東京マラソン物語2019【序】スタート~14km | 椎間板ヘルニアを克服したスポーツトレーナー hidekazuの日記

椎間板ヘルニアを克服したスポーツトレーナー hidekazuの日記

20代…腰痛に悩まされ 30代…椎間板ヘルニアで入院!
そんな困難を乗り越えながら、カラダの使い方を良くし
走れるカラダにした甘い物大好き人間!
体型維持するスポーツトレーナー都築秀和

9:10 スタート

 

号砲が後方に鳴り響いた。

このワクワクする感覚…3年前と同じ

違うのは雨が降っていることくらい

この雰囲気、この空気、この香り

自分の故郷で走れる喜びは何とも言えないものだった。

 

喜び過ぎていると周りが見えなくなる自分、でも今回は周りが見えている。

何故なら“我先に”という思いがあったら

こんな水溜りに突っ込んでいただろう…

今回は思った以上に冷静な自分がいる。

 

スタート直前、アシックスの池田コーチに遭遇

「寒いだろうけど楽しんでー!」

「雨だけど楽しんできます!行ってきます!!」

 

話をしているうちにスタートラインへ

さぁ始まるぞ~~~~高鳴る気持ちを抑えながら

「焦らなくていいんだから1キロ5:40ペース。5:40なら4時間は切れる。

行けるから行けるから、焦るな焦るなよ~」

改めて自分に言い聞かせた。

 

 

新宿の大ガードが1km地点 入りは1km5:30

「よしよし、このペースでOK」

 

歌舞伎町の両サイドの沿道は埋め尽くされている

雨が降る中の声援に応えながら3km、4kmと進んで行く

「気持ちイイ~」

この雰囲気!これなんだよ東京マラソン!

だから毎年申込んでしまう。

 

前方に“チーム平井”と書かれたTシャツが見えた

「もしかして…」そう思いながら「平井さん…ですよね?」

「ハイ!」

NHK天気予報士の平井信行さんであった。

「5月の春日部大凧マラソンに参加しますね!」とご挨拶。

「そうですか!どうも~」とハイタッチ。気さくな方であった。

 

平井さんと別れ自分の走りに集中するが

この時ペースアップしていた…1km5:10…速い!

 

自分自身に

「行くなよ~今無理したってしょうがないんだよ!

こんなんじゃ埼玉マラソンの時と同じになるぞ!抑えろ!」

それでも行こうとするカラダ…

「行きたい奴は、行かせれば良いんだから!何を焦ってる?!」

そんな自分に声を掛けたが

「雨は嫌いじゃないから…行けそうな気がする…。」

(この、せっかち!)

「こいつ分かってねぇなぁ~!!」

今回は、自分自身と仲が悪い…そんな気がしていた。

それでも何度となく「抑えろ、抑えろ」と言い聞かせていた。

 

飯田橋の交差点を右折

JRの高架をくぐった所でトイレに駆け込んだ。

これでトイレの悩みは消え、走りに集中できる。

 

6km過ぎ 飯田橋一丁目を神田方面へ左折し神保町を目指す

7kmの給水所を通り過ぎたところで「Y・M・C・A」の曲が流れている。

以前、小川町駅の裏手に

母校である東京YMCA社会体育専門学校があった。

まさか、ここで聴くことが出来るとは思ってもみなかった!

分かっていて流してくれたのか?偶然なのか?

もちろん頭の上でY・M・C・Aをやりながら笑顔で通り過ぎた!

 

8kmを過ぎ 須田町を曲がる手前でモデルの七海さんに遭遇

「七海さん?焦らず楽しんでね~!」

「ハイ!楽しみます。ありがとうございます。」

人に言ったつもりが自分に言い聞かせていた。

この時、1km5:10 まだまだ速いでも気持ちが良い…。

「走ることってホント気持ちが良いなぁ~」と感じながら神田駅を過ぎて行った。

 

次に向かうべきは10kmを過ぎた茅場町のポイント。

ここには当店を利用しているお客さんたちの応援団が待っている。

 

日本橋は、10kmのフィニッシュ地点。

そこを横目に見ながら左折

しばらく行くと10kmの給水所が見えてきた。

ここはテーブルも多くあり給水者も多い…ごった返している!

アリが巣に戻るのと出ていくのとでぶつかりそうになる

そんな光景に思えたら笑えた。「俺は働きアリか!」

 

給水を終え茅場町を左折

そこには皆が待っていてくれた!!

「皆さんお待たせしました~写真撮りますよ~」

こんなに寒い中、応援に来てくれるなんて感謝しかない!

知らない方の声援も嬉しいけど、顔見知りの声援はもっと嬉しい!

「では、行ってきま~す!」

皆さんに手を振り再び走り出した。

 

浜町中ノ橋を左折

ここで走りながらカラダを見直す。

「足の指先は噛んでいないか?足首はどう?膝は…股関節は…」

下半身から上半身まで力が入っていないか確認。

上半身と下半身の動きはどうか?肩は?呼吸は…。

やはり寒さの影響か肩から肩甲骨が固まっている。首も!

走りながら肩甲骨を動かし、肩を上下に上げ下げ、

気持ちは…「まだまだ余裕!」

 

浅草橋を過ぎた辺りで、反対車線に先頭の中継車が来るのが見えた!

「トップ集団は何人?大迫選手は?神野大地選手は?」

そんなことを考えているうちに中継車がドンドン大きくなる

周りのランナーからも「大迫、先頭かなぁ」「誰だろうね~」など

の声が聞こえてきた。さぁ、中継車の後ろは…!!

「大迫いないぞー!どうしたー?!」

「日本人いないぞ~!」そんな声が響き渡っていた。

 

その直後、日本人の集団

そして大迫選手が通り過ぎて行った…苦しそう。そう感じた!

 

右手に蔵前橋

門前仲町を折り返して来るランナーが橋を越えてくるのが見えた。

この後、自分も通過する場所

早く行きたくてしょうがなかった…本当は抑えなければいけないのに

またまた気持ちが焦っている。この時1キロ5:10~15

 

次は浅草雷門!

そう考え蔵前の駅を越えたところでコースメイクした14kmが終わった。