マジすか学園2☆ #6

夕食の後片付けをすませ、一日の疲れを癒やすべく、前田は、シャワーで汗を流していた。

「ふぅ、今日もいろいろあったなー」

三年に進級してからの、ここ最近の出来事を思い起こしていた。

矢場久根高やアンダーガールズとの抗争。
山本さやかとの出逢い。仲間との絆。

そんなとき、ふと、懐かしい声が聞こえた気がした。

（前田…マジに生きてるか…）

天を見上げる前田。

「マジに…生きてますよ」


さっぱりと汗を流した前田は、スウェットに着替え、自分の部屋に戻った。
机の上のケータイ電話が、点滅を繰り返し、着信があったことを示している。

「メール…」

登録されていないアドレスからのメールが、一通あった。

開いてみる。


『 生徒会長は預かった。返してほしければ、アンダーガールズ 新宿総本部まで来い！住所は新宿区新宿○○ー△だ！


アンダーガールズ親衛隊長 高柳アカネ 』


アンダーガールズからの挑戦状だった。

メールには、画像が添付されていた。
生徒会長の峯岸みなみが縄で縛られ、顔には殴られたようなアザができている画像だった。

「アンダーガールズ…ひどいことを…」

前田は、怒りで、歯をくいしばり、拳を強く握りしめていた。

#5

#5『マジ女炎上！襲いかかる魔の手』終

次週ー

アンダーガールズ親衛隊十人衆による、死のゲーム始まる。

単身、乗り込む前田。

矢場久根死天王アルファが狙うターゲットとは？
悩むブラック。

次回も、ご期待ください。

マジすか学園2☆

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#5

凍りつく一同。

ジャックナイフを閃かせる姉を、鋭く見やる学ラン。

「許してくれ…サエ」

宮澤は、手に持ったナイフを翻し、自分に向け、勢いよく振り下ろした。胸に突き刺さる刃。

学ランは、その一瞬を見逃さなかった。素早く、姉の腕を掴んだため、致命傷には至らなかった。
「ばかやろー！何考えてんだよ！」

「もう…もう終わりにしたかったんだよ…何もかもな…。あの頃には戻れない…」

二人の幼い頃の美しい思い出が、よみがえる。

「当たり前だろ！戻れるわけねーんだよ！でもな、これからだろ！これから、いくらでもやり直すことができるんだよ！」


双子の姉妹の目には、熱いものが溢れていた。

「みんなに、あやまらないとな…。サエ…ありがとう…」


「おかえり…姉ちゃん」