#3
「お、お前ら…」
4人が見た光景とは、
「よっ!」
チームホルモンが、七輪を囲んでいるいつものそれであった。
「よっ!じゃないやろ。おまえら、大丈夫なんかい?」
だるまが、つめよる。
「ああ、なんかみんな、一撃でやられたせいか、ダメージはそれほどなかったようだ」
ヲタが説明する。
「それより、お前の包帯のほうがすごくねーか?」
とバンジー。
「とにかく、よかったです」
うんうん、と歌舞伎シスターズも、前田に同調する。
「前田はやさしいなー。それにしても、あのよそ者は一体?」
アキチャが訝る。
「あいつのパンチ…とてつもなく重かった。そして、スピードも、ブラック以上…」
ウナギに続き、ムクチが何か言おうとしたとき、担任教師が教室に入ってきた。
「えー、皆さんにお知らせがあります」
全員が、何かを感じたかのように、教壇に注目し、次の言を待った。
教師は続けた。
「えー、宮澤サエさんが、今日付けで転校することになりました」
「は?」「なんだと?」「なんやて?」
皆、口々に驚きの声を発する。
「転校先は、矢場久根女子高校です。えー、突然のことで…」
周りの喧騒とは裏腹に、前田は、呆然と佇んでいた。
4人が見た光景とは、
「よっ!」
チームホルモンが、七輪を囲んでいるいつものそれであった。
「よっ!じゃないやろ。おまえら、大丈夫なんかい?」
だるまが、つめよる。
「ああ、なんかみんな、一撃でやられたせいか、ダメージはそれほどなかったようだ」
ヲタが説明する。
「それより、お前の包帯のほうがすごくねーか?」
とバンジー。
「とにかく、よかったです」
うんうん、と歌舞伎シスターズも、前田に同調する。
「前田はやさしいなー。それにしても、あのよそ者は一体?」
アキチャが訝る。
「あいつのパンチ…とてつもなく重かった。そして、スピードも、ブラック以上…」
ウナギに続き、ムクチが何か言おうとしたとき、担任教師が教室に入ってきた。
「えー、皆さんにお知らせがあります」
全員が、何かを感じたかのように、教壇に注目し、次の言を待った。
教師は続けた。
「えー、宮澤サエさんが、今日付けで転校することになりました」
「は?」「なんだと?」「なんやて?」
皆、口々に驚きの声を発する。
「転校先は、矢場久根女子高校です。えー、突然のことで…」
周りの喧騒とは裏腹に、前田は、呆然と佇んでいた。
#3
「本当に大丈夫なんですか?」
「大丈夫ですってー。病院行っても、異常なかったんですさかい」
心配そうに見つめる前田に、あっけらかんと答えるだるま。
朝の登校風景に似つかわしくない、包帯だらけの姿だ。
「ダイエット失敗しててよかったな。だるま」
デリカシーのかけらもなく、大歌舞伎が言った。今朝は、前田、だるま、そして、歌舞伎シスターズが仲良く集団登校していた。アンダーガールズの脅威に対する防護策だ。
「えーっ!ダイエットしてたんですかー?だるまのやつがー?」
小歌舞伎も前田も目をまるくした。
「するか!そんなもん!」
「はっはっは。少しはやせねーともてねーぞ。いままで惚れられたのは学ランくらいだろ。いまは、前田に本気だったか」
「姉貴!」
小歌舞伎が目配せする。学ランの消息は、いまだ不明であった。
前田もだるまも顔をふせる。
「あーっと、案外、今日あたり学校来てるんじゃねーか。うん、きっとそうだ。な?」
小歌舞伎に同意を求める。
「そ、そうですよねー。きっと、昨日はケータイなくしたとかなんかっすよ」
歌舞伎シスターズは、つとめて、明るく振る舞っていた。
そして、4人は、3年A組の教室の扉の前に来た。
だるまが、意を決したかのように、勢いよく扉を横に引く。おらーというかけ声とともに。
