先週、北京伝媒大学アニメ科の偉い先生が講義をするというので、雲南大学の講堂に聞きに行ってきました。

驚いたのは、講義でなくて会場でした。
すごい風格のある中国風の建物で、カッコいい。
脇に立ててあった説明板を見ると、明代に建てられたもので、時の皇帝もお泊りになったそうです。

こんな会場で講義するのはさぞかし気持ちいいだろうなと思っていたら、この先生も「光栄です」と言っていました。

さて講義ですが、アニメ科で研究する内容と、学生に対する指導の話がメイン。
一言で言うと「中国のアニメはまだまだなんだなぁ」という感じでした。
もっと頑張ってもらいたいのですが…。

とりあえず中国の学生には、漫画・アニメのプロを目指す若者を描いた漫画「アオイホノオ」を読んでみるのをお薦めしたいです。

雲南大学の講堂
$雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-講堂


アオイホノオ 1 (ヤングサンデーコミックス)/島本 和彦

¥540
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友人に誘われ、昆明中間層のお宅にバーベキューに行ってきました。

この家は、マンションタイプではなく別荘型で、3階建。300平米以上です。
日本車メーカーのディーラーを経営する夫、出版社の編集者である妻、5歳の娘の3人家族。

内装は東南アジア風で、民族チックなテイストと木(モク)がよく調和しています。

2階のリビング
雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-リビング

ベランダはバーベキューするにはもってこいの広さで、6人くらいの人が集まっているにも関わらず、十分快適でした。

しかし羨ましかったのは1階のAVルーム兼書斎で、ハイスペックなプロジェクターと音響設備があるとともに、デカいMacとwindowsのパソコン、それに書庫までついています。まさに男の夢。

ブルーレイということもあって、映画館なみの画質
雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-AVルーム

買い物は常にドイツ系高級スーパーのメトロみたいだし、まさにいまどきの中国中間層らしい生活風景でした。
1年以上、iphone4以外で写真を撮ったことがありません。
カメラは追求し出すときりがないので、シバリを設定した方が個人的には楽なのです。

画質は悪くないし、便利だし、今のところ大満足。
そもそも写真のド素人には、ちょうどいい性能です。

そして、この半年で、我ながら一番の出来が、メイド喫茶で撮ったこれです。

$雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-メイドさん

実は表情とか姿勢とか、何度もダメ出しをして、やっと撮ったものです。

ウエブサイト「insight china」に掲載するための写真でしたが、編集担当の方も気に入ったようで、本来の指定は後ろの方に小さく載せるものだったのに、トップ写真に据えていました。
http://www.insightchina.jp/newscns/2011/09/17/40795/

ちなみに半年前の会心の一枚はこれ。
http://www.insightchina.jp/newscns/2011/02/18/14260/
「若手イケメンデザイナー」というのが代名詞になっている建築家の山崎健太郎さん

そのブログで、上海の魅力を以下のように表現していました。まだ若いのに、本業のデザインのみならず、色んなことを知っている人なんだな~と感心。勝手に引用します。


リチャード・フロリダ教授は”The rise of creative class”という著書の中で都市を測る3つの指標を提言しています。彼は3つの「T」が重要であると言っています。

Technology(技術) Talent (才能) Tolerance(寛容さ)

この3つを備えた都市は、多くの才能を引き寄せ、その才能は新しい産業を興し、都市に大きな経済利益をもたらすと述べています。現在のグローバリズムの中において、加熱する都市間競争を考えるうえで非常に重要な指標です。

Tolerance(寛容さ)という概念は少し捉えづらいですが、多くの都市や地域がartを地域復興の第一義にすえているのは、このToleranceへの訴求ということができます。Artは異なったバックグラウンドをもった外国人をやさしく迎え入れ、個人と個人とのコミュニケーションを可能にします。Artが多くの外国人を惹きつける大きな理由の一つはここにあるのだと感じます。つまりArtに対して都市が寛容であることは、都市がさまざまな価値観を持った人々に対して寛容であるということができるからです。

M50(莫干山)、Tang zi fang(田子坊)、Weihailu696(威海路696)は、スタジオを持っているアーティストを含め、多くの外国人を惹きつけ、受け入れています。現在の上海のTolerance(寛容さ)を示しているエリアということができます。経済成長だけではない国際都市”Shanghai"のもう一つの側面です。


実は我がデザインオフィスには、山崎健太郎さんの部下である上野さんが働いています。

山崎さんとは今年知り合ったばかりですが、まるで長年の友人みたいな気持でお付き合いさせていただいています。また会いたいな~!

山崎健太郎ワークショップ
http://www.ykdw.org/
角川グループホールディングス(角川GHD)の中国合弁会社、広州天聞角川(天聞角川)が9月5日、月刊漫画雑誌「天漫」を創刊しました。

買おう買おうと思って買わないまま今日に至ったわけですが、雲南大学の教え子によれば、中国版「ヘタリア」である「中国十三名城擬人」が注目されているようです。

一応「ヘタリア」について説明しますと、世界大戦中の各国を擬人化した漫画で、中国でも人気があります。
「ヘタリア」とは、戦争であまり強くなかったヘタレなイタリアを略したもの。
漫画の中の擬人化されたイタリアも、とてもヘタレなキャラクターとなっています。

一方「中国十三名城擬人」は、北京、上海、アモイなど主要13都市と擬人化したもの
北京が生徒会長になっていて真面目そう。上海はハンサムでおしゃれな感じ。

明日あたり、時間があれば買いに行くことにします。

中国版「ヘタリア」
$雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-ヘタリア中国版