雲南大学の郊外キャンパスの校門前に大きな「五月天(メイデイ)」の看板が立てられていました。
今度彼らが昆明でライブをやることは知っていましたが、でもなんで校門にこんな大きな広告が?

雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-メイデイ

五月天といえば、台北の北にある海岸に行ったことを思い出します。
彼らがまだ駆け出しのアイドルだったころ、つまり約10年前、私は研究資料を探しに台北に来ていました。
当時台湾の大学に留学中だった、私と同じ大学院研究室の女の子に誘われて、その海岸まで行ったのです。
通勤で使われそうな電車に乗って30分ぐらいなので、気軽に行ける観光地といったところ。

なぜその海岸に行ったかというと、五月天の名曲になかに、この場所を歌ったものがあったからです。
彼女は五月天の大ファンだったので、ぜひ一緒に行こうと誘われたのでした。

この海岸は、干物やらの海産物が売られていたり、うまそうな屋台があったりなどして、庶民的。
なんとなく子供のころよく行った熱海に似ています。
日本人の郷愁を誘うところなのか、宮崎駿もロケハンに来たという話を後で知りました。

台湾語で歌われるその曲を聴きながら海を眺めていると、確かに名曲と思われました。
そのとき「台湾のサザンオールスターズ」という俗な表現が頭に浮かんだものです。

さて五月天の看板ですが、「五月天って、本当に雲南大学に来るのかな?」と学生が言っているのを聞いて、その看板が雲南大学で記者会見をする告知だっとことをやっと知りました。

ネットのニュースで、本当に10日に雲南大学に来て、11月のライブの記者会見をしたことを知りました。

後青春期的詩(台湾盤)/五月天(メイデイ)

¥2,650
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文林街というカフェ街の中でも、一等地といえる場所に立地するフレンチ・カフェ
フランス人と中国人の共同経営の店です。

(写真ではみえないけど)店員もフレンドリー。
雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-フレンチカフェ2

中国人経営者の話では、このエリアの中で最初にオープンしたカフェだとのことです。
支店は出さないのかと尋ねると、「いいえ。フレンチカフェは世界に一つしかない存在だから」と、ちょっと真意をつかみきれない返事がありした。

彼女は毎日朝になると犬2匹を連れて店に来て、珈琲を飲みながら優雅にネットサーフィンしています。
いつも一番いい場所に陣取っているあたり、どうかな~とは思いますが…。

でも全体的にオープンな感じの空間は、とてもくつろぎやすく、雲南コーヒー一杯10元というのも魅力的。

まだ朝なので誰もいないが、午後から夜は客がたくさん。
雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-フレンチカフェ1

食事も結構いけるので、私もよくスクランブルエッグとベーコンのモーニングを食べに行きます。

音楽も悪くありません。この前など、ACOもカバーしたミニー・リパートンのINSIDE MY LOVEが流れていて、「オッ」と思いました。


ちなみにこの女性オーナー、翠湖のほとりにある超高級マンションに住んでいます。
それを知った時、急いで店の売上とテナント家賃を想像&計算してみました。
…しかし、儲かっているのは明らかだけど、共同経営だし、高級マンションまでは買えそうにはないと思うんだけどな~。

Lady Soul/ACO

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昆明は、雲南省という大自然に囲まれた場所にあるわけですが、その空気は決してきれいではありません
あふれる自動車と建設中の高層ビルに囲まれ、むしろ埃っぽい街です

都市開発で落ち着きを見せている上海のほうが、昆明より空気がきれいに感じます

そんな昆明でも、たまには大自然を味わうことができます。

オフィスからふと外を見ると、びっくりするほどきれいな夕陽が…
ちょっとグロテスクなほどに、山の向こうでオレンジ色に輝いていました。

雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-昆明の夕陽
「正義路」という歩行者道路では、コカコーラ125周年として、道の真ん中に並んでいる植木ボックスを雪のような白で染め、ツララを付けてプロモーションしていました。

雪を思わせる塗装とツララで「スカッとさわやか感」をアピール。
雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-コカコーラのツララ


しかし当初、私はそれがプロモーションとは気づきませんでした
いつも周りの環境が汚いので、「今日はとりわけ汚れているな」としか感じなかったのです。

環境の汚さにおばあさんまで加わって…。
雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-コカコーラのツララ 全体

デザインする時には「ちゃんと現場を見てやること」と、改めて肝に銘じました。
昆明では、お店に入ると、店員がやってきて「你需要什么?」とよく言われます。「何が欲しいんですか?」という意味です。

客が店に入ってくるなり「何が欲しいんだ」なんて、失礼な表現だと日本人としては思います。

まるで「欲しいものがなかったらさっさと帰れ」と言われているみたいな…。

いやいや、これは文化の違いであって、「いらっしゃいませ」と同様の意味合いなのに違いないと思っていました。
あるいは“May I help you?”みたいなニュアンス。

そのことを、日本語が流暢な昆明人の女の子に話すと

「私はそんなこと言われたことがない」

「あなたが店に入ってキョロキョロしているからじゃない?」

と言われました…。挙動不審人物なようです。