「えっ」
教室内を見て
前田は思わず、驚きの声をもらしていた。
「大丈夫ですってー。病院行っても、異常なかったんですさかい」
心配そうに見つめる前田に、あっけらかんと答えるだるま。
朝の登校風景に似つかわしくない、包帯だらけの姿だ。
「ダイエット失敗しててよかったな。だるま」
デリカシーのかけらもなく、大歌舞伎が言った。今朝は、前田、だるま、そして、歌舞伎シスターズが仲良く集団登校していた。アンダーガールズの脅威に対する防護策だ。
「えーっ!ダイエットしてたんですかー?だるまのやつがー?」
小歌舞伎も前田も目をまるくした。
「するか!そんなもん!」
「はっはっは。少しはやせねーともてねーぞ。いままで惚れられたのは学ランくらいだろ。いまは、前田に本気だったか」
「姉貴!」
小歌舞伎が目配せする。学ランの消息は、いまだ不明であった。
前田もだるまも顔をふせる。
「あーっと、案外、今日あたり学校来てるんじゃねーか。うん、きっとそうだ。な?」
小歌舞伎に同意を求める。
「そ、そうですよねー。きっと、昨日はケータイなくしたとかなんかっすよ」
歌舞伎シスターズは、つとめて、明るく振る舞っていた。
そして、4人は、3年A組の教室の扉の前に来た。
だるまが、意を決したかのように、勢いよく扉を横に引く。おらーというかけ声とともに。
「えっ」
教室内を見て
前田は思わず、驚きの声をもらしていた。
#3
アンダーガールズ渋谷支部。
前田と歌舞伎シスターズに敗れた特攻隊の面々が、隊長のマナツに喝を入れられていた。
「アンダーガールズも落ちたものね。たった4人に30人のメンバーがやられちゃうなんて」
ふーと肩をすくめる特攻隊長。
「すいません!」と、全員が頭を下げる。
と、そこへ、親衛隊長のアカネが訪ねてきた。普段は、新宿の本部にいるはずだが。
親衛隊といえば、アンダーガールズという組織のトップ、頭を守る少数精鋭の部隊である。
「アカネ、どうしたの?」
マナツが平静を装い尋ねた。
「どうしたもこうしたもねえだろ!もう、知れ渡ってんだよ!特攻隊がマジ女の生徒にやられたってなあ!」
アカネが、傷ついた特攻隊のメンバーを睨みつける。
「そんなに、キレないでよ。特攻隊メンバーはまだ、ほかにもいるしー
それと
次は私がいるから。大丈夫よ」
「ほー」
意外そうなアカネ。
「珍しいな。出不精なお前が…。そうか。お前が出るとは、マジ女もかわいそうにな。まあ、やりすぎるなよ。ははは」
アカネは高笑いした。
「前田…待っててね」
マナツの表情は自信に満ち溢れ ていた。
前田と歌舞伎シスターズに敗れた特攻隊の面々が、隊長のマナツに喝を入れられていた。
「アンダーガールズも落ちたものね。たった4人に30人のメンバーがやられちゃうなんて」
ふーと肩をすくめる特攻隊長。
「すいません!」と、全員が頭を下げる。
と、そこへ、親衛隊長のアカネが訪ねてきた。普段は、新宿の本部にいるはずだが。
親衛隊といえば、アンダーガールズという組織のトップ、頭を守る少数精鋭の部隊である。
「アカネ、どうしたの?」
マナツが平静を装い尋ねた。
「どうしたもこうしたもねえだろ!もう、知れ渡ってんだよ!特攻隊がマジ女の生徒にやられたってなあ!」
アカネが、傷ついた特攻隊のメンバーを睨みつける。
「そんなに、キレないでよ。特攻隊メンバーはまだ、ほかにもいるしー
それと
次は私がいるから。大丈夫よ」
「ほー」
意外そうなアカネ。
「珍しいな。出不精なお前が…。そうか。お前が出るとは、マジ女もかわいそうにな。まあ、やりすぎるなよ。ははは」
アカネは高笑いした。
「前田…待っててね」
マナツの表情は自信に満ち溢れ ていた。