【間違って使われやすい日本語】安堵する様子に使うのは、「肩をなでおろす」or「胸をなでおろす」? | さようならを言う前に

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間違って使われやすい日本語、今日は混同して
使われてしまうことが多い
「肩をなでおろす」「胸をなでおろす」
について。
正しいのはどちらか分かりますか?



正しい表現は
「胸をなでおろす」です。

安堵するときになでおろすのは、「肩」ではなく
「胸」が正解です。

「胸をなでおろす」の意味はこちら。

 
心を占めていた心配事がなくなり、安心する。
安堵する。
(広辞苑 第七版/岩波書店 より引用)


もし「肩」を使い、同じような様子を表現するなら

「肩の荷が下りる」が適切でしょう。


「肩の荷が下りる」の意味はこちら。

責任や負担から解放されて楽な気分になる。
(広辞苑 第七版/岩波書店 より引用)

気にしていた事や責任から解放されて、
ほっとする。
(新明解国語辞典 第八版/三省堂 より引用)

「肩の荷が下りる」は「肩の荷を下ろす」と言い
換えることもできます。

「肩の荷を下ろす」の意味はこちら。

責任や義務を果たして、解放された気分になる。
(新明解国語辞典 第八版/三省堂 より引用)



「胸をなでおろす」の使い方を例文で紹介 
 
子供がひとりで電車の乗り換えができたと聞き、
胸をなでおろす。


 「胸をなでおろす」は、心配事がなくなり、
安堵する意味なので、たとえば、お子さんが初めて
の体験をするときに、親は胸をなでおろすことが
よくあるでしょう。


 
「肩の荷が下りる」の使い方を例文で紹介 
 
今期の部内目標をクリアすることができ、ようやく
肩の荷が下りた。



 「胸をなでおろす」、「肩の荷が下りる」はどちらも
「ほっとする」様子を表す言葉ですが、
「胸をなでおろす」は心配事が解決したときに使います。
 
「肩の荷が下りる」のほうは、責任や負担から
解放されるときに使います。
 
そのため、大事な役目やプレッシャーから解放
された状況を説明するときに最適です。
 
使い方を間違えないようにしたいといつも
考えてはいますが、難しいです。
 
 

 

              

 

読んでくれてありがとう~枠はkumakunさん、動く画像はmakokomaさんから