を受けることを拒み続け仕方なく受けた形をとりましたが、1年余りした1867年10月に「大政奉還」を「二条城」の大広間で宣言し、政権を朝廷に返上しました。

 

「大坂城」復興天守

「二条城」大広間(大政奉還が宣言された部屋、内部は写真禁止

 

これで討幕を免れた「慶喜」は、政権を朝廷に返却したことで、新政権の中心となる「朝廷」だけでは政治はできないと高を括り(たかをくくり)ました。自分が「将軍」から「上様」と宣言して旧幕府機構を動かし、引き続き全国支配をしようとの目論見がありましたが、「岩倉具視」が画策した「王政復古の大号令」で天皇中心の政治を行うことが宣言されました。

 

「慶喜」は、政権を朝廷に返したことで「京」で配下が暴発する可能性があるのでそれを回避する為という表向きの理由で「大坂城」へ移ります。しかしこれは、「大坂城」内に居る配下の軍事力や商都であった大坂の財力を背景として新政権内で旧幕府側が有利に立とうと画策したようです。更には在日する6カ国に対しても外交権を認める等の動きを見せました。

 

このような動きの中で、「薩長」の強硬的なやり方に諸藩にも動揺や不満が出たことで、旧幕府が力を結集させて盛り返すのではないかと、「薩長」は危機感を持つようになりました。そこで「薩長」は「旧幕府」側を叩く為に、「新政府」に対して戦いを蜂起させ、それを成敗するという構図を描き、戦いを仕掛けました。それが、「鳥羽・伏見の戦い」に繋がります。

 

「第二次長州征伐」後は、以上のような大まかな経緯を辿りましたが、その中でスポットが当たったのが「二条城」と「大坂城」でした。

 

大坂城」(大阪府大阪市中央区)については、このシリーズ内ではお届けしていませんが、少し以前に紹介したブログ(動画)や秋ごろにかけて数多く来訪した時のブログがありますので、そちらを参考にしていただければと思い、URLのリンクと「重要文化財」の建造物等少しばかりの写真を貼らせていただきます。

 

「大坂城」内を動画で紹介!

「大坂城」を外堀側から紹介

「大坂城」を外堀側から紹介

「大坂城」を外堀側から紹介

「大坂城」の三重櫓について

「大坂城」の三重櫓跡について

「大坂城」の三重櫓跡について

 

「大坂城」復興天守(西側から)

乾櫓

千貫櫓と大手門渡櫓門

大手門高麗門

大手門高麗門

大手門渡櫓門

千貫櫓

焔硝蔵

桜門高麗門

桜門高麗門

御金蔵

金銘水井戸屋形

一番櫓

六番櫓

六番櫓と外堀沿いの横矢掛り

 

また、当シリーズの一番最初に、「二条城」(京都府京都市中京区)について紹介しました。

 

当城は、幕府と朝廷間の融和を図るべく「孝明天皇」の妹「和宮」と結婚した14代将軍「徳川家茂(いえもち)」が、強く攘夷を求める「孝明天皇」の要請に応じて、攘夷についての考え方を少しでも隙間を埋めるべく話しを行うために上洛した際に居城したお城でしたね。こちらもURLのリンクと最初に紹介しました写真の内「国宝」「重要文化財」の建造物等少しばかりの写真を貼らせていただきます。

 

「二条城」の紹介

「二条城」の紹介

「二条城」の紹介

大手門

番所

築地塀

東南隅櫓

唐門(内側より)

二の丸御殿車寄・遠侍(国宝)

二の丸御殿式台(国宝)

二の丸御大広間(国宝)

二の丸御殿黒書院(国宝。裏側より)

二の丸御殿白書院(国宝)

南仕切り門

桃山門

鳴子門

本丸櫓門

本丸御殿(旧桂宮邸)の常御殿 

天守台

西南隅櫓

西門(埋門)

土蔵(米蔵)

北仕切り門

北大手門

二の丸土蔵と長屋門(十二~十番)

二の丸御殿台所

 

次回からは、いよいよ「鳥羽・伏見の戦い」以降に関わったお城や陣屋、奉行所等の話を進めていきたいと思います。

 

 

 

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