28kmを過ぎて銀座へ向かう
日本橋交差点を左折し中央通りへ
日本橋~銀座 約1.5km
「ここはド真ん中を走る!」と決めていた。
銀座での声援は日本語だけではなく
英語、中国語、韓国語…色々な声での声援が聞こえてきた。
「東京オリンピックの時もこんな感じになるのかな」と思ったら
興奮してペースを上げることが出来た!
銀座4丁目 TV中継車とカメラマンに手を振りなが右折
30kmを通過したところで、ペースメーカーの方々が
「ここからだぞ~マラソンは30(km)を過ぎてから~」
「行くぞ~行くぞ~頑張れ~頑張れ~」
ランナー、沿道の声援にも気合が入る。
人、街、空気…今、この場所に一体感が生まれた気がした。
日比谷を左折するところでアシックスの島田コーチに遭遇
ラスト1kmちょっとのランナー達に…
「ここまで来たんだ!気合を入れろ~!!
何のためにココまで来たんだー 行けー!!」と…
「島田コーチって優しい人じゃ…こんな言い方するんだ!」
と思いながら走っていると島田さんが振り返り目が合う!
「…しし島田さ~ん…」って手を振ると
「ここからだから頑張れ~~~~~」と気合のお言葉!
ちょっとビビった。
30kmの給水
当初の予定ではココで顆粒のサプリメントを飲むつもりだった。
手がかじかんでいたのと、このまま行ける!という思いから
飲むのを止めた。
それでも不安だったので38kmで飲むべきジェルを32kmから
約1kmかけて、ちびちび口に含ませた。
日比谷通りから第一京浜へ緩やかな右折、品川に向かう…
35kmを過ぎて最後の折り返し、南向きから北向きに変化した。
この時、今までには無いくらいの風が入り込む
ビル風を感じた…北風を感じた…急激に寒さが身にしみる。
「寒い、寒すぎる…。」
肩に力が入っているのに気づき上下させるが抜けない
腕をブラブラさせながら
何とかして力を抜くことを試みるが抜けない
肩甲骨周辺が固まっているのに気が付いた!
第一京浜から日比谷通りへ
水を含んだネックウォーマーが思いのほか重かった!
38kmの給水所で水を摂ろうか迷ったが止めた。
4時間を切るには止まりたくなかった…そう思った直後
不思議な現象が起き始めた。
「んっ?目の下?瞼がチカチカする!何だか眠たくなってきた…
(走りながら目をつぶってしまった。)気持ちが良いなぁ~…」
「…あっ!ヤバい?!
何だこの感覚?!これが低体温症?!?!」
こんな経験したことない、もうパニック状態!
冷静になりつつも、ただただカラダを前傾に保つだけ。
40km地点
「次に止まる時はゴールする時、次に止まる時はゴールする時!」
それだけを言い聞かせていた。
40kmの給水すら目に入らない状態。
日比谷交差点を右折するとすぐさま左折
ラスト1kmが石畳になっている。
「これって低血糖?脱水症状?」
そう考えながら前方を見ると青信号が点灯している
「…確か…あの辺りがゴールだったよなぁ~」
ふらつきながら自分に語り掛ける。
ラスト1kmでは笑顔で沿道の声援に応えながらゴールする
のが目標だったがそんな余裕は無くなっていた。
青信号を左折し行幸通りを進むゴールである。
「…終わった。」
達成感より安堵感だった。
4:01:19