会社の人が食事をごちそうしてくれました。

昆明の人は魚が大好きみたいで、よくドーンと魚料理がメインディッシュに据えられます。
せっかくの高価な料理にですが、淡水魚は生臭くどうにも苦手。
口では「おいしい」と言いながら、心では「別に…」と思ってしまいます。

むしろおいしかったのは、一見ポテトチップスのような茨茹片(クワイ)。

茨茹片(10元)
雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-ポテトチップスみたいな・・・

味もポテトチップスみたいですが、もっと深い味わいで美味。
ビールのつまみにぴったりでした。

ところで、私はクワイなんて食べたことがありませんでした。
あとでwikipediaで調べたら、「日本では「芽が出る」縁起の良い食物として、煮物にしておせち料理で食べられる習慣がある」とあります。また「カリウム、タンニン、カテキンなどを含み、健康に良いとされる」そうです。

クワイ(wikipediaより)
雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-くわい

この店の食材は、昆明から2~3時間のところにある「蕪仙湖」という、水が澄んだ湖として知られるところから仕入れています。

だから特別美味かったのかもしれません。
昨日は中秋節

中心地にある繁華街、南屏街では、いつも以上に多くの人出でにぎわっていました。

にぎわう南屏街
$雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-ナンピン街


マクドナルドはすでに高嶺の花ではない昆明ですが、そこで孫たちを引き連れ、楽しそうに食べているおばあさんを見かけました。

きっとマクドナルドが好きな孫たちのために、わざわざ街に繰り出して食べに来たんだろうな~と想像します。
祭日ならではの光景に、久しぶりにほのぼのしました。

南屏街にある、行列のできる焼き鳥屋さん(詳細はこちら)の前では、通常の3倍ぐらいの行列ができていました。

この鶏を家に持って帰って、みんなで食べるんだろうな。
クリスマスにケンタッキーのチキンを買って家に帰ったことを思い出しながら、これまたほのぼのと想像してみました。

鶏肉屋

$雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-焼き鳥屋
2000年前後は、上海の旧フランス租界にあるバーによく行ったものです。

特に行ったのは、古い洋館をリノベーションしたところです。
ル・ギャルソン・シノワは今はなくなってしまいましたが、その後同様の店が続々できており、上海に行くたびに違う店を見つけることができます。この街の懐の深さを思い知らされます。

昆明も、ベトナムが近いこともあってフランスの影響が強く、ところどころ洋館が残されています。

最近行ったバーは、まさに上海のバーみたいなところ。戦前にYMCAだった洋館で1933年に建てられました。でもフランス人ではなく、アメリカ人と中国人のコラボで設計された建築のようです。

バー「陌上开花」
$雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-bar1

ラフな仕上げだし、パッと見で大したことのない内装なのですが、なぜか建築としっくりマッチしていて、とても心地の良い空間となっています。

ここをデザインした人が酒を飲んでいました。

彼は昆明の若手デザイナーの中では有能な人のようです。
「模倣するのではなく、雲南ならではのデザインを作りだしたい」という彼は、すでに麗江のリゾート地でデザイナーズホテルも手掛けており、その写真も見せてもらいました。
中華&雲南少数民族テイストをうまく現代風に洗練させており、正直とても感心しました。

このバーのデザインは、少ない内装資金のなか、どうにかしていい空間を作ろうという思いで作ったそうです。

バーの外観
$雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-bar2
最近、タコ焼を良く作るようになりました。

北京路にドイツ系スーパー「メトロ」があります。

そこでは海外の食品がたくさん売られている他、生活用品や文房具、電気製品など、なんでも買うことができます。

鉄板付き電熱器も売っていたのですが、平たい鉄板のほかにタコ焼用鉄板も付いていました。
だからおもわず買ってしまったのです。

しかし私が作るタコ焼は、私以外にとってはうまくないかもしれません

私が通っていた東京・立川二中のそばにあったタコ焼屋さんの味を模倣しているからです。
この店はコストダウンを追求しているのか、生地は水みたいに薄く、タコでなくイカを使っています。
歯ごたえを出すためなのか、沢庵を入れています。
ソースは、(たぶん安かったのでしょう)ウスターソースのような味の「わさびソース」を使っています。

コストダウンを追求した生地は、偶然にも「外側がカリッと、中身がとろ~り」といった出来上がりとなります。

それをだぼだぼソースと一緒に食べると、カリコリとした沢庵のと相まって、食べ物の味をまるでわかっていない中坊にとっては、なんというかB級ならではの病みつきの味となるわけです。

そんな、ほとんどの人にとってうまくないであろうタコ焼を、中国の雲の南で作るのは決して悪い気分ではありません。

手作りのタコ焼
$雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-たこ焼き
dodolookのことを知ったのは2年ぐらい前のこと。

youtubeなどで短編の映像をたくさんupしています。

例えばこんな感じ。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm5220180

http://www.youtube.com/watch?v=s0Nt0-8YU9s&feature=related

彼女の映像は全体的に、日本的な「かわいい」文化を取り入れており、個人的には見ていてとても共感できます。おそらく、多くの日本人も同様だと思います。

それだからか、日本人と中国人の混血だという噂が中国でありました。実際は違いますけど。

映像だけにとどまらず、彼女は(いわば日本的な)かわいいイラストも書けるし、演技もできるし、歌も歌えます。
マルチタレントというわけです。

去年あたりにカナダの大学の留学を終えると、台湾に行き、タレントになりました。
しかし、台湾では彼女の良さがうまく引き出されていない印象があります。

彼女が台湾のTVで初出演したときのバラエティ番組を見たことがありますが、やや痛い感じでした。
司会者も彼女どういじって良いのか分からないようで、とてもぎこちないものでした。

また、短編映画を実験的に作ってみたりしていますが、これもなんだかイマイチ

彼女の場合、むしろ日本に舞台を移して、中華圏と日本を結び付けるような仕事をしたほうが輝くと思います。

もう少しいえば、日本の経産省や企業が彼女を戦略的に起用して、日本の「かわいい文化」をPRしてもらったほうが、中華圏に対して、より効率的にナショナルブランドが構築できるのではないかと、個人的には強く考えています。