<【スズラン閉店】のまとめ書けそうか?>、「うん、何とかなりそう」、<どういう視点でまとめるんだ?>、「スズランの閉店は、前橋の商店街変遷の一コマだと思うんだな。だから、どういう変遷の結果なのかをちゃんとしておきたいな」、<SINさんが心配してた将来的なことはどうすんだ?>、「それは一緒にできないから。別に書くよ」、<分かった、書きな!>

 


6月1日の記事にSINさんが「再開発後も中核施設を担うはずであったスズランの閉店は、今後の再開発計画に影響を及ぼすでしょう」ってコメントをつけてくれました。このコメントをきっかけに、スズランデパートについていろいろ考えてきました。(
【スズラン閉店】 始まりは6月9日 その2は6月10日 その3は6月11日 その4は6月15日 その5は6月16日 その6は6月22日 その7は6月27日
今回は、そのまとめとして、まずはしっかり経緯を振り返りたいと思います。今までん書いてきたことと重複しますがお許しを…

 スズランの前身は、1947年に桑町通(現中央通)で始めた布地の卸売りです。「スズラン衣料品店」という看板が出たのは1952年、女性の衣料品が安いと評判でした。1960年ごろの商店街の話題は、宇都宮には上野百貨店、水戸の伊勢甚百貨店と志満津百貨店がある、高崎では『藤五』が百貨店を目指してる、それなのに前橋にはデパートがない、このままでは前橋の商業はダメになるって声が高まり、商工会議所が中心となって、市当局と市議会の全面的支援で百貨店開設準備(仮称「丸三百貨店」)が始まりました。そして、1964年「前三百貨店」が開店しました。地下1階地上6階のビルは、当時の群馬県内で一番高い建物、売り場面積は8000㎡、三越の全面的支援を得て、社長も派遣してもらってのスタートでした。

 「前三百貨店」が開店した1960年代は、全国の地方都市で大型店の出店が盛んになっていました。前橋では、1961年に映画館「松竹座」の建物を利用して「十字屋前橋店」、そして、1968年にはスズラン衣料品店が小石神社の土地を買い取って前橋で二つ目の百貨店「スズランデパート」を開店したのです。同じ年に野中興業の「ヒカリ座」跡に「長崎屋前橋店」が出店しています。そして、スズランの隣に「丸井前橋店」が出店しました。こうして、1960年代の前橋の中心商業地には五つの大型店が開店して、商店街の様相は一変したんです。みんな喜んでいました。

 1970年代に入っても大型店出店は続きました。ニチイの『前橋サティ』が、萩原朔太郎の墓所がある『政淳寺(しょうじゅんじ)』を移転させた跡地に出店、群馬銀行本店跡地には『前橋西武』が、六供町の上毛撚糸の工場跡地にはダイエーと合弁で『上毛シルクプラザ』が開店したんです。新たな大型店の出店が続く中で、十字屋前橋店は1976年に閉店しました。大型店間の競争が激化してきていたのです。その中で、前橋駅前の曽我製粉が工場を移転させ、跡地にイトーヨーカドーをキーテナントとする商業ビルを計画、小規模小売事業者を中心に、出店反対運動が起きました。大型店が小規模小売商店の経営を圧迫し、店を閉める商店が出てきて、商店街が衰退する現象が起きて来ていたのです。

 1980年代、私の友人のḾさんなどはハンストまでして反対したのですが、曽我製粉は1984年にイトーヨーカドーを開店させました。そしてḾさんが危惧した通り、中心商業地に出店していた長崎屋前橋店は1984年に、丸井前橋店は1986年に、経営不振を理由に閉店しました。商工会議所と市当局が全面支援を続けていた前三百貨店も1985年に閉店、累積赤字は35億円近くになっていたそうです。併せて、小規模商店の閉店も顕著になってきて、前橋の商業地の衰退を心配する声が大きくなったのです。この流れはその後も続きます。前橋サティーは1993年に、上毛シルクプラザ(ダイエー)は1995年に、前橋西武は2004年に閉店してしまいました。そして、前橋の中心市街地の大型店は、スズランデパートとイトーヨーカドーだけになりました。

 他の大型店が営業不振で閉店に追い込まれる中で、スズランデパートは、竪町通りにスポーツ館(1987年)を、丸井前橋店の跡に新館(2002年)を、そして本館東にシューズ館をと、規模を拡大しながら、積極的な投資を行い、新しいテナントの導入を計って顧客の拡大に努めていました。市当局と商工会議所の全面支援を受けてた前三百貨店が行き詰まっても、「買い物難民が出る!」と大騒ぎになった2010年のイトーヨーカドー撤退後も、スズランは生き延びてきました。大手流通資本と競いながら積極的な経営努力を続け、私の暮らしを今日まで支えてくれてきたスズランに、私はただただ感謝しています。

 

  2003年に太田市にイオンモールがオープンしました。敷地面積約186,000m²、延べ床面積約116,000m、ショップは150件ほど、,駐車場4200台という壮大なものでした。建設中に一度見学させてもらい、オープン後にも訪ねました。感想はただ一つ、「流通業が『街』をつくっちまった」とたまげました。そして、中心商業地は小売業だけでは成り立たない時代が来ると感じていました。実際、2000年代に入ると、私が大好きだった店も含めて、前橋の街の小売店は次々と閉店して行きました。

 そして前橋でも、2007年にユニーが「けやきウォーク」を、2010年にベイシアグループが「パワーモール前橋みなみ」をオープンさせました。パワーモール前橋みなみは敷地総面積は23万㎡、駐車場4200台、ベイシア、カインズなどの核店舗を中心に、コストコ、イケア、PC DEPO、蔦屋書店、ABC MART、JiNS、ユニクロなど30ほどの大型専門店が出店、売り場面積は7万㎡を超えています。前橋市全体ので50万㎡ほどですから、パワーモールが15%ほどを占めています。数多くの大型店との競争の中で生き延びてきたスズランも、モールやモール型SCを前に、業態を変える必要に迫られ、高崎店は、既に従来のデパートとは全く異なるスタイルに変えた新店舗につくり変えました。。

 流通産業は一定の期間のサイクルで業態を変えなて行く産業なんだなと感じています。長崎屋や十字屋、ダイエーやイトーヨウカドー、みんな20年から30年のサイクルで反映し消えて行きました。業態をうまく変えられたところが生き延びて行くのだなと思います。イオンモールが群馬に進出してきて20年が過ぎました。でも、モールはまだ進化を続けています。それと、ネット通販と宅配という新しい業態も進化の途上にあります。1960年以降の流通産業の変化の中で前橋の商業地は何度も「破滅」するっていわれてきましたけど、そんなことはなかったです。スズランもよその地方都市のデパートが次々と消えて行く中で70年近く市民の消費生活を守ってきてくれました。誰かさんみたいに「残念」の一言で済ませるのでなく、見事にやってきてくれた、善戦してくれた評価し、感謝しなくてはいけないと思います。でも、この先どんなことになるのかな…

 

 時代の変化が激しくて、私のような消費者は、自分の10年後の消費生活の姿が想像できないでいます。そんな中で、地方都市の百貨店の時代は終わったんだなって気がしています。スズランは、宇都宮の上野百貨店のように倒産したわけではないし、水戸の伊勢甚百貨店や志満津百貨店のように大手の流通資本に飲み込まれてしまったのでもありません。流通産業と商業地の変化の中で、きっと業態を変え、新しいスタイルの店として再生してくれるものと期待しています。スズラン前橋店の閉店で前橋の中心商業地はこれでおしまいだみたいな論調がネットに氾濫してます。でも、過去を振り返るといろいろあったけど、私たち市民の暮らしを立派に支えて来てくれました。「捨てたもんじゃねえ!」「街はそんなに簡単に死にゃあしねえ!」、これが私の【スズラン閉店】のまとめです。

 

 <SINさんから指摘されている「今後の再開発計画に影響」なんかについては、ヒゲは別に書くよと言っています。申し訳ありませんが、しばらくのお待ちを>

 

 
昨日は霧雨のように細い雨が時々降る天気でした。JAファーマーズ朝日町店へ野菜を買いに出たほかはずっと家にいました。来客も一件ありましたものですから。昼食は、ジャガイモのガレットを焼いて食べました。うまく焼けました。

 


夕食のおかず、主菜はОさんからいただいた上野村産の鮎を塩焼きにしました。若鮎です。すごくおいしかったです。ごちそうさまでした。

 
ヤナギタデを添えていただきましたので、蓼酢も作りました。こういうのは焼いたのを母さんちへ運ぶというのは野暮ですので、義母さんにわが家に食べに来てもらいました。


ユキ子さんが母さんを迎えに出かけたときには、雨は本降りになっていました。


副菜は、豚ロース肉と野菜の冷しゃぶ、味噌風味のゴマダレを用意しました。野菜は。新タマネギ、ピーマン、キュウリです。

 
それと、ラディッシュ、トマト、ちくわのポン酢マヨネーズ和えと、枝豆、しば漬け、オカヒジキのお浸しでした。汁は、ナスの細切り、とろろ昆布、それと万能ネギです。義母さんも若アユの塩焼きをとても喜んでくれました。ありがたいことです、ごちそうさまでした。

今日は、NiiSへトレーニングに行ってきます。【スズラン閉店】ご意見がある方は、ご遠慮なくコメントを入れてください。

 

 ヒゲじいさんの連れ合いの三代目若柳吉駒でございます。
1937年(昭和12年)に祖母の初代吉駒が創設し、伯母の二代目吉駒から私に引き継がれた美登利会を主宰しております。毎年4月に、舞踊会を開催しております。今年も4月5日に82回目を開催することができました。また今年の夏も恒例のゆかたざらいを、次の通り開催いたします。
  美登利会ゆかたざらい
    令和8年7月5日(日曜)午後1時半開演
    昌賢学園まえばしホール(市民文化会館)小ホール


                    入場無料、どなたでもご覧いただけます


第82回美登利会と第7回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧ください。

第81回美登利会と第6回三代目吉駒リサイタルはこちらをご覧ください
第80回美登利会と第5回三代目吉駒リサイタルはこちらをご覧ください
第79回美登利会と第4回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧ください
お稽古場は前橋市城東町、三代目吉駒をご紹介しますのでこちらをご覧ください